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一般のショップでは手に入りにくい
宗次ホール自主制作アルバム その4


ピアノ:五島 史誉
2017年7月15日名古屋宗次ホール・ライヴ
ピアノ六重奏版による
モーツァルト:ピアノ協奏曲連続演奏会から 第20 番、第27 番
MUNE-0006 (1CD)\2000
~7/28(火)午前9時


 名古屋・栄にある宗次ホールは、クラシック音楽を本当に身近なものとして届けてくれる、全国でも稀有な存在です。
https://munetsuguhall.com/



 2007年(平成19年)3月に、カレーハウスCoCo壱番屋を一代で築き上げた宗次德二氏が私財を投じ建設し、作曲家の三枝成彰氏が監修を務めました。
 ホールのコンセプトは「くらしの中にクラシック」。
 客席と舞台の距離が近く、演奏家の息づかいまで感じられる親密な空間。お昼のコンサートから本格的なリサイタルまで、多彩な公演が日々行われています。
 またアリアCD店主・松本大輔が年に数回、クラシック講座を開かせていただいている場所でもあり、アリアCDにとっても大切なホールです。


 今回紹介するのは、その宗次ホールがリリースする自主製作アルバム。現段階ではおそらくホールでしか売られていない貴重なもの。
 完全限定盤となるので、完売になる前にどうぞ。

 7/28(火)午前9時までのご注文を発注します。




 2017年、名古屋・宗次ホールで行われた画期的なモーツァルトのピアノ協奏曲連続演奏会。五島史誉のピアノと、平光真彌率いる弦楽四重奏+コントラバスが、イグナツ・ラッハナー編曲によるピアノ六重奏版で協奏曲の傑作群に挑んだ。
 前編から第23番・第25番を収録した第1弾CDは、発売後大きな反響を呼び、追加製作分を含めてすでに完売。五島史誉の典雅で瑞々しいピアノ、楽器同士が親密に語り合うアンサンブル、そしてモーツァルトへの深い愛情に満ちた編曲は、多くの聴き手を魅了した。

 その続編となる本盤には、後編で演奏された第20番と第27番を収録。第20番では、悲劇的な緊張感と室内楽ならではの繊細な対話が鮮やかに浮かび上がる。
 さらに注目したいのが第27番。ラッハナーによる編曲譜が見つからなかったため、岡崎出身の作曲家・山中惇史が新たに編曲を担当した。演奏家との綿密な意見交換から生まれたその版は、単なる縮小編曲を超え、原曲の美しさと奥行きを六人の奏者によって再創造したもの。

 完売となった第1弾に続く、五島史誉と平光真彌らのモーツァルト・プロジェクト。その全貌を知るうえでも、ぜひ手元に残しておきたい貴重な一枚である。

 



MUNE-0006
\2000
モーツァルト:ピアノ六重奏版によるピアノ協奏曲
  イグナツ・ラッハナー編曲
    ピアノ協奏曲 第20 番 ニ短調 K.466
  山中惇史編曲
    ピアノ協奏曲 第27 番 変ロ長調 K.595
ピアノ:五島 史誉
ヴァイオリン:平光 真彌
ヴァイオリン:山崎 えりか
ヴィオラ:新谷 歌
チェロ:高橋 弘治
コントラバス:酒井 敬彰
2017年7月15日 名古屋宗次ホール ライヴ・レコーディング




 有名なお店「真空管オーディオ ザ・キット屋」(http://www.kit-ya.jp/)の大橋氏がブログの中で前作のアルバムについて触れたためにブレイクとなったことは記憶に新しい。

http://tubeaudio.exblog.jp/27123723/

 ピアノと弦の(特に高域の)美しさ。全くデフォルメがなくクラシックCDにありがちな過装飾(オーバーレゾナンス)な感じが些かもない。少し大袈裟に言えば眼前にホールのステージが出来(しゅったい)する。
 演奏者たちを斜め上から俯瞰するような極めて自然な音色と音場。そして録られた音そのままで変に弄られていないからか(実はこれがとても大事)、各楽器の質感が極めて生々しく、そして直接音のリアリズムと残響のバランスのニュートラルさが素晴らしい。


 前回同様、今回のアルバムも宗次ホールのプロデューサーが端正込めて作り上げたもの。

 そして今回もレコーディング・エンジニアは、アリアCDでおなじみREAL LP-CDの後藤氏。
 REAL LP-CDレーベルで数多くの復刻を行い、五島 史誉の2枚のアルバムを手がけた敏腕エンジニア。

 今回も、なんとも自然で深く温かく、しかも透き通るような音が広がる。
 音のほうにもぜひ耳を傾けてほしい。





2017年当時のプロフィール


ピアノ:五島 史誉

 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学卒業。渡独し、2006年にフォルクヴァング音楽大学(エッセン)卒業。その後イタリアのイモラ音楽院フォルテピアノ科で研鑽。カッシーナ・デ・別記国際ピアノコンクール第2位。フィリッポ・トレビザーン国際コンクール第2位。
 2017年、名古屋市民芸術祭奨励賞受賞。
 2015年「In der Nacht」、2016年「Appassionata ~熱情」とソロアルバムを連続してリリースし好評を得ている。



ヴァイオリン:平光 真彌

 愛知県立芸術大学、同大学院修了。中村桃子賞(首席)。第11回日本クラシック音楽コンクール全国大会第3位。第1回宗次ホール弦楽四重奏コンクール第1位。愛知室内オーケストラのコンサートマスターを務めるほか、各地のオーケストラに客演コンサートマスターとして招かれている。長久手市では小中学校等へのアウトリーチ活動にも尽力。近年は指揮活動も精力的に行なっている。
 2017年、愛知県芸術文化選奨文化新人賞受賞。



ヴァイオリン:山崎 えりか

 桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学卒業。スイスのベルン芸術大学を最高位で卒業。その後ドイツのライプツィヒ音楽大学に進み、当地のゲヴァントハウス管弦楽団の契約団員としても実績を積む。2011年に帰国し、現在名古屋を拠点にオーケストラの客演奏者、室内楽奏者として活動。



ヴィオラ:新谷 歌

 愛知県立芸術大学音楽学部卒業。第6回日本クラシック音楽コンクール入選。第1回宗次ホール弦楽四重奏コンクールにて平光真彌氏らとともにクァルテット・アトムとして出場し第1位受賞。特に室内楽奏者として幅広く活動中。



チェロ:高橋 弘治

 桐朋学園大学卒業後、ブリュッセル王立音楽院に進み古楽器科を卒業。2001年より巨匠グスタフ・レオンハルトとシギスヴァルト・クイケンが創設したバロック・アンサンブルの名門「ラ・プティット・バンド」に6年間在籍し、欧州各地で演奏活動を行う。帰国後、通常のチェロとバロック・チェロの両方でオーケストラへの客演、室内楽、ソロと幅広く演奏活動。2015年には四日市シンフォニックコーラスの定期演奏会でヘンデルの「メサイア」を指揮。また古楽アンサンブル「ムジカ・レセルヴァータ」のメンバーとしても活躍している。



コントラバス:酒井 敬彰

 2008年、愛知県立芸術大学卒業。2011年、同大学研究生を修了。コントラバスを奥田一夫、星秀樹、渡邊彰考、渡辺玲雄各氏に師事。第12回日本演奏家コンクール本選(弦楽器部門)入選。近年はセントラル愛知交響楽団等指揮するなど指揮者としても活動。愛知県立芸術大学非常勤講師。












<五島史誉とは誰なのか>


 五島史誉。

 東京藝術大学卒業。フォルクヴァング音楽大学(ドイツ・エッセン)卒業、2006年、カッシーナ・デ・ペッキ国際ピアノコンクール第2位、フィリッポ・トレヴィザーン国際ピアノコンクール第2位。
 だが、まあ、経歴はどうでもいい。

 かつてアリアCD主催のコンサートをたてつづけに行っていたとき、名古屋の有名なホールのプロデューサーに紹介されたのがこの人だった。「すばらしい人がいるよ」と。
 さっそく演奏会を聴きに行ってみた。
 ショパンやシューマンの室内楽を中心としたコンサート。共演者はポーランドのベテラン弦楽四重奏団。

 前半は弦楽奏者を主役とした演奏が続く。
 当然五島史誉は伴奏なので目立たない。堅実で柔らかな伴奏を聴かせてくれる。
 だからそのときは正直とくに強い印象はなかった。

 びっくりしたのは後半のシューマンのピアノ五重奏曲。
 第1楽章こそ弦楽四重奏団が曲をリードして、どちからというと重厚で硬質な演奏を聴かせてくれていたのだが・・・第2楽章あたりからだんだん様子が変わってくる。

 五島史誉のほうが曲をリードし始めてきたのである。

 といっても猛女のように「あんたらついといで!」と言っているわけではない。そのスタンスは伴奏のときと変わらない。柔らかく、やさしく、穏やか。・・・なのにヨーロッパの百戦錬磨の猛者たちが、いつのまにか彼女に飼いならされて、そのピアノの前でゴロゴロ
喉を鳴らして甘えているのである。

 そうなるともうホールは五島史誉ワールド。

 天井から花びらが舞い降りて、まるで天使の楽園のようになってしまう。猛獣のようだったベテラン奏者たちはもはや彼女の愛らしいペット。

 五島史誉、そういう不思議なオーラを持つ。


 美人である。
 物腰も穏やかで、おそらくどこかの令嬢なのだと思う。詳しくは知らない。

 だが、ただものではない。
 その後何度か彼女のコンサートに出かけるのだが、ホールはいつもいつの間にか「五島史誉ワールド」になり、観客はてなづけられてしまう。
 実際ここ数年、彼女を中心とした「シューベルティアーデ」という催しが有志の人によって開催され続け、毎回満員になっていると聞く。

 技巧的にうまいのは当たり前として、自分の世界をもち、それをいやみなく外の世界に顕現できる女流ピアニストというのはそんなにいない。




以下、アリア・レーベルからリリースされた2枚のソロ・アルバム。


五島史誉ソロ・アルバム第1弾
「In der Nacht~「夜に」」


 アリアCD初のレコーディング・アルバム、五島史誉「In der Nacht~「夜に」」。
 ベストセラーが続いております。


REAL ARIA
RA-AN-0001
1CD-R\3200→\2690

アナログ録音
 五島史誉
  In der Nacht~「夜に」

  シューベルト=リスト:ウィーンの夜会 第6番 S.427
  シューマン:森の情景 Op.82より「予言の鳥」
  シューマン:子供の情景 Op.15より「トロイメライ」
  ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」
  スクリャービン:左手のための小品 Op.9より「夜想曲」
  シューマン=リスト : 春の夜 S.568
  シューマン:幻想小曲集 Op.12より
    「夜に」 In der Nacht
    「夢のもつれ」 Traumes Wirren
    「歌の終わり」 Ende vom Lied
  

五島史誉(ピアノ)

名古屋スタジオ・ハル 2014年11月7日
ベーゼンドルファー MODEL-200

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 デッキPioneer RT-1011H 
 マイクAudio-technica AT-822
 テープ RMG LPR35
 電源Chikuma+ leviton 5362+LC-OFCclass1
 ラインケーブブルShark SG12E2 OFC

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 ピアノは五島史誉。
 今回は編集はしないという前提だから、ノーミスで難曲を完奏し、同時に高い音楽性を発現させなければならなかったのだが、彼女だったからこそそれが可能だった。

 今回のアルバムは「In der Nacht」・・・「夜に」。
 もちろんすべて彼女が選曲した。
 優美でちょっとゴージャス。
 穏やかで癒し的な雰囲気が全体を包むが、どこか不吉で残酷な童話を見るような瞬間もある。
 聴けば聴くほどどんどん惹きこまれて行く。

 普段話をしていても、収録をしていてもそうだったが、今回のアルバムを聴いてさらに奥の深いアーティストだという印象を強くした。


 ・・・ふと気づいた。
 今回自分はプロデューサーという役回りだったはずなのに、いつのまにか彼女の音楽に魅了され飼いならされてしまっていたことを。

.
レコーディング風景・・・http://youtu.be/iPK1L6qIXCY






五島史誉ソロ・アルバム第2弾
“Appassionata"~「熱情」





 アリアCDのレコーディング・アルバム、第2弾。
 五島史誉「Appassionata」~「熱情」。
 観客の度肝を抜いた、2015年の宗次ホールでのライヴをさらに上回る熱気。
 アナログ録音のみです。


REAL ARIA
RA-AN-0002
1CD-R\3200→\2690

五島史誉
 “Appassionata"~「熱情」

ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調作品57 「熱情」
 エリーゼのために
 選帝侯ソナタ第2番 ヘ短調WoO.47
  

五島史誉(ピアノ)

名古屋スタジオ・ハル 2015年10月19日
ベーゼンドルファー MODEL-200


 アリアCDのレコーディング・アルバム第2弾は、五島史誉によるベートーヴェン「Appassionata」――「熱情」。

 2015年10月、名古屋・宗次ホールで行われた店主のレクチャー・コンサート「ベートーヴェンの青春」。華奢で文学的、シューマンやショパンを思わせる五島史誉が、超人的な技術と精神力を要する「熱情」に挑んだ。

 その演奏は、従来の彼女の印象を一変させた。ピアノから作曲者の絶望、苦悶、祈り、そして救済があふれ出し、会場を圧倒したのである。さらに2週間後の録音では、一層の研鑽を重ね、あの歴史的な演奏をも上回る集中力と迫力を聴かせた。

 ほぼ一発録り。彼女が選んだのは、ミスの少ない安全なテイクではなく、音楽の勢いと生命力に満ちたテイクだった。編集なしで駆け上がる終楽章の緊張感は尋常ではない。

 続く「エリーゼのために」は4分10秒。愛らしい小品ではなく、痛切で無情なベートーヴェン中期の傑作として描き出す。そして最後は、11歳の作品「選帝侯ソナタ第2番」。後の「悲愴」や「熱情」を予感させる知られざる名曲が、大胆かつ鮮烈に蘇る。

 作品全体を見極め、一枚のアルバムとして結実させる五島史誉の真価が刻まれた、圧倒的なベートーヴェン・アルバムである。












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