クラシックCD通販ショップ「アリアCD」へようこそ
トップページへ

規約などはこちら・・・

お買い物の方法  

注文方法:
 ご希望商品のチェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
 新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、一番最後にページ下の「
注文フォームへ」のボタンをクリックして、注文フォーム・ページへ進んでいただいて、そこで注文を確定してください。
 (チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


メルマガや別サイトから直接アクセスされた方は「検索」などの窓が表示されません。どこかのタイミングで改めてこちらのページへお入りください。(別ページで開きます)

注文フォームへ



大反響につき急遽延長!
入りづらくなってしまった
ロイヤル・フィル自主制作盤
SACDシリーズ(SACD HYBRID)\2500→\1290
~3/10(火)午前9時


 1週間の指定で依頼されたRPOのセール。
 あまりの大量のオーダーに取引先が驚いてしまった。そして延長したいと。

 ということで3/10までに急遽延長!前回見逃した方はぜひ。


******************************


 オーケストラ自主製作レーベル、というより廉価盤レーベルとして有名なロイヤル・フィル自主制作盤。

 グローヴァー、シモノフ、ボルトン、ボストック、シュテファン・ザンデルリング、ヘルビッヒといった名匠の録音も登場。
 さらに一見無名でもよく見るとイギリスの重鎮だったりして、レーベルとしての奥の深さを知ることができる。
 このレーベルで初めて出会える名匠もいるのではないでしょうか。


 ただ一時期店頭をにぎわしていたが、最近は入手困難のアイテムが多く(というかほとんどが廃盤のようである)、どうしてもそれらを手に入れようと思うとオークション市場で5000円近くになるという逆転現象が起きている。

 今回はそんなロイヤル・フィルSACDシリーズの海外の在庫を発掘。
 SACDでこの価格はすごいと思う。


 ただすべて現地在庫限定のため、完売の際はご容赦を。
 すでに廃盤のものがほとんどなので、おそらく現地在庫は数枚ではないかと思われます・・・。






RPO 222905

マザー・ グース/英国伝承童謡編曲集


「きらきら星(Twinkle, Twinkle, Little Star)」
「ロンドン橋(London Bridge)」
「メリーさんの羊(Mary Had a Little Lamb)」
「ハンプティ・ダンプティ」
「ロック・ア・バイ・ベイビー」

などなど……
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ニック・デイヴィス(指揮)


アーツ・エデュケーショナル・スクール室内少女合唱団(トリング・パーク)
(Girls' Chamber Choir of the Arts Educational School, Tring Park)

トリング・トリニティ・ボーイズ合唱団(クロイドン)
(Tring Trinity Boys' Choir, Croydon)

ブラムリー・コリスターズ(イースト・グリンステッド、ブラムリー校)
(Brambletye Choristers, Brambletye School, East Grinstead)


 イギリス伝統の童謡20曲。
 ロイヤル・フィルが本気でオーケストレーションし、合唱付きで録音した、シンフォニック・ナーサリー・ライム集(オーケストラ付きで豪華に編曲された童謡集)。
 ロイヤル・フィルが本気で童謡をやると、ここまで美しくなる。

 誰もが知るメロディが、本格オーケストラの響きで蘇る。
 これは子どものためだけのアルバムではない。大人が聴いても、どこか懐かしく、そして驚くほど贅沢な一枚。
 
 英国の伝統童謡を、名門ロイヤル・フィルが優雅に彩る。親子で楽しめる、上質なオーケストラ・アルバム。


 あ、子供のためだけじゃないと言いましたが、子供のためのプレゼントとしてもいいかもしれませんね・・・


222895
ユーリ・シモノフ指揮
 オペラ前奏曲集

  グリンカ:「ルスランとルドミュラ」序曲、
  ポンキエッリ:「ジョコンダ」 - 時の踊り、
  ヴェルディ:「椿姫」 - 第1&3幕前奏曲、
  トマ:「ミニョン」序曲、
  ウェーバー:舞踏への勧誘、
  リスト:メフィスト・ワルツ第1番、
  ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」 - ラコッツィ行進曲  
ユーリ・シモノフ指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 怪物シモノフ登場。
 この盤でまず感じるのは、推進力の強さ、弦のアタックの鋭さ、金管の容赦ない突き抜け。
 ロイヤル・フィルを、英国オケらしい端正さの枠から引きずり出し、まるで東欧オケのように燃えさせる。
 序曲や舞曲系のナンバーでは拍の“後ろ”を強く押す独特のドライブ感。
 これはロシアの血。
 そしてシモノフは旋律をただ流したりはしない。大きく歌わせる。ためる。ためて、解放する。
 オペラ前奏曲集という選曲も絶妙で、旋律美が主役の曲ばかり。
 彼はその旋律を、“美しく”ではなく“情念を込めて”歌わせる。
 ロイヤル・フィルとの化学反応もまた注目。英国の洗練 × ロシアの激情。この組み合わせが面白い。
 音は整っているのに、内側は煮えたぎっているのである。



222898
ユーリ・シモノフ指揮
 チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調Op.48
 グリーグ:組曲「ホルベアの時代から」Op.40
 モーツァルト:セレナード第13番 ト長調K.525
  「アイネ・クライネ・ハナトムジーク」
ユーリ・シモノフ指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 続いてシモノフ登場。
 ここではそんな無茶はやってませんが、この人が弦楽作品を振ると、ただの“美しいセレナード”にはなりません。
 フレーズを大きくうねらせる、テンポを大胆に呼吸させる、クライマックスを劇場的に築く。
 チャイコフスキーは特に顕著。
 ロマン派の甘さを漂わせるのではなく、情念を押し出す。
 弦はしなやかに歌いながら、どこか緊張感を孕んでいる。
 英国オケらしい整ったアンサンブルに、ロシア的な濃厚さが注入される。この“均整 × 情熱”のバランスが魅力。
 重すぎない。だが薄くもない。
 シモノフはどんなレパートリーでも旋律を主役にする指揮者です。

222809
マイケル・ロール(P)
 ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第2番/第3番
マイケル・ロール(P)
ハワード・シェリー指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
222810 マイケル・ロール(P)
 
ベートーヴェン:
  ピアノ協奏曲第4番/トリプル・コンチェルト
カントロフ(Vn)
ワルフィッシュ(Vc)
マイケル・ロール(P)
ハワード・シェリー指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 うまい。抜群にうまい。そして、すごい。
 マイケル・ロール。

 全然知らなかったが、なんだか異常にうまい。
 急いで調べてみたが、経歴はほとんどどこにも出ておらず、CDもこれまでまともに紹介されていなかったと思う。
 ロイヤル・フィルやBBCなどの廉価盤シリーズでときおりこっそり顔を出していたくらい。とりあえず最低限の経歴としては、1963年の第1回リーズ・コンクールであのクライネフを抑えて優勝している。だからもう若手ではないし、中堅も過ぎようという世代。かなりのキャリアがあるはず・・・。

 それにしてもこのきらめくような打鍵、そして同世代のポンティを超えんばかりのテクニック。うますぎるという人もいるかもしれない。確かにまるで精巧な機械仕掛け。しかし機械仕掛けにしてははったりも抜群。ただのテクニシャンで留まることはない。なによりこの圧倒的なスピード感。ハワード・シェリーも穏健な音楽性をせいいっぱい背伸びさせてロールについていってていい感じ(逆に緩徐楽章はシェリーがとてもいい味出してる)。
 ずばり、掘り出し物。絶対お薦め。

 「皇帝」が手に入らないのがあまりに残念。



222852
マリアクララ・モネッティ(p)
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第20番、第27番
マリアクララ・モネッティ(p)
アイヴォー・ボルトン指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 名手モネッティの精妙、繊細で愛情あふれるモーツァルト。
 一音一音に優しさや知性を感じることができる、知られざる名演の一つ。
 聴いておいていいと思います。




 マリアクララ・モネッティはイタリアのピアニスト。
 ジョヴァンニ・パイジエッロに連なる音楽家の家系に生まれ、ヴェネツィアのベネデット・マルチェッロ音楽院に学ぶ。その後ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院でカルロ・ゼッキ、ルツェルン音楽院でゲーザ・アンダ、ウラディーミル・アシュケナージに師事する。
 ヴィオッティ国際音楽コンクール金賞を受賞し、ロンドンのバービカン・ホールでロンドン交響楽団と協演しデビュー。ルイージ・ダッラピッコラのピアノソナタ全曲集、ジョヴァンニ・パイジエッロのピアノ協奏曲全曲集で知られる。
 ヨーロッパ各国で活躍し、現在はトリノ音楽院の教授をつとめ、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校等のマスタークラスで教職に就いている。

 2008年5月、トリノで暴漢に襲われ右手を負傷、長期療養を余儀なくされてしまう。

222816
アイヴォー・ボルトン指揮
 ベルワルド:交響曲第3番「風変わりな」
           第4番「ナイーヴ」
アイヴォー・ボルトン指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 1994年録音。

 大指揮者ボルトンが30代のときの演奏。ボルトンとしては珍しいベルワルドの交響曲。

 ベルワルドは19世紀スウェーデンの鬼才。
 生前はほとんど評価されず、死後に再発見された“孤高の作曲家”。
 ベルワルドの交響曲は、構造が独特。和声が少しねじれる展開が予想外。
 ロマン派でありながら、どこか古典的で、どこか実験的。「風変わりな」「ナイーヴ」という副題も象徴的。

 通常はモーツァルトや古典派の名手として知られるボルトン。
 その彼がベルワルドを振る。ここが面白い。
 彼は感情過多にせず、構造を明晰に描き、テンポの流れを整理し、オーケストラを透明に鳴らす。
 結果として、ベルワルドの“奇妙さ”が無理なく自然に浮かび上がる。
 そこに加えて、オケがロイヤル・フィル。英国オケらしい整然とした響き。北欧ロマン派の濃厚さというより、クリアで端正で風通しが良い、ベルワルドの構造美がよく見える演奏。



 アイヴァー・ボルトン(1958年5月17日 - )は、イギリスの指揮者。
 ケンブリッジ大学クレア・カレッジ、王立音楽大学で学ぶ。
 オックスフォード・スコラ・カントルムの指揮者としてデビュー。
 1982年からグラインドボーン音楽祭の指揮者をつとめ、1984年に古楽器使用のセント・ジェイムズ・バロック・プレイヤーズを結成。指揮者とチェンバロ奏者を兼ねて活動した。
 1994年から1996年までスコットランド室内管弦楽団首席指揮者、2004年から2016年までモーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者をつとめ、2016/2017年のシーズンは、同オーケストラの名誉指揮者の称号を得ている。
 2015年からマドリード王立劇場の音楽監督に就任、2016年から2025年までバーゼル交響楽団の首席指揮者を務める。

RPO 222841
シュテファン・ザンデルリンク指揮
ハイドン:
 交響曲第43番変ホ長調「マーキュリー」
 同第44番ホ短調「悲しみ」
 同第45番嬰へ短調「告別
シュテファン・ザンデルリンク指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1995年10月

RPO 222837
シュテファン・ザンデルリンク指揮
ハイドン:
 交響曲第100番ト長調「 軍隊」
 同第94番ト長調「 驚愕」
シュテファン・ザンデルリンク指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1995年6月

222846
シュテファン・ザンデルリンク指揮
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
           同第4番「イタリア」
シュテファン・ザンデルリング(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 シュテファン・ザンデルリング(1964年生)はドイツの指揮者。
 ご存知のように父は大指揮者クルト・ザンデルリング、兄トーマスと弟ミヒャエルも指揮者。

 東ベルリン出身。
 少年時代にピアノとクラリネットを学び、ハレの大学に進学。
 その後ロサンゼルスでレナード・スラットキン、ユーリ・テミルカーノフらに指揮を師事し、さらに南カリフォルニア大学とライプツィヒで研鑽を積んだ。
 ポツダムでデビュー後、マインツ州立劇場および同州立フィルの音楽監督を歴任。1996年にブルターニュ管弦楽団首席指揮者、2002年よりフロリダ管弦楽団音楽監督を務めた。2008年からはシャトークァ交響楽団音楽監督に就任。現在はトレド交響楽団の首席指揮者を務めている。



 シュテファン・ザンデルリングは偉大な父を持ちつつ、自らのスタンスをきっちり保っている。
 ドイツ世代中堅の中では「堅実で職人的なタイプ」で、派手なスターではないものの、オーケストラからの信頼は厚い。
 ドイツではブランデンブルク・フィル/ポツダム歌劇場の音楽総監督、マインツ州立劇場音楽監督などを歴任し、比較的若くしてポストを得た「実務派」。
 またフランスのブルターニュ管、アメリカのフロリダ管、トレド交響楽団などの音楽監督・首席指揮者を務め、特にフロリダ管とトレド響ではオーケストラの水準と知名度向上に貢献、地方オーケストラを全国区に押し上げた点は高く評価されている。
 メジャー録音レーベルで大規模プロジェクトを行うというより、どちらかといえば現場重視の指揮者という印象か。

 そのシュテファンの演奏は、それを裏書きするような堅実なもの。
 フレーズの骨格を強く意識し、拍を明確に刻み、和声の推進力をしっかり保つ。
 決して派手さはないが、ドラマをしっかり感じさせ、劇的構成をきっちり描くのが印象的。

 構造美の中で響かせるドイツ的な“芯のあるハイドン”。
 そして秀逸なのはメンデルスゾーン。昔聴いた時はあまりに禁欲的なその展開に少しじりじりしたが、いま聴くとその堂々たる揺るがない解釈に感動した。

 作品を煽ることもしないが、自らの人生を煽ることもしない。
 着実に自分ができることをやっていく、なんとも地に足の着いた音楽性。
 最後に名を成すのはこういう人かもしれない。


222803
ギュンター・ヘルビッヒ指揮
 ベートーヴェン:
  交響曲第3番「英雄」/「フィデリオ」序曲
ギュンター・ヘルビッヒ指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1994年6月[デジタル]

 ギュンター・ヘルビヒ(1931年生)は、チェコスロバキア出身のドイツの指揮者。
 ズデーテン地方アウシヒ生まれ。1951年にフランツ・リスト・ヴァイマル音楽大学でヘルマン・アーベントロートに学び、その後シェルヘン、アルヴィド・ヤンソンス、カラヤンの薫陶を受けた。

 エアフルトやポツダムで活動後、1956年にヴァイマル歌劇場楽長に就任。
 1966年からベルリン交響楽団の指揮者、のちに首席指揮者を務め、1972年からはドレスデン・フィルの芸術監督も歴任した。東独体制への不満から西側への移住を模索し、1979年以降は欧米で客演。

 1984年に米国へ移住し、デトロイト交響楽団首席指揮者、1988年から1994年までトロント交響楽団音楽監督を務めた。
 2001年から2006年までザールブリュッケン放送響の音楽監督を務め、オーケストラの水準向上に大きく貢献。
 2008年以降は台湾フィルの芸術顧問・首席客演指揮者を務め、現在は桂冠指揮者。



 
 多くの隠れファンがいる知る人ぞ知る名盤。いや、もうかなり有名かもしれない。

 何もしてない。その重厚さ。
 質実剛健、でもその裏の何ともいえないにじみでる歌謡性。
 誰もがその演奏の背後に、20世紀の偉大なドイツの大指揮者の姿を見ると思う。


222907
ロイヤル・フィル50周年記念セレブレーション
 1.ベルリオーズ:序曲「海賊」
 2.R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
 3.エルガー:「エニグマ」変奏曲 - 「E.D.U.」
 4.ホルスト:組曲「惑星」 - 「火星」
 5.ラフマニノフ:交響曲第2番 - 第3楽章
 6.シャブリエ:歌劇「グヴェンドリーヌ」序曲
アレクサンダー・ギブソン[1]
チャールズ・マッケラス[2]
ユーディ・メニューイン[3]
ヴァーノン・ハンドリー[4]
アンドレ・プレヴィン[5]
トーマス・ビーチャム[6]

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 ベルリオーズの華麗な序曲、R.シュトラウスの激情、エルガーの英国的気品、ホルストの宇宙的緊張、ラフマニノフの甘美なアダージョ、そしてビーチャムのシャブリエ。
 選曲を見ただけで分かる――これは単なるオムニバスではない。オーケストラのDNAを示すプログラム。
 そして指揮者陣が凄い、ビーチャム。プレヴィン。マッケラス。メニューイン。
 名だたる巨匠たちがロイヤル・フィルを振る。
 世代を超えて受け継がれる音。英国の伝統。そして国際的な広がり。
 50周年という節目にふさわしい、歴史的顔ぶれ。


RPO 222831
ダグラス・ボストック指揮
 ドヴォルザーク:
  スラヴ舞曲集 op.46 より
    第1,2,3,4,6,7,8番
  スラヴ舞曲集op.72 より
   第9,10,13,17,15,16番
ダグラス・ボストック指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1995年3月

 英国人でありながら、東欧レパートリーに深く分け入ってきた指揮者ダグラス・ボストック。彼のドヴォルザークは、民族色を過度に強調することなく、それでいてリズムの芯を決して外さない。テンポは自然に前へ進み、舞曲特有の推進力が生き生きと立ち上がる。
 《スラヴ舞曲》は、ともすれば華やかなアンコール曲や牧歌的なBGMに流れがちな作品だが、ボストックは違う。アクセントは明確、弦の刻みは鋭く、木管の旋律も軽くなりすぎない。舞曲が単なる“雰囲気”ではなく、確かなリズムを持つ“踊り”として息づいている。
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の整った響きに、ボストックの機動力が加わることで、土臭さ一辺倒ではない、洗練されたスラヴ舞曲が生まれる。しかし決して軽薄ではない。SACDでは弦の歯切れ、木管の掛け合い、弱音の繊細なニュアンスまで鮮明に味わえる。とりわけOp.72では、陰影豊かな表情づけが印象的だ。
 華やか、だが軽くない。
 民族色を煽らないからこそ、リズムが生きる一枚である。



 ダグラス・ボストックはイングランド・チェシャー生まれの指揮者。シェフィールド大学およびロンドンで学び、サー・エイドリアン・ボルトの晩年の最後の弟子の一人となった。
 これまでにカールスバード交響楽団の音楽監督兼首席指揮者(1991 - 1998)、チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団やミュンヘン交響楽団の首席客演指揮者を歴任。2000年から2006年まで東京佼成吹奏楽団の首席指揮者を務めた。現在はスイスのアルガウ交響楽団首席指揮者およびチェコ室内フィルの首席客演指揮者を務めている。
 2012年には東京藝術大学の客員教授に就任し、日本でも活動を展開している。膨大な数の録音を残していることでも知られる。

222850
キース・ロックハート指揮
 モーツァルト:交響曲第36番・第39番
        「魔笛」序曲
キース・ロックハート指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 キース・ロックハートは、ボストン・ポップスの音楽監督として長年活躍してきたアメリカの指揮者。
 華やかな分野で知られながらも、実はクラシックの基礎が非常に堅実な実力派です。派手な個性で押すタイプではありませんが、アンサンブルをまとめる力、確かなテンポ感覚、自然な推進力には定評があります。

 このモーツァルトでもその持ち味が発揮されます。軽快でありながら決して軽薄ではなく、リズムの輪郭は明瞭、構造もはっきりと見える演奏。
 「リンツ」は爽やかな推進力が光り、第39番では木管の対話が生き生きと響きます。感情過多にならず、それでいて冷たくならない絶妙なバランス。

 ロイヤル・フィルの整った響きとロックハートの機敏さが結びつき、古楽風にも重厚ドイツ派にも偏らない、洗練されたモーツァルトが完成しています。
 SACDでは弦の透明感、木管のニュアンス、ティンパニの締まりが鮮明。爆演ではないが、整然とした美しさが際立つ一枚です。

 軽やかに、しかし芯はある。ロックハートの端正モーツァルト。


一時期大ブレイクしかけていた。

 キース・ロックハート(1959年生)は、1995年よりボストン・ポップス管弦楽団の常任指揮者を務めるアメリカの指揮者。
 親しみやすい人柄と洗練されたプログラム構成で楽団を率い、2,000回を超える演奏会や全米・海外ツアーを成功に導いてきた。
 ユタ交響楽団音楽監督、BBCコンサート管弦楽団首席指揮者も歴任し、マーラー演奏や国際公演で高い評価を確立。クラシックからポップスまで自在に横断する柔軟な音楽性で、現代アメリカを代表する実力派指揮者として広く支持されている。


222862
リチャード・クック(指揮)
 オルフ:カルミナ・ブラーナ
アン・アーチバルド(ソプラノ)
ジョン・ホール(テノール)
ピーター・シドホム(バリトン)
リチャード・クック(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 リチャード・クックは英国を代表する合唱指揮者のひとり。コーンウォール生まれ。ロンドン・フィルハーモニー合唱団、王立合唱協会(ロイヤル・コーラル・ソサエティ)の音楽監督を歴任し、キングズ・カレッジ合唱団など英国最高峰の合唱団を指導してきた人物です。

 テンシュテットと組んだマーラー第8番、ハイティンクとの《海の交響曲》はいずれも高い評価を受け、英国合唱界の中枢を担ってきました。

 つまり彼は――合唱を知り尽くした指揮者。

 《カルミナ・ブラーナ》は、オーケストラ作品であると同時に“合唱の作品”。巨大な合唱のエネルギーをどう束ねるかが鍵になります。
 クックの強みはそこにある。単なる爆音ではなく、言葉が立ち、和声が澄み、合唱が建築のように組み上がる。
 激情一辺倒ではない。だが熱は内側から燃える。声高じゃないすごみがある。

 英国合唱伝統の厚みを背負った《カルミナ》。実はなかなかの名盤。



 リチャード・クック(Richard Cooke)は、イギリスの指揮者、合唱指揮者。
 多くの合唱団との献身的な関係を築き、歌手やオーケストラ奏者の双方から高い評価を繰り返し受けてきた。
 またイングランドを代表する数々のオーケストラと共演し、名高い会場で著名なソリストたちと演奏を重ね、合唱指揮の分野で独自の評価を築いてきた。
 ロンドンの大規模合唱団の音楽監督として研鑽を積み、アバド、テンシュテット、ショルティ、ムーティ、バーンスタイン、メータといった現代の巨匠たちと活動を共にしてきた豊富な経験は、同業の歌手や奏者からも厚い信頼を集めている。


222802
マルク・エルムレル指揮
 ベートーヴェン:
  交響曲第6番「田園」/エグモント序曲
マルク・エルムレル指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 マルク・エルムレル(1932 - 2002)は、レニングラード生まれのソ連出身の指揮者・ピアニスト。
 ボリショイ劇場を拠点に《カルメン》《エフゲニー・オネーギン》《ボリス・ゴドゥノフ》などを2,000回以上指揮し、劇場の黄金期を支えた名匠である。
 チャイコフスキー三大バレエの録音は高く評価され、バレエ音楽演奏の定盤として知られる。
 ロイヤル・オペラ・ハウス客演、モスクワ・フィル音楽監督、晩年はソウル・フィル首席指揮者を務めた。伝統に根ざした構築力と温かな人柄で、演奏家から深く敬愛された存在として愛された。

  2002年4月にソウルでリハーサル中に倒れ、3日後に亡くなった。




 ロイヤル・バレエの音楽監督を長く務めた実力派、マルク・エルムレル。バレエ出身らしく、呼吸は自然、フレーズはしなやかに踊り、音楽は滞りなく流れていく。

 《田園》は重すぎても軽すぎても難しい作品だが、エルムレルは舞踊的感覚で全体を有機的にまとめる。第2楽章は水がきらめくように滑らかに、第3楽章は本当に“踊る”。誇張せず、しかし生命感は失わない。
 ロイヤル・フィルの整った響きとSACDの透明な音質が、弦の柔らかさ、木管の陰影、嵐の立体感を鮮やかに描き出す。

 重厚さで押す《田園》ではなく、風薫る、音楽が呼吸する「田園」。
 しなやかでなめらなかなベートーヴェン。
 思わぬ名演でびっくりすると思う。


222804
クリスティーナ・オルティス(P)
 ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ「悲愴」/「テンペスト」/「月光」
クリスティーナ・オルティス(P)

 クリスティーナ・オルティス(1950年生)は、ブラジル・サルヴァドール出身の国際的ピアニスト。
 パリでマグダ・タリアフェロ、米国カーティス音楽院でルドルフ・ゼルキンに師事し、1969年ヴァン・クライバーン国際コンクールで金賞を受賞。
 ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、シカゴ響など一流楽団と共演し、ヤンソンス、マズアらと協働してきた。
 ブラジル的情熱と欧州的洗練を併せ持つ演奏で高く評価され、ヴィラ=ロボス作品の録音でも知られる。ロンドン在住、教育活動にも積極的である。

COLLINSのアルバムはベストセラーになった。


 ブラジル出身の名ピアニスト、クリスティーナ・オルティス。音色は美しく、構築は明晰。感情を過剰に誇張せず、それでいて内側には確かな熱を秘めている。ショパンやスペイン作品で知られる一方、古典派にも強く、技巧派でありながら音楽が濁らないのが魅力だ。

 「悲愴」「テンペスト」「月光」という有名三大ソナタも、重くなりすぎず、感傷に流れない。
 「悲愴」は硬質で透明、「テンペスト」は自然な語り口、「月光」は幻想的だが甘くならない。情熱を内に宿しながら、音の線は澄み切っている。

 SACDでは弱音のニュアンスや和音の陰影、低音の芯が鮮明に浮かび上がる。激情に溺れないが冷たくもない。知性と抑制の中に燃えるベートーヴェンである。



RPO 222840 ジェーン・グローヴァー指揮
ハイドン:
 交響曲第101番ニ長調「時計」
  同 第103変ホ長調「太鼓連打」
ジェーン・グローヴァー指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1994年11月
RPO 222839 ジェーン・グローヴァー指揮
ハイドン:
 交響曲第102番 変ロ長調/
  同 第104番ニ長調「ロンドン」
ジェーン・グローヴァー指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1994年9月

 ジェーン・グローヴァー(1949年生)は、モーツァルト解釈で高く評価される英国の名指揮者。
 オックスフォード大学で17世紀ヴェネツィア・オペラを研究し博士号を取得するなど、学識と実践を兼ね備えた存在である。
 グラインドボーンやロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、シカゴのミュージック・オブ・ザ・バロックなどで音楽監督を歴任し、古典派様式への深い理解を培ってきた。

 本盤に収められた「時計」「太鼓連打」「第102番」「ロンドン」は、いずれもハイドン晩年のロンドン交響曲群の精華。グローヴァーは誇張を排し、自然なテンポと明晰なリズムで構築美を際立たせる。「時計」は優雅に、「太鼓連打」は威圧ではなく知的な設計で響き、終楽章では爽快な推進力が弾ける。

 ロイヤル・フィルの整った響きとSACDの透明な音質が、弦の軽やかさや木管の機知を鮮やかに描出。重厚さよりも端正さと生命感が光る、古典の美しさを素直に味わえる好盤である。




RPO 222847
レランド・チェン(Vn)
 メンデルスゾーン:
  ヴァイオリン協奏曲ホ短調 op.64
  真夏の夜の夢より
レランド・チェン(Vn)
ジェーン・グローヴァー指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1995年10月

 リランド・チェン(Leland Chen)は、中国系イギリス人ヴァイオリニスト。ジュリアード音楽院で故イヴリー・ギトリスやドロシー・ディレイに師事。
 15歳でロンドン交響楽団と共演し注目を集め、ロンドンを中心に国際的に演奏活動を続ける。
 緻密なテクニックと洗練された音色で知られ、特にヨーロッパとアジアで高い評価を受けている。
 このメンデルスゾーンも派手に煽る演奏ではなく、音程の確かさ、線の美しさで聴かせる。音はクリーンで透明感があり、この作品の“軽やかさ”と非常に相性が良い。



 また名匠ジェーン・グローヴァーも古典派に強い指揮者らしく、オーケストラは軽やかで整理され、独奏を包み込むようなバランス。重厚さよりも透明感。ドラマよりも気品。
 まさに「ロイヤル」の空気感といったアルバムである。





222805
バリー・ワーズワース指揮
ベートーヴェン:
 交響曲第1番/同第7番
バリー・ワーズワース指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

RPO 222812
バリー・ワーズワース指揮
ベートーヴェン:
 「献堂式」序曲 op.124
 交響曲第4番変ロ長調 op.60
 「ウェリントンの勝利」op.91
バリー・ワーズワース指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1995年11月

 バリー・ワーズワース。ロイヤル・バレエと半世紀近く歩んできた、英国屈指の舞台人。サー・エイドリアン・ボールトに学び、BBCコンサート管弦楽団を率い、「ラスト・ナイト・オブ・ザ・プロムス」も指揮。だが彼の真骨頂は、やはり劇場で鍛えられたリズムと推進力にある。
 このベートーヴェンは、机上の構築ではない。身体で鳴らす音楽。第1番は若々しく弾み、第7番は躍動が自然に燃え上がる。第4番では軽やかな機知が冴え、《献堂式》は気品を保ちながら堂々と響く。《ウェリントンの勝利》も単なる祝祭ではなく、ドラマとして立ち上がる。
 爆演ではない。だが舞台の血が通っている。劇場で鍛えられた、躍動するベートーヴェンなのである。



 バリー・ワーズワース(1948年生)は、英国を代表するバレエ音楽の名指揮者。
 王立音楽院でサー・エイドリアン・ボールトに学び、ロイヤル・バレエ団やバーミンガム・ロイヤル・バレエ団の音楽監督を歴任。BBCコンサート・オーケストラ首席指揮者としても長年活躍し、1993年にはプロムス最終夜を指揮した。
 パリ・オペラ座や新国立劇場にも客演し、ロンドン交響楽団との録音はグラミー賞を受賞。劇場で培った推進力と確かな構築力で高い評価を得ている。



222897

バリー・ワーズワース指揮
英国弦楽名曲集


エドワード・エルガー(1857?1934)
  弦楽四重奏と弦楽オーケストラのための序奏とアレグロ Op.47
  弦楽のためのセレナード Op.20

フレデリック・ディーリアス(1862?1934)
  水彩画 第1番、 第2番

ピーター・ウォーロック(1894?1930)
  カプリオール組曲

グスターヴ・ホルスト(1874?1934)
  ブルック・グリーン組曲

ウィリアム・ウォルトン(1902?1983)
  音楽《ヘンリー五世》より抜粋
   ファルスタッフの死(パッサカリア)、彼女の唇に触れ別れよ

ヘンリー・パーセル(1659?1695)
  弦楽のための組曲(アルバート・コーツ編)

バリー・ワーズワース指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 録音:1994年8月 ロンドン CTSスタジオ(デジタル録音)

 英国弦楽音楽の“魂”を、そのまま閉じ込めた一枚。
 エルガーの気高くも深い抒情、ディーリアスの霞のように繊細な色彩、ウォーロックの古風な舞曲の躍動、そしてホルストの静謐な美しさ――このアルバムには、英国音楽が持つ独特の気品と叙情のすべてが刻まれています。
 特にエルガーの《序奏とアレグロ》は圧巻。弦楽器の重層的な対話が生み出す緊張と解放、その音のうねりは、まさに英国弦楽作品の最高峰のひとつです。
 またディーリアスの《水彩画》では、音が空気に溶け込み、時間そのものがゆっくりと流れはじめます。これは音楽というより、風景そのものです。
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団は、この繊細で気品あるレパートリーを、驚くほど自然で美しい音色で描き出しています。過度な誇張はなく、しかし確かな確信に満ちた演奏は、英国音楽の本質を深く理解した理想的なものです。
 華やかさではなく、内面から輝く美しさ。英国弦楽音楽の魅力を知るうえで、まさに格好の一枚です。

222866
バリー・ワーズワース指揮
リムスキー=コルサコフ:
 交響組曲《シェエラザード》 Op.35
 スペイン奇想曲 Op.34
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
バリー・ワーズワース(指揮)
1993年10月
オール・セインツ教会(ピーターシャム、イギリス)

 ロシア楽団が演奏すると、音は重く、粘り、時に野性的になるこの曲が、ロイヤル・フィルが演奏すると、音の分離が良く、透明感があり、細部が整った、いわば“洗練されたシェエラザード”になる。

 情念よりも色彩。豪胆さよりもバランス。
 特に弦の滑らかさ、木管のニュアンスの柔らかさは英国系ならでは。

 そしてSACDハイブリッド、1993年録音。会場はオール・セインツ教会。教会特有の豊かな残響が、この作品の幻想性を後押しします。
 SACDで聴くと、ハープの煌めき、ヴァイオリン・ソロの艶、金管の立体感がしっかり浮かび上がってきます。




222806
ジェームス・ロックハート指揮
ベートーヴェン:
 交響曲第2番/同第8番
ジェームス・ロックハート指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 ジェームズ・ロックハート。エディンバラ生まれ、ショルティ奨学金を受けた俊英。サドラーズ・ウェルズでのデビュー以降、コヴェント・ガーデン、スコットランド歌劇場、ドイツの歌劇場を歴任した、本物のオペラ叩き上げの指揮者です。
 東京藝大でも教壇に立った名匠。2025年に94歳で世を去ったその歩みは、まさに英国音楽界の良心。

 だからこそ、この第2番と第8番が生きる。
 第2番は若々しく弾むだけではない。舞台を知る人の呼吸がある。
 第8番はユーモアが表面的でなく、音楽そのものが“語る”。
 誇張しない。だが芯は強い。構築は明晰、リズムは鋭く、推進力は自然。


 巨匠然とした重厚さではない。しかし音楽が自ら前へ進む。
 英国正統派が描く、知的で躍動するベートーヴェン。




 ジェームズ・ロックハート(James Lockhart、1930年10月16日 - 2025年2月26日)は、イギリス・スコットランドの指揮者。
 1930年、エディンバラに生まれる。エディンバラ大学、王立音楽院に学び、最も有望なイギリスの若い音楽家に贈られるショルティ奨学金を受ける。
 はじめオルガニストとして出発するが、サドラーズ・ウェルズ・オペラを指揮しデビューする。コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、スコットランド歌劇場管弦楽団の常任指揮者を経て、王立音楽院主任教授、東京芸術大学客員教授を務めた。
 またカッセル州立劇場、コブレンツ歌劇場、ライン州立フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を歴任した。
 王立音楽院オペラ科顧問、ライン州立フィルハーモニー管弦楽団名誉指揮者、東京芸術大学名誉教授などを歴任。
 2025年2月26日に死去。94歳没。




222854
ハワード・シェリー(指揮)
 モーツァルト:
  交響曲 第32番/第35番「ハフナー」/第38番「プラハ」
ハワード・シェリー(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 ハワード・シェリーは英国を代表するピアニスト兼指揮者。ラフマニノフの名手として知られますが、実は古典派にも深い理解を持つ音楽家です。ピアノから出発した指揮者だけに、フレーズの呼吸や和声の流れに敏感。

 本盤は第32番、第35番「ハフナー」、第38番「プラハ」。若々しい推進力と、祝祭的な輝きを併せ持つ選曲です。シェリーのモーツァルトは重厚さよりも透明感、誇張よりも自然な躍動。テンポはきびきびとしていながら、旋律はよく歌う。とりわけ「ハフナー」の快活さ、「プラハ」の序奏の緊張と展開の鮮やかさが印象的です。

 爆発的個性ではなく、知性と機動力で聴かせる、端正で明るい、英国流モーツァルトの好盤です。


222871
ハワード・シェリー(指揮)
 シューベルト:交響曲第3番、第5番
ハワード・シェリー(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 ピアニスト出身のシェリーは、旋律の呼吸とフレーズの歌わせ方に長けた指揮者。その資質は、若きシューベルトにぴったりです。
 第3番と第5番はいずれも軽快で古典的な構造を持つ作品。重厚に振ると野暮になり、軽く流すと薄くなる難曲ですが、シェリーはその中庸を行く。テンポは自然、リズムは明瞭、旋律はしなやかに歌う。第3番の快活さ、第5番のモーツァルト的透明感が素直に響きます。



 ハワード・シェリー、もちろんピアノの大家というのはよく知っているのだが、このシューベルトの爽やかな演奏を聴くともっともっとシンフォニーの大曲を録音してほしくなる。この味のある快活さはさすが一朝一夕では出てこない。




222814
サー・アレクサンダー・ギブソン指揮
 ベルリオーズ:序曲集


 《ベンヴェヌート・チェッリーニ》序曲 Op.23
 《ローマの謝肉祭》(Les Francs-Juges)序曲 Op.3
 《海賊》(Le Corsaire)序曲 Op.21
 《ベアトリスとベネディクト》序曲
 《ウェイヴァリー》序曲 Op.1
 《リア王》序曲 Op.4

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
サー・アレクサンダー・ギブソン指揮

録音:1995年1月 ロンドン C.T.S.スタジオ(デジタル録音)他


 サー・アレクサンダー・ギブソン。
 スコットランドが生んだ誇り高き名匠。ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団を四半世紀率い、スコティッシュ・オペラを創設した男。マルケヴィチに学び、1977年にはナイトの称号を授けられた本格派です。

 このベルリオーズ序曲集は、劇場を知り尽くした指揮者が振る、真の“ドラマ”です。

《海賊》は疾走する炎。
《ローマの謝肉祭》は色彩の洪水。
《リア王》は悲劇の重みを湛え、
《ベンヴェヌート・チェッリーニ》は堂々たる気迫で立ち上がる。

 構築は堅牢、リズムは鋭く、金管は威厳に満ちる。
 オペラ指揮者ならではの呼吸と、北欧作品で培った透明な響きが、ベルリオーズの管弦楽法を鮮烈に浮かび上がらせる。

 品格と炎が同居する、英国正統派ベルリオーズ。
 さすがナイト、格が違う。

 まだまだ進化を続けるはずだった68年の生涯。
 巨匠としてなお高みへ向かう途上での早すぎる別れは、惜しんでも惜しみきれない。





 アレクサンダー・ギブソン(Alexander Gibson CBE, 1926年2月11日 - 1995年1月14日)は、イギリスの指揮者。
 1926年、スコットランドのノース・ラナークシャー、マザウェルに生まれ、グラスゴーの王立スコットランド音楽演劇学院に学ぶ。また、ヴォルフガング・サヴァリッシュやヘルベルト・ブロムシュテット、ダニエル・バレンボイムらとともに、イーゴリ・マルケヴィチの指導も受けた
1957年にサドラーズ・ウェルズ・オペラの音楽監督となり、1959年より1984年までロイヤル・スコティッシュ管弦楽団の首席指揮者・芸術監督、1981年から1983年までヒューストン交響楽団の首席客演指揮者を歴任する。1962年には自らスコティッシュ・オペラを創設し、音楽監督となる。1977年にはナイトを叙爵され、王立スコットランド音楽演劇学院の院長となる。1995年、68歳没。




RPO 222819
ジェイムズ・ジャッド指揮
ブラームス:
 交響曲第2番ニ長調 op.73/
 大学祝典序曲 op.80
ジェイムズ・ジャッド指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1994年11月


 ブラームス第2番。
 “田園的”と形容されることも多いですが、本質はもっと深い。明るさの奥に陰影があり、抒情の裏に構築がある交響曲です。
 ジェイムズ・ジャッドは、過度に重厚へ寄せない英国的明晰さを持つ指揮者。テンポは自然、フレーズはよく歌い、しかし決して甘くならない。第1楽章は大らかに流れ、第2楽章では内省が静かに沈み、第3楽章は軽やか、第4楽章は晴朗な推進力で締めくくる。
 感情を煽らず、音楽そのものを語らせるタイプのブラームスです。

 《大学祝典序曲》も、祝祭的でありながら品格を失わない。

 重厚巨匠型ではない。だが、清潔で、端正で、誠実。堂々たるブラームスです。




 ジェームズ・ジャッド(1949年10月30日、英ハートフォードシャー生まれ)はイギリスの指揮者。
 トリニティ音楽院卒業後、クリーブランド管弦楽団のアシスタント指揮者としてロリン・マゼールに、ECユース管の副監督としてクラウディオ・アバドに師事した。
 ベルリン・フィルやイスラエル・フィルなど世界の主要オーケストラを指揮し、1987 - 2001年にフロリダ・フィル音楽監督、フロリダ・グランド・オペラ芸術監督、1999 - 2007年にニュージーランド交響楽団音楽監督を務めた。その後、テジョン・フィル(2016 - 2022)、スロヴァキア・フィル(2017 - 2020)の要職を歴任し、ヨーロッパ室内管の創立にも関わる。
 フロリダ・フィルとのウォルトン作品集とマーラー第1番の録音ではディアパソン金賞を受賞し、BBCプロムスにも登場。
 現在はニュージーランド交響楽団名誉音楽監督、EUユース管名誉芸術監督、アジア・ユース・オーケストラ首席指揮者を務めている。





222855
ジョナサン・カーネイ
モーツァルト:
 ヴァイオリン協奏曲第3番、
 ヴァイオリン協奏曲第5番『トルコ風』、
 アダージョ K.261
ジョナサン・カーネイ(vn,指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

222811
ジョナサン・カーネイ
ベートーヴェン:
 ヴァイオリンソナタ第5番「春」/9番「クロイツェル」
ジョナサン・カーネイ(Vn)
ロナン・オホラ(P)

222900
ジョナサン・カーネイ
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
ジョナサン・カーネイ(Vn)
ロナン・オホラ(P)

 ジョナサン・カーネイ(Jonathan Carney、1963年 - )は、アメリカのヴァイオリニスト、指揮者。
 ニューヨークのジュリアード音楽院を卒業後、ロンドンの王立音楽大学においてクリスティン・デティア、イヴァン・ガラミアンに学ぶ。
 マイケル・ナイマン・バンドやバラネスク・カルテットでの前衛的な音楽活動の後、1991年にウラディーミル・アシュケナージの推挙によりロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターとなり、2001年までソリスト、指揮者としても活躍する。
 これと並行して1994年から2000年までボーンマス交響楽団のコンサートマスターをつとめ、2002年からボルティモア交響楽団のコンサートマスターに就任している。
 日本ではロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の多くの自主制作盤の演奏で知られる。



222859 ジョナサン・カーネイ
モーツァルト:
 フルートとハープのための協奏曲、クラリネット協奏曲
キャンベル(cl)
ウィン(fl)
ブルワー(hp)
ジョナサン・カーネイ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

222856
ジョナサン・カーネイ
モーツァルト:協奏交響曲 K.297b、協奏交響曲 K.364
ジョナサン・カーネイ(vn,指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団





222877
オーレ・シュミット指揮
 シベリウス:
  交響曲第5番、
  交響詩「伝説」
  トゥオネラの白鳥
  悲しきワルツ
オーレ・シュミット指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 オーレ・シュミット(Ole Schmidt, 1928年7月14日 - 2010年3月6日)はデンマークの指揮者・作曲家。
 コペンハーゲンに生まれる。ジャズ・ピアニストとして出発した珍しいキャリアを持つ。
 王立デンマーク音楽院でピアノ、作曲、指揮を修めた後、アルベール・ヴォルフ、ラファエル・クーベリック、セルジュ・チェリビダッケに指揮を学ぶ。
 1958年から1965年までデンマーク王立歌劇場管弦楽団のバレエ指揮者をつとめ、その後もハンブルク交響楽団、デンマーク国立放送交響楽団等で活躍。
 さらにマンチェスターの王立ノーザン音楽大学終身客演指揮者、1989年から1991年までトレド交響楽団(アメリカ合衆国オハイオ州)の首席指揮者を歴任した。
 特にニールセンの全集については、ロンドン交響楽団との演奏が知られている。



 フィンランドやドイツ系の指揮者とはまたちょっと異なる雰囲気を持ったシベリウス。
 颯爽としたエネルギッシュな爽快感が特徴だが、ときに個性的な響かせ方をしてくれていろいろ楽しめる。第5番のラストなど堂々たるもの。




222875
フランク・シップウェイ (指揮)
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第10番/
  馬あぶ組曲(抜粋*)
フランク・シップウェイ (指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ジョナサン・カーネイ(ヴァイオリン*)
録音: 1995

 フランク・エドウィン・シップウェイ(1935 - 2014)は、バーミンガム生まれの英国指揮者。
 王立音楽大学で学び、マルケヴィチ、バルビローリに師事、さらにカラヤンの助手も務めた本格派である。
 ドイツ・オペラ・ベルリン、DR放送響、ロイヤル・フランダース・フィル、イタリア国立放送響など欧州の名門を歴任し、ザグレブ・フィルでは芸術監督として存在感を示した。
 2014年、交通事故により急逝。
 舞台で鍛え上げた劇的緊張と構築力を貫いた、孤高の指揮者であった。

 これだけの名匠でありながらシップウェイの録音はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とサンパウロ州交響楽団との録音のみだった。
 なかでは特にマーラー交響曲第5番とショスタコーヴィチ交響曲第10番の録音が非常に高く評価されている。

 もしまだ生きていたら今ころ大きな名声を得ていたかもしれない。








222889
アンドレア・リカータ指揮
 プロコフィエフ:ピーターと狼 Op.67
 サン=サーンス:動物の謝肉祭
 ビゼー:子供の遊び(組曲)
アンドレア・リカータ指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
語り:サー・ジョン・ギールグッド
ピアノ:ヴィヴィアン・トルーン
ピアノ:ロデリック・エルムズ

1994年9月 ロンドン、CTSスタジオ デジタル録音

 ロイヤル・フィルによる、色彩豊かな名作集。
 プロコフィエフ《ピーターと狼》、サン=サーンス《動物の謝肉祭》、ビゼー《子供の遊び》という、物語性とイマジネーションに満ちた3作品を収録した魅力的なアルバムです。

 まず《ピーターと狼》では、英国演劇界の巨匠サー・ジョン・ギールグッドが語りを担当。深みと気品を兼ね備えたその声は、単なるナレーションの域を超え、作品に格別のドラマ性と説得力を与えています。ロイヤル・フィルの洗練されたアンサンブルと相まって、この名作をひときわ格調高いものにしています。

 続く《動物の謝肉祭》では、ロイヤル・フィルの名手たちと2台ピアノによる色彩豊かな演奏が楽しめます。各楽章の個性が生き生きと描かれ、ユーモアと優雅さが絶妙に融合した演奏は、この作品の魅力を存分に引き出しています。

 ビゼーの《子供の遊び》組曲もまた、軽やかな機知とフランス音楽特有の優美さが光る佳演。明晰でしなやかなロイヤル・フィルの音色が、この愛らしい作品に上品な輝きを添えています。

 1994年ロンドンCTSスタジオでのデジタル録音は音質も良好。
 ロイヤル・フィルの確かな技術と、名優ギールグッドの語りが結実した、物語と音楽の魅力を存分に味わえる一枚です。


222899

アンドレア・リカータ指揮
 オペラ序曲集 II

ジュゼッペ・ヴェルディ(1813?1901)
 歌劇《運命の力》 序曲
 歌劇《仮面舞踏会》 前奏曲
 歌劇《ルイザ・ミラー》 序曲
 歌劇《アイーダ》 前奏曲
 歌劇《ジョヴァンナ・ダルコ》 序曲
 歌劇《シチリア島の夕べの祈り》 序曲

ウンベルト・ジョルダーノ(1867?1948)
 歌劇《フェドーラ》 間奏曲

ジャコモ・プッチーニ(1858?1924)
 歌劇《修道女アンジェリカ》 間奏曲
 歌劇《マノン・レスコー》第3幕 間奏曲

ピエトロ・マスカーニ(1863?1945)
 歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》 間奏曲

ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857?1919)
 歌劇《道化師》 間奏曲

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
アンドレア・リカータ指揮


録音:1994年9月 ロンドン CTSスタジオ(デジタル録音)

 イタリア・オペラの情熱、そのすべてがここにある。

 ヴェルディの壮大な序曲が切り開く運命のドラマ。プッチーニの間奏曲が描く、心の奥底を揺さぶる抒情。
 そして《カヴァレリア・ルスティカーナ》や《道化師》の間奏曲に宿る、言葉を超えた深い悲しみと美しさ。
 それぞれが、ひとつのオペラの魂を凝縮した、独立した交響詩とも言える存在です。

 アンドレア・リカータ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団は、このイタリア・オペラ特有の歌心と劇的緊張を、驚くほど自然で豊かな音色で描き出しています。
 弦の濃密な歌、管楽器の鮮やかな色彩、そしてクライマックスでの圧倒的な推進力――すべてが見事です。
 オペラを知らなくても、この一枚を聴けば、その世界の深さと魅力を確実に体感できるでしょう。




 アンドレア・リカータは、イタリアを代表するオペラ指揮者の一人。マッジョ・ムジカーレ・フィオレンティーノ管弦楽団、シチリア交響楽団、カリアリ歌劇場管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団など、イタリア国内外の主要オーケストラを指揮している。1991年から1994年までカターニアのベッリーニ劇場音楽監督を務め、《リゴレット》《アイーダ》《ジョコンダ》など数多くのオペラを成功に導いた。以降もオペラ・オーストラリア、ウェールズ・ナショナル・オペラなど世界各地の歌劇場で活躍し、ヴェルディやプッチーニを中心とするイタリア・オペラ解釈に高い評価を得ている。劇的構築力と豊かな歌心を兼ね備えた指揮で知られ、録音も多数残している。





222870 ロイヤル・フィルハーモニー室内アンサンブル 
 シューベルト:
  ピアノ五重奏曲「ます」
  弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」
ロナン・オホラ(p)
ロイヤル・フィルハーモニー室内アンサンブル 

RPO 222893
ロイヤル・フィルハーモニー室内アンサンブル 
 ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番ヘ長調op.96「アメリカ」
 ボロディン:弦楽四重奏曲 第2番ニ長調
ロイヤル・フィルハーモニー室内アンサンブル 
録音:1994年1月

RPO 222838
ロイヤル・フィルハーモニー室内アンサンブル 
 ハイドン:
  弦楽四重奏曲第77番ハ長調「皇帝」
   同第63番ニ長調「つばめ」
   同第1番変ロ長調
ロイヤル・フィルハーモニー室内アンサンブル
録音:1994年6月 

 ロイヤル・フィルのトップ奏者による室内アンサンブル。オーケストラの延長ではなく、個々の技量が露わになる編成でこそ、その実力が光る。
 ドヴォルザーク《アメリカ》とボロディン第2番では、情念を煽りすぎず、旋律を丁寧に歌わせる洗練されたロマンが魅力。濃厚さよりも透明感、重厚さよりも均整。弦の重なりが美しく、内声の動きまで明晰に浮かび上がる。
 一方ハイドンでは、端正で軽やかな構築美が際立つ。「皇帝」は威厳を誇張せず気高く、「つばめ」は自然な躍動を持つ。過度に古楽へも傾かない、バランスの取れたモダン楽器ハイドンだ。
 SACDならではのクリアな音質も相まって、ロマンと古典、いずれも“整った美しさ”で聴かせる隠れた良盤である。




222886
ロナン・オホラ(p)
 チャイコフスキー:
  ピアノ協奏曲第1番/「四季」(抜粋)
ロナン・オホラ(p)
ジェイムス・ジャッド指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団


 チャイコフスキーの魂が、ピアノから溢れ出す。

 冒頭のあの有名な和音が鳴った瞬間、聴き手はもうこの音楽の世界から逃れることはできません。
 ピアノ協奏曲第1番――それは単なる技巧の誇示ではなく、情熱、孤独、そして歓喜が交錯する巨大な精神のドラマです。

 ロナン・オホラのピアノは、力強さと詩情を兼ね備えています。
 決して外面的な派手さに頼るのではなく、作品の内側にある感情を丁寧に掘り起こし、音楽そのものを語らせる演奏。静かな場面では深い抒情を、クライマックスでは圧倒的な推進力を生み出し、この名作の真の姿を浮かび上がらせます。

 ジェイムズ・ジャッド指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団もまた、単なる伴奏にとどまらず、ピアノと対等な立場でドラマを築き上げています。弦の厚み、管の輝き、そして全体の自然な流れは、この作品の構築美を見事に支えています。

 併録の《四季》抜粋では、チャイコフスキーのもうひとつの側面――繊細で親密な詩人としての姿が描かれます。

 壮大さと親密さ、その両方を備えた一枚。
 チャイコフスキーの本質に深く触れることのできる、極めて魅力的なアルバムです。


***********************

 もっと端正で優等生的演奏かと思ったら、意外に骨太で重厚で個性的な演奏!
 オホラ、意外に(と言っては失礼だが)コンチェルトのほうが向いてるのかもしれない。


222848 ロナン・オホラ(p)
 メンデルスゾーン:無言歌集
ロナン・オホラ(p)

222822
ロナン・オホラ(p)
ショパン:ピアノ作品集 
 スケルツォ 第1番
 ワルツ 第6番、7番
 夜想曲 第7番、8番
ロナン・オホラ(p)

222857
ロナン・オホラ(p)
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8、11&16番
ロナン・オホラ(p)
222858 ロナン・オホラ(p)
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第5、14&17番
ロナン・オホラ(p)
222872 ロナン・オホラ(p)
シューベルト:
 即興曲集 D.899&D.935、
 楽興の時 D.780-3
ロナン・オホラ(p)

RPO 222826
ロナン・オホラ(p)
ドビュッシー:ピアノ作品集
 アラベスク 第1番 ホ長調
 アラベスク 第2番 ト長調
 ベルガマスク組曲(抜粋)月の光、パスピエ
 夢想(レヴェリー)
 映像 第1集 ラモーを讃えて
 前奏曲集 第1巻
   帆、音と香りは夕暮れの大気に漂う、亜麻色の髪の乙女、沈める寺、ミンストレル
 子供の領分
   小さな羊飼い、ゴリウォーグのケークウォーク
 喜びの島
ロナン・オホラ(P)

222873
ロナン・オホラ(p)
ロベルト・シューマン(1810 - 1856)
 幻想小曲集 Op.12
 アラベスク ハ長調 Op.18
 子供の情景 Op.15
 森の情景 Op.82(抜粋)
   森の入り口、孤独な花、予言の鳥、別れ
ロナン・オホラ(P)


 ロナン・オホラ(1964年マンチェスター生まれ)は、繊細さと深い抒情性を兼ね備えたイギリスのピアニスト。
 ワシントン・ポスト紙が「艶やかで感情豊か、しかも全体のフォルムまで見通す」と評したように、細部への徹底した配慮と高い構築力を併せ持つ演奏で知られる。ロンドン・フィル、フィルハーモニア管、BBC響、ロイヤル・フィルなど世界各地の主要オーケストラと共演し、ザルツブルクやラヴィニアなどの音楽祭にも出演。
 数々の国際的賞を受賞し、30枚以上の録音を発表している。グリーグ協奏曲の録音はグラモフォン誌から高く評価された。
 現在はギルドホール音楽演劇学校などで後進の指導にもあたっている。







RPO 222828
クリストファー・シーマン指揮
ディーリアス:作品集

 ブリッグの定期市/
 夜明け前の歌ハッサン より 間奏曲/
 セレナード春、はじめてのカッコウを聞いて
 歌劇「村のロメオとジュリエット」より楽園への道
 丘を越えてはるかに
クリストファー・シーマン指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1994年8月


 英国の空気そのものを閉じ込めたような、ディーリアス作品集。

 ディーリアスの音楽は、劇的に何かを語るわけではありません。
 けれど、気づいたときには、聴き手の心の奥深くに静かに入り込み、忘れていた風景や感情を呼び覚まします。

 《ブリッグの定期市》の広々とした開放感。
 《はじめてのカッコウを聞いて》の、春の訪れを告げるあの一瞬の奇跡。
 そして《楽園への道》――これは単なる間奏曲ではなく、人生の彼岸を静かに見つめる、音による祈りです。

 ディーリアスの音楽は、音そのものよりも「空気」を描く音楽。
 それは英国の丘陵を渡る風であり、夕暮れの光であり、過ぎ去った時間の記憶でもあります。

 クリストファー・シーマン指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団は、この繊細で移ろいやすい音楽を、誇張することなく、しかし深い共感をもって描き出しています。
 特に弦の柔らかな響きと自然な呼吸感は、まさにこのレパートリーの理想的な姿といえるでしょう。

 静かでありながら、深く心を揺さぶる音楽。
 派手さはない。だが、一度その世界に触れたなら、忘れることはできません。

 ディーリアスという作曲家の本質に触れることのできる、極めて価値の高い一枚です。




 クリストファー・シーマン(1942年生まれ)はイギリスを代表する指揮者の一人。
 ケンブリッジ大学キングス・カレッジ卒業後、ロンドン・フィルの首席打楽器奏者として音楽家としてのキャリアを開始。その後指揮に転じ、BBCスコティッシュ交響楽団首席指揮者やノーザン・シンフォニア首席指揮者などを歴任し、英国楽壇で確固たる地位を築いた。
 1980年代以降は活動の拠点をアメリカに移し、ボルティモア交響楽団、ネイプルズ・フィル、ロチェスター・フィルの音楽監督として長年にわたり楽団の発展に貢献。
 明晰な構築力と自然な音楽性で高い評価を受け、教育者としても後進の育成に尽力している。

222881 タヴァナー(1944 - ):
 エターナル・メモリー 他
Raphael Wallfisch (VC)
ジュスティン・ブラウン指揮
RPO 222825 カール・デイヴィス:管弦楽曲集
 The World at War/Far Pavilions/
 Pride and Prejudice/
 The French Lieutenant's Woman (concert suite)/
 Champions/
 Anne Frank Remembered
 Variations on a Polish Beggar's ThemeHollywood/
 Napoleon: Eagle of DestinyScandal/
 Flesh and the Devil(waltz and love scene)
マーティン・ロスコー(P)
ジョナサン・カーニー(Vn) 他
カール・デイヴィス指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1996年2月
222902 南米の音楽
 (ゴメス、ヴィラ=ロボス、ヒナステラ、ガルシア)
Enrique Arturo Diemecke指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
222903 メニューイン・ザ・アルバム
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 - 第3楽章
            スラヴ行進曲
 ドヴォルザーク:交響曲第8番 - 第3楽章
           弦楽セレナード - 終楽章
 エルガー:威風堂々第4番
        エニグマ変奏曲 - 「ニムロッド」
        チェロ協奏曲 - 第1楽章、第2楽章
        夕べの歌 、 創作主題による変奏曲 - 終曲
ヨーホン・リー(vc)
ユーディ・メニューイン指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
222904 オルガン作品集
 (バッハ、アルビノーニ、ヴィエルヌ 他)
James Parsons (Org)
222864 プッチーニ:ラ・ボエーム、蝶々夫人(いずれも抜粋) ルター(S)
クラーケ(T)
ガッド(Br)
Abell指揮





ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD トップページへ



Copyright(C) 2026 ARIA-CD.All rights reserved.08