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これは手に入れておいたほうが良いでしょう
Willem Mengelberg Society
メンゲルベルク協会
メンゲルベルク指揮&コンセルトヘボウ管弦楽団の名演
~7/23(火)午前9時



 「在庫僅少、注文は急いだほうが良い」、と代理店にいわれて在庫を少し取っておきました。各10本。ただ在庫数には限りがあるので、応募多数の場合は締め切り期間内のご注文から抽選となります。


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 そこそこの水準になるとは思っていたが、正直それほど期待していなかった。

 メンゲルベルクの「マタイ」である。
 人類が残した至宝の一つと言われる。「マタイ」といえばリヒターより先にメンゲルベルク、一世代前の人なら必ずそういった。だからきっとあなたも聞いたことがあると思う。
 でも正直その演奏は重厚ではあるがあまりに古すぎた。復刻の具合によってはときに陳腐にさえ聞こえた。

 そんななか今回登場したのがメンゲルベルク協会が復刻したアルバムである。
 とはいえそこそこの水準になるとは思うが限度はあるだろう。
 正直それほど期待していなかった。でも聞かないわけにもいかないので無理を言ってサンプルを取り寄せてもらった。
 そして聞いた。
 そうしたらもうびっくりしたのなんの。
 もちろん、あまりにきれいすぎる、少し人工的なにおいがする、などいろいろな批判は可能だろう。しかし過去のPHILIPS(ひどいカットをされてしまったDUOシリーズは言うに及ばず)やNAXOSや評判の良いOPUS蔵と比べてもまったく異次元。ノイズはまったくない。しかしキンキンした機械的な音でもない。ぜんぜん違う音なのである。
 奥からは聞いたことのない楽器の音色が聞こえ、響かなかったはずの通奏低音がグリグリと地を這い、声楽陣の息遣いまでも聞こえてくる。
 なによりホールの異様な緊張感が伝わってくる。
 ・・・そしていまさらながら、この異端の、この異様な想像を絶する「マタイ」におそれおののくことになる。
 ここまですさまじいことをやっていたか?ここまで地獄的な音楽だったか。ここまで人の心を引き裂くような音楽だったか。

 確かこの録音には演奏者の「すすりなき」が入っているといわれていたが、もしスピーカーから聞こえなくても、あなたがすすり泣くことになる。

 この「マタイ」のとき、まだオランダはナチスに侵略されてない。メンゲルベルクもヒトラーにひざまずいてない。とはいえ、この演奏を聞けば、この後に迫りくる悲劇を考えてしまう。
 そういうことを考えさせる音なのだ。演奏なのだ。
 これまでのCDを聴いてそんなことは考えなかった。



 さて・・・それはそれでいいとして。

 こんなふうに新譜について後追いでお知らせすることはめったにない。
 実はこのアルバムを聴いてあまりにショックで、すぐに取引先に確認した。
 これは人類の録音史に残るアルバムになるかもしれない、まだ十分に在庫はあるかと。よもや切らしたりはしないだろうな、と。

 そうしたらさらにショックな返事が返ってきた。

 「在庫僅少、注文は急いだほうが良い」、と。

 ということで在庫を少し取っておきました。各10本は入ると思うのでよろしければご注文お待ちしております。。



 めったに言いませんが、今回は言います。
 これは持っておいたほうがいいです。
 持っていなかったらあとあと後悔すると思います。


 アリアCDの店主、ここまで言うことはめったにありません。





「マタイ」のケースの装丁。


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 そのあとベートーヴェンも聞きました。

 第7番、こんなすごい演奏でしたっけ・・・すごいことになってます。

 いまから「皇帝」が始まります。そのあと「第9」です。


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 「皇帝」も聴きました。7番はすさまじい演奏でしたが、「皇帝」はなんかときおり不思議な、聴いたことのないことをやってました。

 いまさら、ですが、このひと、ほんとに変わってます。
 「個性的」で片づけてはいけないんでしょうけど、アーベントロートでもシェルヘンでもここまではやらなかったのではないかと思います。
 「天上天下唯我独尊」。
 でも「この世で自分こそが尊い」ともとれますが、「この広い世界のなかで、私にしかできない尊い使命がある」ともとれます。

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 そしてベートーヴェンの「第9」をようやく聴きました。
 意外に晴れやかなオーソドックスな演奏で、さすがのメンゲルベルクもこの曲では無茶はしなかったようです・・

 ・・・と書こうとした最後の5秒。
 あなたはまた地獄に突き落とされます。
 最後まで気を抜かないよう・・・。

 こんなことしますか?
 はっきり言って異常です。
 この5秒のために、この男はそれまでまともなふりをしていたのかもしれません。





ベートーヴェンのアルバムのブックレットから



 臨場感あるデジタル・リマスタリングで歴史的演奏が蘇る!

 メンゲルベルク協会による新リマスター・シリーズ第1弾。
 ピアニストでもあるヨッヘム・ヘーネによるリマスターは非常に手の込んだものです。
 目立つノイズはひとつひとつ手作業で除去することで音源としての快適さを追求し、さらに最新の研究成果を反映したデジタル技術を駆使することで疑似ステレオ化をおこなっています。これはホールを知り尽くした演奏家ならではの発想です。

 半世紀に渡ってメンゲルベルクが指揮していたコンセルトヘボウ大ホールのサウンドは、実際にはとても豊かな間接音を特徴とするものであったことを聴き手に想起させるべく、ヨッヘム・ヘーネの運営するストゥーディオ・ファン・スフーペンは、リバーブ界のトップ企業でもあるアメリカのハイエンド・オーディオ・ブランド「ブリカスティ」の技術者と協力して新たなアルゴリズムを開発しています。


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 ということで第1弾で登場したのは、メンゲルベルクの・・・というよりレコード音楽史上に残る名作群。
 まずは評論家の宇野功芳氏があらゆるところで絶賛したことでずっとベストセラーであり続けている「マタイ受難曲」、そしてメンゲルベルクの堂々たる威容を眼前に突き付けてくるベートーヴェン、そして弟子として資料的にも解釈的にも後世の我々に興味深いものを見せてくれるマーラー。
 さすがのセレクションで始まったこの企画、続いてくれることを強く望みます。


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 ・・・マーラーの「第四」となると緩急自在、ほかに類のない濃密で個性的な音楽がつくられていく。それはロマン的表現の極致である。しかしマーラーは、メンケルベルクの解釈を尊重していた。それは作曲者の指示を存分に生かして表現的な音楽をつくり出そうとしていたためである。もっとも、これほど極端になると限度を越えているという印象をもつ人もあろう。
 ところが、それが芝居とわかっていながら、そのなかに真実味を発見させ、結局は観客を巻き込んでしまう名優にも似て、メンゲルベルクの音楽は、その一種の毒が魅力的である。もはやスタイルとしてはまったく古めかしいバッハの「マタイ受難曲」が、聴き進むうちに聴き手を恐るべき力で説得し、感動させるのは、そのためである。彼は合唱指揮者としても類のない能力をもっていたと思う。しかもメンゲルベルクの音楽は、これだけ手練手管を尽くしていながら、なお線がふとく、造形の平衡感
にすぐれ、健康でスケールが大きい。そこには、時代や様式の別を越えて聴き手をとらえる人間の真実がある。歴史に残る偉大な巨匠とは、まさに彼のような芸術家をいうのであろう。(小石忠男 続・不滅の巨匠たち )




 WMS2024/01-03
(3CD)
\3100→\2890

臨場感あるデジタル・リマスタリングで歴史的演奏が蘇る!
 メンゲルベルク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団

マタイ受難曲 BWV 244

ボーナス◆ 管弦楽組曲第2番 BWV1067


◆ マタイ受難曲 BWV 244

ジョー・フィンセント(ソプラノ)
イローナ・ドゥーリゴ(コントラルト)
カール・エルプ(テノール/エヴァンゲリスト)
ルイ・ファン・トゥルダー(テノール)
ウィレム・ラヴェッリ(バス/キリスト)
ヘルマン・スヘイ(バス)

ルイ・ツィマーマン(ヴァイオリン)
フーベルト・バールワーサー(フルート)
ヘオルフ・ブランシャート(オーボエ・ダモーレ)
W. ペデモールス(オーボエ・ダ・カッチャ)
ピート・ファン・エフモント(オルガン)
ヨハネス・デン・ヘルトフ(ピアノ、チェンバロ)

トーンクンスト合唱団
少年合唱団「ザングルスト」
(合唱指揮:ウィレム・ヘスペ)

アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
ウィレム・メンゲルベルク(指揮)
録音:1939年4月2日、アムステルダム、コンセルトヘボウ

◆ 管弦楽組曲第2番 BWV1067

アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
ウィレム・メンゲルベルク(指揮)
録音:1931年6月2日、アムステルダム、コンセルトヘボウ
 
 フルトヴェングラーの演奏が時代を超越しているのに対し、様式化され、誇張され、人工的なメンゲルベルクの演奏は時代とともに古くなってゆく運命にある。にもかかわらず、少数の出来のよいものはいまもって非常に感動的であり、不滅の名演の名に恥じない。
 最高傑作はバッハの「マタイ受難曲」だ。
 現代の指揮者がこのような棒を振ったらオーケストラは怒って帰ってしまうだろう。そのくらい主観的で、ほとんど一音符ごとに味の濃い表情をつけているくらいだが、その真実性は類をみず、マタイ伝のドラマを生々しく再現している。
 "年末の第九"が日本では恒例になっているように、メンゲルベルクは毎年、復活祭の前の日曜日に「マタイ」を演奏、世界各地からファンが集まった。このCDは1939年4月2日のライヴ録音である。(宇野功芳 名演奏のクラシック)


 メンゲルベルクはバッハのスタイルを完全に無視、十九世紀末から二十世紀初めにかけてのロマンティックなコンサート・スタイルで劇的に演奏しているので、かえってわかりやすいかも知れない。いずれにせよ《マタイ》を語る上に絶対に欠かせぬ歴史的大演奏である。(宇野功芳 不滅の名盤100)



 WMS 2023/01-02
(2CD)
\2800→\2590
メンゲルベルク指揮&コンセルトヘボウ管弦楽団
 ベートーヴェン:交響曲第9番、第7番、皇帝、エグモント

交響曲第7番イ長調 Op.92 37:49 録音:1940年4月25日
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73「皇帝」 38:12 コル・デ・フローテ(ピアノ)
録音:1942年5月9日
「エグモント」序曲 Op.84 08:21 録音:1943年4月29日
交響曲第9番ニ短調 Op.125「合唱」 68:00 トー・ファン・デル・スルイス(ソプラノ)
スーゼ・ルーヘル(アルト)
ルイ・ファン・トゥルダー(テノール)
ウィレム・ラヴェッリ(バス)
アムステルダム・トーンクンスト合唱団
オランダ王立オラトリオ協会合唱団
録音:1940年5月2日

アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
ウィレム・メンゲルベルク(指揮)
 

 形而上的なフルトヴェングラーに対し、同じロマンティックな指揮者でもメンゲルベルクの場合は、トスカニーニ同様、音そのもので勝負だった。その意味で彼の第九は録音の彫りが深く、誇張された音芝居を如実に味わえるのが嬉しい。いま音芝居と書いたが、初めてこのレコードに接した四十年前には、まったくそんな言葉は浮かんでこなかった。そのとき風邪をひいていた僕は、感動と興奮のあまり汗びっしょりになって全快してしまったのだ。あの頃、この演奏が聴けて本当によかった。今は時代が変わってしまった。どうしてものめりこんで聴けない自分を発見するが、大時代な第九の記録として、永遠に残すべき名演であることは間違いない。(宇野功芳 名盤大全)



 WMS 2020/01-02
(2CD)
\2800→\2590

メンゲルベルク指揮&コンセルトヘボウ管弦楽団
 
マーラー:交響曲第4番、R.シュトラウス:死と変容、ドン・ファン


マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調より第4楽章 アダージェット 07:12 録音:1926年5月1日
マーラー:交響曲第4番ト長調 ジョー・フィンセント(ソプラノ)
録音:1939年11月9日
マーラー:「さすらう若人の歌」 ヘルマン・スヘイ (バリトン)
録音:1939年11月23日(ライヴ)
R.シュトラウス:死と変容op.24 23:47 録音: 1942 年 4 月 14 日
R.シュトラウス:ドン・ファンop.20 17:31 録音:1940年12月12日(ライヴ)


デジタル リミックス、2020
修復:ハンス・ファン・イスペレン
デジタル・リミックス:ヨッヘム・ヘーネ(ストゥーディオ・ファン・スフーペン・フェーネンダール)
コンセルトヘボウ管弦楽団
ウィレム・メンゲルベルク(指揮)

 メンゲルベルクはマーラーの弟子だった。そのためこの録音は、異端視されるメンゲルベルクの録音の中では比較的多く聴かれている。弟子であるというだけで、時にはとんでもないイモ演奏までも祭りあげられてしまう傾向は考えものだが、少なくともこの演奏は最高に面白い。たぶん、マーラー自身もここまで大胆にはやっていないのではないか。冒頭からのけぞるような強烈なリタルダンドで始まるが、その後も大小さまざまにテンポを変え、それに弦楽器のポルタメントも加わり、むせるようなロマンが展開される。かつてはこの曲を前半にメンゲルベルクが振り、後半にマーラー自身が振るという演奏会があったという。(平林直哉 不滅の名盤100)






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