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Toccata Classics
TOCCATA CLASSICS
特価セール!
その1 (54タイトル)
1CD\2800→\1490
~8/18(火)午前9時


 これまで誰も録音してこなかった忘れられた傑作をリリースするために立ち上げられたレーベルTOCCATA。
 それで採算が合うのか心配したが、いろいろ話題盤も多い。そして気づいたらもう500近いタイトルが登場。しかもなかなか入りづらいレーベルではあるが、1,2ヵ月で入るようになった。

 ただ、ちょっと残念なのは初回プレスが少ないのか比較的すぐに廃盤になってしまって入手できなくなること。
 お目当てのものは早めに手に入れておいたほうがいいレーベルの筆頭でもある。

 そのTOCCATAレーベル、大型特価セールでまさかの1CD\1490!
 今回は「その1」。

 ただ完売の際はご容赦を。



Balakirev and Russian Folksong
TOCC 0018
\2800→\1490
バラキレフ(1837-1910):ロシア民謡曲集
 1.ロシア民謡による大幻想曲 Op.4/
 2-61.ロシアの人々の30 の歌(原曲とバラキレフ編曲を交互に収録)
ヨゼフ・バノヴェツ(ピアノ)/
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団/
コンスタンチン・クリメツ(指揮)・・・1
オルガ・カルギナ(ソプラノ)/
スヴェトラーナ・ニコラーエワ(メゾ・ソプラノ)/
ヨゼフ・バノヴェツ&アルトン・チュン・ミン・チャン(ピアノ4 手連弾)・・・2-61


 ロシア音楽の祖、バラキレフは自国の民謡から多大なる創造力を得た人。このアルバムに収録されている「大幻想曲」はまさに彼の最初の作品で、17 歳の時に書かれたもの。そして30 の民謡は「30 の歌」はロシア民謡を元にしたもので、バラキレフによる編曲と元ネタを交互に演奏するという、ロシア好きにはたまらない逸品。
Weinberg - Complete Songs Volume One
TOCC 0078
\2800→\1490
ワインベルク(1919-96):歌曲全集 第1 集
 1-6.歌曲集「子供のための」 Op.13/
 7-17.歌曲集「過去の日の境界を越えて」Op.50/
 17-27.こどもをあやしながら Op.110
オルガ・カルギーナ(ソプラノ)/
スヴェトラーナ・ニコラーエワ(メゾ・ソプラノ)/
ドミトリー・コロステリョフ(ピアノ)


 ポーランドで生まれ、ソ連で生涯のほとんどを過ごしたワインベルグの歌曲集です。在学中にナチスの迫害を受けミンスクへと逃れた彼は、ショスタコーヴィチの影響を受けつつ、22 曲の交響曲を始め、7 つのオペラ、17 の弦楽四重奏曲、協奏曲などたくさんの作品を残しました。彼の作品のほとんどは最近まで日の目を見ることもなく忘れられていたが、最近復興の兆しは見えてきたようです。しかし、ここに収録されたような「歌曲」の分野はまだまだ未開発。このTOCCATA のシリーズは重要な道しるべとなることでしょう。第1 集は「子どもの時代」がテーマの3 つの歌曲集。「ロールパンの歌」などのチャーミングな曲や、目の覚めるほど美しい「子守歌」など興味深い歌がてんこ盛り。



Judith Bingham: Piano Music
TOCC181
\2800→\1490
ジュディス・ビンガム:ピアノ作品集
 1.月はウェストミンスター寺院の向こうへ(2003)/
 2.ライムハウスの夜想曲(2004)/
 3-16.バイロン、暴力的な進歩(2008)/
 18-20.過去のクリスマス、クリスマスプレゼント(1989)
 <クリスマス・ツリー/クリスマス・イヴ/プレゼント/
  過去のクリスマス>/21.ショパン(1979)/
 22.受胎告知 Ⅲ(2010)/
 23-26.内なる絵画(1981)
  ※1.2以外,初録音
デヴィッド・ジョーンズ(ピアノ)
録音 2009年10月27日 リーズ音楽大学 ヴェニュー

 イギリス、ノッティンガム生まれの女性作曲家ジュディス・ビンガム(1952-)は、1983年から13年館、BBCシンガーズのメンバーとして活躍、同時に数多くの作品を創り上げています。そんな彼女ですから、声楽曲やオルガン曲は聴かれることも多いのですが、ここでは「詩」の力に頼ることないピアノの音のみの音楽で彼女の美質に触れることが出来ます。とは言え、彼女のピアノ曲は極めて詩的であり、言葉との関係性を断ち切ることは不可能です。
 「バイロン、暴力的な進歩」は詩人の内なる世界の闘争を描いた変奏曲で、見えざる言葉が支配する見事な作品と言えるでしょう。収録曲のほとんどは世界初録音であり、この作曲家の真意を図るにも最適な1枚です。

 
TOCC0198
\2800→\1490
フィリップ・ファン・ヴィルダー(1500-1554):宗教音楽全集・シャンソン集
(バード、コーストン、ゴンベール、ジョスカン、タリスの作品とともに)
 1.ファン・ヴィルダー:Deo gratias
 2.ジョスカン:Homo quidam
 3.ファン・ヴィルダー:Homo quidam
 4.ファン・ヴィルダー:Pater noster
 5.タリス:Sancte Deus
 6.ファン・ヴィルダー:Sancte Deus
 7.ゴンベール:Amy, souffrez
 8.ファン・ヴィルダー:Amy, souffrez
 9.ファン・ヴィルダー:O doux regard
 10.ファン・ヴィルダー:Je file quand dieu me donne de quoy
 11.ファン・ヴィルダー:Pour vous aymer
 12.ファン・ヴィルダー:Amour me poingt, et si je me veulx plaindre
 13.コーストン:Turn thou us
 14.ファン・ヴィルダー:Shall I despair thus suddenly?
 15.タリス:O sacrum convivium
 16.タリス:Blessed are those that be undefiled
 17.ファン・ヴィルダー: Blessed art thou that fearest God
 18.バード:If in thine heart
 19.ファン・ヴィルダー:Vidi civitatem
 20.ファン・ヴィルダー:Non est qui/Non nobis, Domine
 21.ファン・ヴィルダー:Aspice Domine
 22.バード:Aspice Domine
 23.バード:Ne irascaris/Civitas sancti tui
  初録音・・・・1.3.4.6.8-14.17.19-21
カントレス
デヴィッド・アリンソン(指揮)
録音 2006年9月3-4日,2007年2月10日 キルバーン,聖アウグスティン教会

 フィリップ・ファン・ヴィルダーはヘンリー8世のお気に入りであったオランダのリュート奏者、作曲家でした。現在ではすっかり忘れられた存在ですが、当時は非常に重用された人で1529年に枢密院会議所のメンバーになってから、王のお抱えとなり、イングランド内の旅行に同行するなど、強い影響力を有していたのです。
 そんな彼の宗教的な作品と、世俗的な作品とともに、彼が相互に影響を与え立った同世代の作曲家たち、ジョスカン、ゴンベール、タリス、バードの同じテキストによる作品を収録。ヴィルダー作品の歴史における位置を探る1枚です。

  
TOCC225
\2800→\1490
ヘイノ・エッレル:ピアノ作品集 第5集
 1.奇想曲 嬰ヘ短調(1911)/2.ロマンス 嬰ヘ長調(1914)/
 3.モルト・ヴィーヴォ 嬰ヘ短調(1910年代)/4.夜想曲 ロ長調(1915)/
 5.プレスト 嬰ヘ長調(1910年代)/6.抒情的なワルツ(1930-31/後に改編)/
 7.ワルツ ロ長調(1931)/8.小さなワルツ(1935)/9.瞑想曲(1936)/
 11-16.前奏曲 第2集(1920)/17-22.主題と変奏 ホ長調(1912)/
 23-35.エストニアのモティーフによる13の小品(1940-41)
ステン・ラスマン(ピアノ)
録音 2012年3月12-14日…1-10, 2012年7月26-27日…11-35 サフォーク ベックルス,オールド・グラナリー・スタジオ

 TOCCATAレーベルで全集録音が進行中のエストニアの作曲家ヘイノ・エッレル(1887-1970)によるピアノ作品集。今作の第5集には、彼の作品の中でもとりわけ重要な「前奏曲集」と「エストニアのモティーフによる少品集」が含まれています。
 魅力的な旋律がたっぷり含まれている「エストニア~」はエッレルの代表的な作品で、この中のいくつかの曲は演奏会のアンコール・ピースとして使われるなど、親しみやすく、また耳にいつまでも残る魅惑的なものです。それに比べて「前奏曲」は彼の前衛的な作風が強く表出されたもので、第1集(TOCC0119に収録)の表現を一層深めた感のある、モダンな佇まいを有した曲集。無調でもなく、十二音でもなく、言うなれば、一瞬スクリャビンの神秘的な音楽を思い起こさせる音世界が広がっています。初期の作品はショパンを思わせるロマンティックな音楽です。

 


Grechaninov: Complete Music for Viola and Piano
TOCC234
\2800→\1490
アレクサンドル・グレチャニノフ:ヴィオラとピアノのための作品全集
 1-3.ヴィオラ・ソナタ 第1番 変ロ長調 Op.161(1940)/
 4-12.ヴィオラ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.172(1943)/
 13-14.ドビュッシー:2つの歌(グレチャニノフ編)
  <ロマンス/美しい夕暮れに>/
 15-24.組曲「早朝に」Op.126b(1930)/
 25-29.組曲「古風な方法で」(1918)
  ※1-3.13-14…初録音, 4-12.15-24.25-29…この版にての初録音
エレナ・アルタモノヴァ(ヴィオラ)/
ニコラス・ウォーカー(ピアノ)
録音 2013年6月29-30日 カナダ サフォーク,ポットン・ホール

 商人の父を持ちながらも、家業を継がずモスクワ音楽院で学び、作曲家として成功を収めたというグレチャニノフ(1864-1956)。華々しく活動を始めるも、ロシア革命が勃発し、ロシアを離れプラハやパリを転々とし、結局はアメリカに移住し、1940年代後半にアメリカの市民権を得たという人です。国民楽派の影響下にありながらも、晩年の作品は当時のアメリカで流行していた新古典派の音楽の影響も取り入れるというニュートラルなもの。宗教作品ではロシア正教会の伝統を踏まえた曲を書き、器楽曲ではモダンな作品を書くというなかなか面白い作曲家です。このヴィオラのための作品集は、ほとんどが未発表作品ですが、どれも魅力的でこの作曲家の姿を端的に伝えています。グレチャニノフ生誕150年の記念盤です。

 

TOCC250
\2800→\1490
モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ集 第1集
 (原曲:ヴァイオリン・ソナタ Op.2/S.イェーツによる編曲)
  1-3.ソナタ ヘ長調 K376(1781)/
  4-6.ソナタ 変ロ長調 K378(1780)/
  7-9.ソナタ 変ホ長調 K380(1781)
ダニエル・ヘルソコヴィチ(ピアノ)/
フィリップス・ショフク(ピアノ)
録音 2013年2月13-14日 シドニー コンセルヴァトリウム・オブ・ミュージック,ヴァーブルゲン・ホール

 モーツァルト(1756-1791)は、いくつかの作品を「2台のピアノのためのソナタ」として書き上げようとしましたが、結局完成したのは、有名なK448の「ニ長調ソナタ」1曲だけでした。このアルバムは、モーツァルトが「ヴァイオリン・ソナタ」として作曲した3つのソナタを2台ピアノで演奏できるようにアレンジしたもので、アイデアを出したのはヴァイオリニストで指揮者であるアンドリュー・マンゼであり、実際に編曲したのは1957年生まれの作曲家スティーブン・イェーツです。
 作曲当時のモーツァルトは、バロック時代の作風から古典派の作風へと変遷を遂げた頃であり、これらの作品も優雅で流麗な楽想と、パリ風の優美でエレガントな表現が見事に融合していてオリジナル作品自体も美しさの極みを誇っていますが、この2台ピアノのアレンジは、更に喜びと輝かしさを増した聴きごたえのあるものとなっています。

 

TOCC0048
\2800→\1490
ガードナー(1917-):金管楽器とオルガンのための音楽集
 1.結婚式の繁栄 Op.162/2.復活祭の幻想 Op.232/
 3-11.金管五重奏のための主題と変奏 Op.7/
 12-16.オルガンのための5 つの踊り Op.179/
 17-20.モンテヴェルディの主題による教会ソナタ Op.136/
 21-23.世俗ソナタ Op.117
※Op.7 とOp.136 以外初録音
ポール・アーキバルド(トランペット)…17-23/
コスモポリタン・ブラス/
スティーブン・キング(オルガン)…1.2.12-23/
クリス・ガードナー(指揮)…1.2.21-23


 金管楽器とオルガン。考えただけでも神々しい響きが頭に浮かびます。トラック 1 から聴いてみてください。まさに期待を裏切らない荘厳で華々しい音の洪水です。使われているメロディはおなじみのフィリップ・ニコライ作曲のコラールですが(バッハの「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」で使われている曲)少しずつ現代的な和声に変貌していく様子は、やはり現代の作曲家の手による作品であることを認識させてくれるのではないでしょうか。この作曲家ガードナーはマンチェスター出身で、ウェリントン大学とオックスフォード大学で学び、軍楽隊長時代に構想を練った「交響曲第1 番」(NAXOS 8.570406 に収録)がバルビローリに見出されたことで、作曲家としての活動を始めた人です。合唱曲を多く書いていますが、他にも他ジャンルに渡る映画音楽ばりのスペクタキュラーな音楽を作ることで知られています。

録音 2010 年1 月29 日…21-23, 2010 年1 月30 日…12-15, 2010 年2 月12 日…1-11, 2010 年6 月25 日…16-20 ブレントウッド教会



***


TOCC437
\2800→\1490
ニコラ・ファーゴ(1677-1745):独唱と通奏低音のためのカンタータとアリエッタ 第2集
 1.ファーゴ:Che vuoi, mio cor, che vuoi? 
        何をしたいの?わが心よ、何をしたいの? M2
 2.スチプリアーニ(1678-1753):12のトッカータより 第10番
 3.ファーゴ:Doppo mille martiri 1000人の殉教者の後に M5
 4.スチプリアーニ:12のトッカータより 第5番
 5.ファーゴ:Ingegni curiosi かしこい思考 M7
 6.スチプリアーニ:12のトッカータより 第1番
 7.ファーゴ:Non credo che vi sia, Tormento
        私はそこにいるとは思わない、愛の苦痛よ M10
 8.スチプリアーニ:12のトッカータより 第9番
 9.ファーゴ:E ben chiara ragione その理由ははっきりしている M6
 10.スチプリアーニ:12のトッカータより 第7番
 11.ファーゴ:Destati omai dal sonno あなたは今、目を覚ます M4
リッカルド・アンジェロ・ストラーノ(カウンター・テナー)…1.3.5.7.9.11
クラウディオ・マストランジェロ(バロック・チェロ)…2.4.6.8.10
ジュゼッペ・ペトレッラ(テオルボ&バロックギター)…3.5
ダヴィデ・ミラノ(ヴァイオリン)…3.5.9
サビーノ・マンツォ(チェンバロ&指揮)
サンタ・テレサ・デイ・マスキ(アンサンブル)

 イタリア・バロックの作曲家、ニコラ・ファーゴのカンタータ集第2集。第1集(TOCC367)と同じくストラーノのカウンターテナーとマンツォ率いる「サンタ・テレサ・ディ・マスキ」による溌剌とした演奏です。
 イタリアのターラントに生まれ、"イル・タランティーノ"と呼ばれたファーゴは、この時代に発展した「室内カンタータ」(声楽とアンサンブルのための一種のミニオペラ)の第一人者として知られ、その作品は劇的であり、どれも魅力的な旋律が溢れています。第1集と同じく、曲間には器楽曲を挟み(このアルバムではスチプリアーニのトッカータ)全体が一つの作品として構成されているところにも注目です。

 録音 2017年4月28-30日 イタリア バーリ、セント・テレサ・デイ・マスキ教会
 
 


TOCC332
\2800→\1490
ジョン・ウォーガン(1724-1790):オルガン作品全集
 1.オルガン小品 第8番 ト長調-アンダンテ・マエストーソ/
 2.オルガン小品 第8番 ト長調-フーガ/
 3.オルガン小品 第4番 変ロ長調/
 4.オルガン小品 第5番 ト短調/5.オルガン小品 第10番 ヘ長調/
 6.オルガン小品 第11番 ハ長調-アンダンテ/
 7.オルガン小品 第11番 ハ長調-アレグロ/
 8.オルガン小品 第13番 ト長調-アンダンテとカンタービレ/
 9.オルガン小品 第13番 ト長調-アレグロ・ノン・タント/
 10.オルガン小品 第1番 イ長調/
 11.オルガン小品 第6番 ハ短調-アダージョ/
 12.オルガン小品 第6番 ハ短調-アレグロ/
 13.オルガン小品 第9番 ハ長調-アダージョ/
 14.オルガン小品 第9番 ハ長調-アレグレット/
 15.オルガン小品 第7番 ヘ長調-シチリアーノ:アンダンテ・モデラート/
 16.オルガン小品 第7番 ヘ長調 ヴィヴァーチェ・マ・ノン・アレグロ/
 17.オルガン小品 第12番 ニ短調-アンダンテ/
 18.オルガン小品 第12番 ニ短調-アエグロ・ノン・タント/
 19.オルガン小品 第3番 ヘ長調/
 20.オルガン小品 第14番 ハ長調-アンダンテ・ポコ・ラルゲット/
 21.オルガン小品 第14番 ハ長調-アレグリッシモ/
 22.オルガン小品 第15番 イ長調-アリア・ポコ・アンダンテ/
 23.オルガン小品 第15番 イ長調-アレグロ/
 24.オルガン小品 第2番 ヘ長調
ティモシー・ロバーツ(オルガン)
録音 2015年7月28日,10月8日 UK ロンドン 聖ボトルフ・ウィズアウト・アルドゲイト
 18世紀のロンドンで輝かしい名声を誇っていたウォーガン(1724-1790)のオルガン作品全集です。
 彼は6人兄弟の一人として生まれ、セント・ジョン・カレッジで音楽の博士号を取得し、ヴォクスオール・ガーデンのオルガニストを勤めました。
 ヘンデルも彼の演奏に賞賛を送ったとされるほどの名手でしたが、その作品のほとんどは失われてしまいました。幸い、彼の5番目の息子ジェームズが15の作品を保存しており、これらが彼の死後出版されたことは幸運だったとしかいいようがありません。
 このロバーツによる演奏は、ウォーガンが亡くなるまでオルガニストを務めた聖ボトルフ・ウィズアウト・アルドゲイトのオルガンを使用。壮大な歴史を感じさせる1枚となっています。





TOCC418
\2800→\1490
カール・アウグスト・ヘルマン(1851-1909):ピアノ作品全集
 1.Suve ohtu eha ajal 黄昏の夏の夕暮れ
 2.Tundline unistus 感情的な夢
 3.Des Lebens Kampf 人生の戦い
 4.Winter und Fruhling 冬と春
 5.Valse nationale des Esthoniens エストニアの国民的ワルツ
 6.Ausser Athem! 息を切らして
 7.Air estonien varie et module 多様にモデュレーションされたエストニアの曲
 8.Die Losung des Ratsels 混迷の結果
 9.Estnische Volkslied エストニア民謡
 10.Air dete 夏の歌
 11.Pulli Hansu pulmad ほほえましいハンスの結婚式
 12.Eesti Waltz エストニアのワルツ
 13.Alletamine ja sarve- ning torupilli lugu ハミング、ホルンとバグパイプの歌
 14.Pensees de vie 人生の思考
 15.Pensee Musicale 思考の音楽
 16.Marche de Fete 祝典行進曲
 17.Walzerstimmung ワルツの気分
 18.Andantino in A major アンダンティーノ イ長調
 19.Albumi leht アルバムの一葉
 20.Allegretto in F major アレグレット ヘ長調
 21.Kadund Kinnas 失くした手袋
 22.Concert-Etude in C major 演奏会用練習曲 ハ長調
 23.Traurig und freudig 悲しみと幸せ

 3つの性格的小品
  24.第1番:Per aspera ad astra 困難から達成へ
  25.第2番:In hilaritate 光の中で
  26.第3番:Polca futura 将来のポルカ
初録音
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)
 19世紀に活躍したエストニアの作曲家、ヘルマンの作品集。音楽だけでなく、言語学にも長けていた彼はエストニア初の百科事典を編纂したことでも知られ、当時のエストニア国民運動の代表者の一人として尊敬されていました。
 しかし、数多くの合唱作品を書いたにもかかわらず、作曲家としてはあまり評価されず、とりわけピアノ曲は全くと言ってよいほどに、無視され続けています。
 このアルバムにはヘルマンが残した全てのピアノ曲を収録。美しい旋律にエストニア民謡の要素を融合した魅力的な作品は、どことなくショパン、グリーグを思わせます。
 現代作品を得意とするピアニスト、ホルヴァートが感情豊かに演奏しています。

  録音 2016年7月9日 Studio Paris-Foret, Acheres-la-Foret, France
 



TOCC403
\2800→\1490
ロナルド・スティーヴンソン(1928-2015):ピアノ作品集 第3集
 1.アフリカのトゥイ=チューン:
  バントゥーとアフリカの国民的讃美歌の組み合わせ…世界初録音
 2.グレインジャー:ヒル・ソング 第1番(R.スティーヴンソン編曲)
 3-16.サウンディング・ストリングス(1979)
…世界初録音
 17-21.中国民謡組曲(1965年5月)
…世界初録音
 22-24.ガーナ民謡組曲(1965)
…世界初録音
 25.モルンのボニー(1990年11月15日)
…世界初録音
 26.リントンのハイロード(1978年4月)
…世界初録音
 27.バッラ・フライテイング・トッカータ(1980年4月)
…世界初録音
クリストファー・ギルド(ピアノ…スタインウェイD)
 
 スコットランド出身のロナルド・スティーヴンソンのピアノ曲第3集。
 もともと優れたコンサート・ピアニストとして名を上げ、ベートーヴェンやラフマニノフの巧みな解釈で知られていましたが、「DSCHによるパッサカリア」などの難解で演奏困難な数々のピアノ作品は超絶技巧を愛する人々の間で話題となり、近年作曲家としての知名度も高くなっています。
 彼は友人グレインジャーの影響を受け、世界の民謡にも強い関心をいだき、各国の伝統音楽のテイストを生かした作品を書き上げました。
 この第3集にはアフリカから中国、ガーナなどの音楽を元にした特色豊かな作品を収録。グレインジャーの「ヒル・ソング」の編曲も含まれた興味深い1枚となっています。
  録音 Turner Sims Concert Hall,Southampton 2016年6月5.12日…17-21.22-24.27 2018年4月15日…1.2.3-16.25.36
 
 



Sir Donald Tovey: Cello Concerto
TOCC 0038
\2800→\1490
サー・ドナルド・トヴェイ(トーヴィ)(1875-1940):
 チェロ協奏曲
 チェロのための「悲歌的変奏曲」
ゲオルク・ヴァス指揮
ウルスター管
アリス・ナヴィ(Vc)
グレーテル・ダウデスヴェル(P)
イギリスの作曲家。イギリス的な作風ではなく、ドイツ的なしっかりした音楽を書く。今回は代表作のチェロ協奏曲。最晩年の力作で、1時間に及ぶ。
Russian Settings of Robert Burns
TOCC 0039
\2800→\1490
ロバート・バーンズの詩によるロシアの作曲家たちの歌曲集
 1-9.スヴィリドフ(1915-1998)
  :バーンズの詩による9 つの歌曲/
 10-11.デニソフ(1929-96):バーンズの詩による2 つの歌/
 12-14.ショスタコーヴィチ(1906-75):
  「バスのための6 つのロマンス」より3 つの歌/
 15-19.レヴィーティン(1912-93):
  バーンズの詩による歌曲集/
 20-22.ケレンニコフ(1913-2007):
  バーンズの詩による5 つの歌より3 つの歌
ヴァシリー・サヴェンコ(バス・バリトン)/
アレクサンダー・ブロック(ピアノ)
スコットランド生まれのロバート・バーンズ(1759-1796)は多くの詩を書き、また民謡を採取し改作した偉大なる詩人として今でも世界中で愛されています。(あの「蛍の光」も「故郷の空」も実は彼が採譜したものです)もちろん彼の詩はロシアでも大人気。多くの作曲家がロシア語に翻訳されたものに堂々たる曲を付けています。ブックレットにはロシア語と英語の訳、そして原詩が載っているのでどのように言葉が移ろっていくのかを目の当たりにすることもできそうです。ロシア好きにもたまらない1 枚です。
Rameau: Complete Keyboard Music Volume 3
TOCC0052
\2800→\1490
ジャン=フィリップ・ラモー:鍵盤作品全集 第3集
 1-13.組曲 第4番 イ短調/イ長調/14-22.組曲 第5番 ト長調/ト短調/
 23-25.コンセール第5番 ニ長調/ニ短調(S.グートマン編)
  <フォルクレ/キュピ/マレー>/26.王太子妃/27.レ・プチ・マルトー/
 28.歌劇「ピグマリオン」よりギガ(伝:C-B.バルナストロ編)
   ※初録音…23-25.27.28
スティーヴン・グートマン(ピアノ)
録音 2006年6月25-26日,9月22日 ハーストウッド・ファーム・ピアノ・スタジオ

 同時代の作曲家たち…バッハ、ヘンデル、スカルラッティの鍵盤作品は数多く録音、演奏されていますが、なぜかラモー(1683-1764)の鍵盤作品はあまり取り上げられることがありません。このTOCCATAレーベルではそんなラモーの鍵盤作品を全てCD3枚に録音することで、この知られざる作品に光を充てました。ピアニスト、スティーヴン・グートマンはフランス・バロック音楽の専門家であり、このラモーの作品集でも素晴らしい研究成果を見せてくれています。
 コンセール第5番は本来クラヴサンとヴィオール(またはフルート)、第2ヴィオールで奏される組曲ですが、ここではグートマン自身の編曲によるピアノ独奏版で楽しむことができます。
Vissarion Shebalin: Complete A Cappella Choral Cycles
TOCC0112
\2800→\1490
ヴィッサリオン・シェバリーン:無伴奏合唱組曲全集
 1-5.プーシキンの詩による5つの合唱曲Op.42/
 6-8.レルモントフの詩による3つの合唱曲Op.47/
 9-11.ソフロノフの詩による3つの合唱曲Op.44/
 12-17.タンクの詩による6つの合唱曲Op.45/
 18-21.イサコフスキの詩による4つの合唱曲Op.50/
 22-24.モルドバの詩による3つの合唱曲Op.52/
 25-28.我が孫たちに-子どものための4つの合唱曲/
 29-35.森の開拓地で-子どものための7つの合唱曲/
 36.映画「グリンカ」より国防市民軍兵の合唱「おお、夜明けよ」
  ※全て初録音
ロシア・コンセルヴァトワール室内合唱団/
ニコライ・コーンジンスキー(指揮)
シベリア、オムスク生まれの作曲家、シェバリーン(1902-1963)の珍しい合唱作品集です。両親ともに音楽教師という環境の元に育った彼は20歳の頃にモスクワへ行き、グリエールとミャスコフスキーに見いだされ、モスクワ音楽院で学びました。ショスタコーヴィチとも親交を結び、1920年代には現代音楽連合(AMM)のメンバーとしても名を連ねています。初期には印象派の影響を受けるも、後には社会主義リアリズム路線に転じ、チャイコフスキーの「1812年」の終結部の改変などを行っています。当局の依頼により作曲家の書いた本来の形を変え、旧ソ連国歌を挿入。今でもその形は耳にすることが可能であり、当時の「国家事情」を慮るには最適な作品と言えましょう。さて、このアルバムですが、ここには彼本来の姿であろう「控え目で楽観的」な作風が横溢する合唱作品集です。民謡風で素朴な味わいです。

録音 2008年5月14.16.19日モスクワ ロシア放送曲 第1スタジオ
Tartini: 30 Sonate piccole Volume Two
TOCC0208
\1490
ジュゼッペ・タルティーニ:30の小さなソナタ集 第2集
 ピーター・シェパード・スケアヴェズによる編曲版
  1-4.ソナタ 第7番 イ短調/5-8.ソナタ 第8番 ト短調/
  9-13.ソナタ 第9番 イ長調/14-17.ソナタ 第10番 変ロ長調/
  18-22.ソナタ 第11番 ホ長調/23-27.ソナタ 第12番 ト長調
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)
録音 2011年1月5日 アルドバリー ヘルツ,聖ジョン・バプティスト教会

 18世紀最大のヴァイオリニスト、作曲家の一人ジュゼッペ・タルティーニ(1692-1770)。あの名作「悪魔のトリル」の伝説的逸話で知られていますが、他にも、現在では当たり前となっている重音奏法や、近代的な運指法を確立し、また多くの理論書も残した「近代ヴァイオリンの父」とも言える人でもあるのです。
 この「小さなソナタ」は音楽辞典などでは「25曲」とされていますが、今回、ヴァイオリニストのピーター・シェパード・スケアヴェズが、独自の研究を重ね、以前の版では見過ごされてしまった作品を含むため「30の小さなソナタ」として演奏しているものです。“小さなソナタ”と言うものの全てを演奏するには6時間以上を要する大作であり、バッハの無伴奏に比肩する重要な作品としても評価されるのではないでしょうか?
  

TOCC0215
\2800→\1490
コンスタンチン・エイゲス:ピアノ作品集
 1-2.2つのおとぎ話 Op.12/3.ソナタ・ポエマ 第1番 Op.15/
 4-13.10の前奏曲 Op.8/14-15.2つの詩曲 Op.19/
 16.かっこう Op.2/17.ソナタ・ポエマ 第2番 Op.28/
 18-21. 4つの小品 Op.14
  <第1番:練習曲/第2番:ロマンス/第3番:詩曲/
   第4番:カンツォネッタ>/22.主題と変奏 Op.36
ジョナサン・パウエル(ピアノ)
録音 2012年8月22-23日 UK オックスフォード,聖ヒルダ・カレッジ ジャクリーヌ・デュ・プレ・ミュージック・ビルディング

 ウクライナのユダヤの音楽一家に生まれたコンスタンチン・エイゲス(1875-1950)の作品集です。彼はモスクワで医学と音楽を学びましたが、結局は音楽の道を選択し、優れた作曲家、ピアニストとして活躍、タネーエフの後継者と称されました。
 彼の息子オレグも作曲家であり、ショスタコーヴィチとも親交を結んだことで知られています。エイゲスの音楽には、やはりスクリャービンやメトネルとの共通点が見られますが、何よりもラフマニノフを一層重厚にした響きと、柔軟で流麗なパッセージが魅力的であると言えるでしょう。
 まだまだ一般的には知名度が低い人ですが、聴けば必ず好きになることは間違いありません。ジョナサン・パウエルは以前からエイゲスの良い理解者であり、様々な機会でエイゲスの作品を広めるために尽力しています。
 

TOCC0247
\1490
アルバン・ベルク:弦楽への編曲集
 1.ピアノ・ソナタ Op.1(2011/W.V.クラヴェラン編)/
 2-7.初期小品集(2014/E.コヴァチク編)
  <メヌエット ニ短調/アダージョ ヘ長調/サラバンド ヘ長調/
  創作主題による変奏曲 ニ長調/
  デーメルの詩によるアダージョ ニ短調/メヌエット ハ短調>/
 8.カノン(1987/A.シュニトケ編)/
 9-14.叙情組曲
  <Allegretto giovale(2005/T.ヴァルベイ)/
   Allegretto giovale(1927/A.ベルク)/
   Allegro misterioso(1927/A.ベルク)/
   Adagio appassionato(1927/A.ベルク)/
   Presto delirando(2005/T.ヴァルベイ)/
   Largo desolato(2005/T.ヴァルベイ)>
   ※このヴァージョンによる初録音
NFM レオポルディヌム室内管弦楽団/
エルンスト・コヴァチク(指揮)
録音 2014年2月15-20日 ポーランド、ヴロスワフ放送ホール

 ベルク自身の3つの編曲を含む、様々な作品の弦楽のための編曲集。クラヴェランによるピアノ・ソナタの編曲はこのアルバムのために用意されたものです。指揮者コヴァチクの編曲による初期の作品集は、シェーンベルクに師事していた時代に書かれたものですが、少しだけロマン派に回帰したマーラーにも通じる美しさを持つもので、この編曲は作品の持ち味を存分に生かした素晴らしいものです。ベルク作品の持つ不思議な魅力をダイレクトに味わうことができる興味深いアルバムです。

TOCC0293
\2800→\1490
アドルフ・ブッシュ:室内楽作品集 第2 集 クラリネットのための音楽集
 1-6.ディヴェルティメント Op.62b(1944)/
 7-9.クラリネット・ソナタ イ長調 Op.54(1939/1840 改訂)/
 10-13.クラリネット組曲 ニ短調 Op.37a(1926)/
 14-17.ヴァイオリンとクラリネットのための二重奏曲 第2 番 変ロ長調 Op.26b(1921)/
 18-22.ユニゾンによる5つのカノンBoO60(1949)/
 23.ドイツ舞曲集ヘ長調 Op.26c(1921)
  ※1-6.10-13.18-22…初録音
ブッシュ・コレギウム・カールスルーエ(アンサンブル)
< メンバー:
 ベッティーナ・バイゲルベック(クラリネット)…1-23/
 アントワーヌ・コッティネット(オーボエ)…1-6.18-22/
 ペータル・フリストフ(オーボエ,コーラングレ)…1-6.18-22/
 井手上康(ヴァイオリン)…14-17.23/
 パウラ・ヴァルポーラ(チェロ)…23/
 マンフレッド・クラッツアー(ピアノ)…7-9>
録音 2014 年10 月20 日…1-6.10-13.18-22, 2014 年2 月13 日…23, 2015 年3 月6 日…7-9 バーデン・バーデン SWR ハンス・ロスバウト・スタジオ

 ドイツ、ジーゲン生まれのアドルフ・ブッシュ(1891-1952)は、20 世紀を代表するヴァイオリニストとして知られています。とりわけ、彼が結成したブッシュ弦楽四重奏団によるベートーヴェンの録音が至高の演奏として、現在でも高く評価されています。
 そんなブッシュですが、作曲家としても素晴らしい作品を残していました。
 このアルバムは、第1 集(TOCC085)に続くクラリネットを用いた作品集ですが、少年時代に憧れていたというマックス・レーガーの作品のように、精緻な対位法を駆使し、また時には遊び心も感じさせる音楽は、確かに溢れ出る才能を感じさせるものであり、もっと広く聴かれてもよいのではないでしょうか?
 バイゲルベックの伸びやかなクラリネットが鮮烈な印象を残します。



TOCC60
\2800→\1490
デイヴィッド・マシューズ:弦楽四重奏曲全集 第3集
 1-6.弦楽四重奏曲 第1番 Op.4(1969-1970/1980改編)/
 7-9.弦楽四重奏曲 第2番 Op.16(1974-1976)/
 10-12.弦楽四重奏曲 第3番 Op.18(1977-1978)/
 13.鏡のカノン(1963)/
14.スクリャービン(1872-1915):前奏曲 Op.74-4
 (D.マシューズ編) ※初録音…(10-13を除く)
クロイツェル弦楽四重奏団
<メンバー:
ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)/
ミハイロ・トランダフィロヴスキ(ヴァイオリン)/
モルガン・コフ(ヴィオラ)/
ナイル・ハイデ(チェロ)>
録音 2012年4月11日…1-6, 2014年1月29日…7-12, 2014年7月29日…13.14

 ロンドンで生まれ、数多くの作品を世に送り出している作曲家デイヴィッド・マシューズ(1943-)。このアルバムは彼の弦楽四重奏曲全集の第3集です。
 ここには比較的初期の作品が収録されていて、ベートーヴェン、バルトーク、ブリテン、ティペットなどの偉大なる弦楽四重奏の系譜を学びつつ、どのように対位法の技術を修得していったかをつぶさに見ることができるというものです。
 第2番の弦楽四重奏曲には、ミニマリズムの影響も感じられるなど、この時代に流行していた音楽スタイルも伺い知ることができ、とても興味深いものです。「鏡のカノン」も対位法習得のための小品。
 スクリャービンの前奏曲第4番はかれの弟コリンの誕生日の贈り物ととして編曲されたもの。彼ら兄弟が10代の時に強く影響されたスクリャービンへの賛辞の気持ちが込められているのだそうです。
 【第1集…TOCC0058, 第2集…TOCC0059】



TOCC0065
\2800→\1490
シューベルト/ピアノ・ソナタ第15番完成版
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第15番ハ長調 D.840『レリーク』(ニューボールト完成版)
 シューベルト:アンセルム・ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲イ短調 D.576
 アンセルム・ヒュッテンブレンナー:ピアノ・ソナタ ホ長調 Op.16
 シューベルト:ドイツ舞曲嬰ハ短調 D.643
 ヨーゼフ・ヒュッテンブレンナー:復讐の女神の踊り
トッド・クロウ(ピアノ)
2006年5月30,31日

 ピアノソナタ第15番は「レリーク(Reliquie)」の通称で呼ばれ、未完成ソナタ作品ながら重要作とされている。
 1825年4月に作曲されたがシューベルトの生前には出版されず、死後から11年が経った1839年にロベルト・シューマンにより発見された。
 レリーク(Reliquie)は「遺作・文化遺品」の意味だが、出版に当たって、最後の作品だと誤認された結果命名された。
 実際、出版されたのは死後の1861年で、作曲者の評価も一定していた。だが、出版後にシューマンから自筆譜を贈られたアドルフ・ベットガーは楽譜をバラバラにしてしまい、第2楽章冒頭と第4楽章の全てが現在では行方不明となっている。
 エルンスト・クルシェネク(1921年)、パウル・バドゥラ=スコダ(ヘンレ版)、マルティーノ・ティリモ(ウィーン原典版)、ジョルジュ・プリュデルマシェール、ブライアン・ニューボールド、ウィリアム・ボルコム、マイケル・フィニスィーによる補筆版がある。

 あわせてアンセルムスとヨーゼフ兄弟とシューベルトの親密な友情の証となる作品を収録。


Heino Eller: Complete Piano Music Volume 3
TOCC0161
\2800→\1490
ヘイノ・エッレル:ピアノ作品全集 第3集
 1-18. 10の抒情小曲集(1942-1943)
  <第1曲:アンダンテ・コン・モート/
   第2曲:アレグロ・コン・パッショーネ/
   第3曲:アンダンテ・メディタティーヴォ/
   第4曲:アレグロ・モルト/
   第5曲:メスト,モデラート・アッサイ/
   第6曲:ソステヌート・エスプレッシーヴォ/
   第7曲:アレグロ・アジタート/
   第8曲:アレグレット・グラジオーソ/
   第9曲:アダージョ・エレジアーコ/
   10曲:主題と8つの変奏(Track 10-18)>/
 19.練習曲 変イ長調(1918)/
 20.練習曲 変ト長調(1919)/
 21.練習曲 変ト長調(1917)/
 22-26.前奏曲集(1929-1930)/
 27-29.ピアノ・ソナタ 第4番(1957-1958)
ステン・ラスマン(ピアノ)
録音 2010年12月9-11日 サフォーク,オールド・グラナリー・スタジオ

 エストニア音楽の創始者の一人ヘイノ・エッレル(1887-1970)のピアノ曲全集(全部で7枚の予定)の第3集です。今作は彼の初期から中期の作品である「抒情小曲集」と、ソナタ、練習曲と前奏曲です。「抒情小曲集」は第二次世界大戦中に、ドイツの占領下にあったエストニアで書かれた作品で、ユダヤ人であった妻アンナが逮捕され処刑されるという悲劇に見舞れた、エッレルの悲しみが反映されています。
 様々な事情により印刷されることもなく、これらは2010年まで全曲が演奏されることもありませんでした。風変りであり、またロマンティックで表現的な前奏曲とソナタ第4番、極めて初期の作品である3つの練習曲など興味深い小品が含まれています。


TOCC180
\2800→\1490
ゲオルク・フィリップ・テレマン:音楽による礼拝 第6集
 1-3.ついに時は打たん TWV1:440/
 4-6.真のキリスト者の高貴に並ぶものありや TWV1:1511/
 7-9.味わい、見よ、主の恵み深さを TWV1:1252/
 10-13.なぜあなたはそのようなふりをする? TWV1:1502/
 14-17.誰もがそれを TWV1:425/
 18-20.富みの力は唯一の幸せ TWV1:313/
 21-23.棕櫚の枝を持つ貧しき者たちを見よ TWV1:1245
ベルゲン・バロック/
ヤン・ファン・エルサッカー(テノール)/
エドゥアルド・ヴェズリー(オーボエ) 他
録音 2011年4月27-30日…1-20, 3013年4月10日…21-23 ノルウェー,エステル・トーテン,ホフ・キルケ

 J.S.バッハのカンタータは全てがきちんと整理され、全集録音も多いというのに、同時期に活躍したテレマン(1681-1767)の72曲のカンタータは、全曲録音が完成されておらず、その全貌もまだまだ知られていません。このベルゲン・バロックによる全集録音は今作が第6集ということで、完成の暁には資料的価値としても素晴らしいものが期待されています。1726年にハンブルクで出版されたこれらの教会暦カンタータは、各々が独唱者と一つの独奏楽器、通奏低音を持ち、このアルバムにはオーボエが独奏楽器として使われた曲が収録されています。美しい旋律線を持つ歌のパート、そしてテレマンらしい熟練の対位法が絶妙にブレンドされた珠玉の作品群です。



TOCC505
\2800→\1490
アドルフ・トッド(1839-1872):オルガン作品集 他
 ルードヴィヒ・トゥイレ(1861-1907):ソナタ イ短調 Op.2(1889)
  1.第1楽章:Praeludium
  2.第2楽章:Andante
  3.第3楽章:Fugue
 ライネッケ(1824-1910):オルガン・ソナタ ト短調 Op.284
  4.第1楽章:Allegro serioso in tempo moderato -
  5.第2楽章:Lento -
  6.第3楽章:Allegro - Maestoso
 アドルフ・トッド(1839-1872):
  7.幻想曲「輝く暁の星、いと美しきかな」Op.4-クラリネットとオルガンのための
  8.「Benedicamus Domino 主を讃えよ」による序奏とフーガ
 ソナタ 変ロ長調 Op.3(1867)
  9.第1楽章:Allegro
  10.第2楽章:Allegretto
  11.第3楽章:Adagio
  12.第4楽章:Fuga
 13.アンダンテ・レリジオーソ Op.10-ホルンとオルガンのための
 14.アウグスト・ゴットフリート・リッター(1811-1885):オルガン・ソナタ 第3番 イ短調 Op.23

世界初録音
ヤン・レートラ
(オルガン=ヘルシンキ、聖ジョン教会)
トゥーリア・ユローネン(クラリネット)…7
ペトリ・コムライネン(ホルン)…13

 このアルバムは4人の作曲家のオルガン作品を紹介しています。
 そのうちの一人、アドルフ・トッドは33年という短い生涯を送る中で、最高のオルガニストとして讃えら、れほんの一握りの作品を残しました。彼の作品はこれまでに録音されたことがありませんが、リストも賞賛したという腕前の持ち主であり、その作品はドイツ・オルガンの伝統を継承する壮麗な味わいを有しています。
 他には室内楽作品で知られるトゥイレ、フルート曲で知られるライネッケ、モーツァルトとフンメルの伝統を継ぐリッターの3人の作品を聴くことができます。
  録音 :2011年9月19日…4-6 2015年3月6日…1-3.9-12.14 2017年6月2日…7.8.13
 




TOCC239
\2800→\1490
オルランド・ヤシント・ガルシア:管弦楽作品集
 1.アウシュヴィッツ(彼らは決して忘れない)(1994)/
 2.バラデロの思い出(1988)/
 3.アール・ブラウンの思い出のために(2011)
アンジャーネ・チェチリア・ガーワル(ソプラノ)/
グレンダ・フェルナンデス=ベガ(メゾ・ソプラノ)/
ローアン・A・スミス(語り)/
フロリダ国際大学・コンサート・コア
(S・マーク・アリアプリオス…合唱指揮)/
マラガ・フィルハーモニー管弦楽団/
ホセ・セレブリエール(指揮)
録音 2013年6月10-12日 マラガ・フィルハーモニック・スタジオ

 1954年にハバナで生まれ、1961年にアメリカに移住。マイアミ大学でモートン・フェルドマンに師事し、作曲と音楽理論を学んだヤシント・ガルシア(1954-)。彼の音楽は師であるフェルドマンの作風を引き継いだもので、ゆっくりとした動きと万華鏡のような穏やかな色使い、そして少しずつ変化していくモティーフなど、特徴的であり、不可思議な美しさを有しています。
 このアルバムに収録された3つの作品、アウシュヴィッツの悲劇、彼が幼い頃に過ごしたキューバのビーチの思い出、そしてアメリカのモダニズムを象徴する作曲家、アール・ブラウン(1926-2002)への思い出。どれもが瞑想的なフレーズを多用することで、無限の悲しみを喚起させます。名指揮者セレブリエールを起用し、素晴らしい演奏でお聞きいただけます。
 
 

TOCC269
\2800→\1490
テオドール・グヴィ:歌曲集
 1.ラ・プレイアード・フランセーズ Op.48-1「オリーヴに」/
 2.ロンサールの9つの詩 Op.41-4「ここに木がある」/
 3.ラ・プレイアード・フランセーズ Op.48-2「ニンフよ、あなたの最も赤いバラをここに混ぜよう」/
 4.ロンサールの9つの詩 Op.41-7「何て言ったの?何をしているの?私の愛しい人」/
 5.ロンサールの6つの詩 Op.42-3「私はあなた以外の愛し方を知らない」/
 6.ラ・プレイアード・フランセーズ Op.48-3「甘きナイチンゲール,あなた」/
 7.ロンサールの6つの詩 Op.42-5「エレーヌ」/
 8.ロンサールの9つの詩 Op.41-8「私がその日を考えるとき」/
 9.ロンサールの9つの詩 Op.41-1「オーバード」/
 10.ロンサールの8つの詩 Op.44-1「マルゲリータに」/
 11.ロンサールの9つの詩 Op.41-2「このバラを摘んで」/
 12.ラ・プレイアード・フランセーズ Op.48-5「甘き安らぎの父」/
 13.ロンサールの8つの詩 Op.44-5「あなたは自然を軽んじる」/
 14.ロンサールの9つの詩 Op.41-5「私はあなたの若さを比較する」/
 15.ロンサールの6つの詩 Op.42-2「ナイチンゲール」/
 16.ロンサールの8つの詩 Op.44-4「あなたの美しい目の魅力」/
 17.ロンサールの7つの詩 Op.47-1「ページよ、私に従って」/
 18.ロンサールの6つの詩 Op.42-1「私は悲しく死んでしまう」/
 19.ロンサールの6つの頌歌 Op.37-1「親愛なるヴェスパー、黄金の光」/
 20.ロンサールの9つの詩 Op.41-3「愛、愛、私の愛する人は美しい」/
 21.ロンサールの9つの詩 Op.41-6「愛は私を殺している」/
 22.ロンサールの7つの詩 Op.47-5「さようなら」/
 23.ロンサールの6つの詩 Op.42-6「歌」/
 24.ロンサールの7つの詩 Op.47-6「甘き眠り」/
 25.ラ・プレイアード・フランセーズ Op.48-6「私はいつもあなたから逃がれて」/
 26.ラ・プレイアード・フランセーズ Op.48-11「岩のように」
メーエ・ナム(ソプラノ)…1-6,11-17,21-26/
ジョン・エルウィズ(テノール)…7-10,18-20/
ジョエル・ショーンハルス(ピアノ)
 録音 2014年1月12-14日 オバーリン大学,コンセルヴァトリー・オブ・ミュージック,レコーディング・スタジオ

 19世紀のフランスで活躍した作曲家、テオドール・グヴィ(1819-1898)の珍しい歌曲集です。
 グヴィが生まれたのは、当時ドイツとフランスの係争地帯、ザール地方であったため、彼はフランスにもドイツにも属することができず、憧れていたパリ音楽院に進学することもできなかったと言われています。そのため音楽は個人的に学び、じっくりとその才能を熟成させたのです。
 ベルリオーズは彼の作品を高く評価していましたが、結局のところ彼の作品は脚光を浴びることはなく、そのまま忘れ去られてしまったのです。
 最近になっていくつかの宗教曲や管弦楽曲は演奏されるようになって来ましたが、これらの歌曲については、誰も注目することなく、ひっそりと音楽史の片隅に埋もれていました。
 今回の歌曲は15曲が初録音、その他も録音されたことはあると言え、オリジナルの調性ではありませんでした。ソプラノのメーエ・ナムはグヴィ作品の研究家であり、彼の作品を積極的に紹介している人です。


TOCC228
\2800→\1490
ヨハン・アドルフ・ハッセ:独唱カンタータ全集 第1集
 1-3.Credi, o caro, alla speranza‐信じて、私の愛しい人、私の希望/
 4-7.Parto, mia Filli, e vero‐わがフィッリ、私のまこと/
 8-10.Ah, per pietade almeno‐ああ、少なくとも思いやりのうちで/
 11-14.Oh Dio! partir conviene‐おお神よ、残すことが必要です/
 15-17.Lascia i fior, l'erbette e'lrio‐残された花、牧草地、そして小川/
 18-21.Tanto dunque e si reo‐あなたの魂よ、それから私の狂える恋心
   ※初録音
ホーフ・ムジチ(アンサンブル)/
ヤーナ・ドヴォジャコーヴァ(ソプラノ)/
ヴェロニカ・ムラチュコーヴァ・フチコーヴァ(メゾ・ソプラノ)/
ロザリー・コウサリコーヴァ(バロック・チェロ)/
オンドレイ・マチェク(ハープシコード)
録音 2015年3月10-12日 プラハ サラ・テッレナ・オブ・ザ・ヴィラ・ベルトラムカ

 ドイツ、ハンブルク近郊に生まれたバロック時代の作曲家ハッセ(1699-1783)。若いころはオペラの劇団員としてラインハルト・カイザーの劇団に参加し、この経験を足掛かりにブランシュヴァイク=リューネブルクの宮廷劇場と契約、1723年にオペラ「アンティゴノス」を発表し、作曲家としてデビューを果たします。
 そのオペラが成功したことで、彼はイタリア留学の機会を得て、ナポリでニコラ・ポルポラとA.スカルラッティと知り合い作曲の腕を磨きます。
 120作品に及ぶオペラの他、ソロ・カンタータや宗教曲など多数の作品を遺し、ソロ・カンタータの一部は皇后マリア・テレジア自身が歌った可能性もあるほど、当時宮廷で愛されていました。
 残念ながら1760年のドレスデン包囲の際、その多くが消失してしまいましたが、各地に散らばった譜面を探し出し、この録音が実現したのです。
 



Sir Donald Tovey: Chamber Music Volume One
TOCC 0068
\2800→\1490
トーヴィ(1875-1940):室内楽曲集 第1 集
 1-4.ピアノ三重奏曲 ロ短調 Op.1/
 5-7.ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.8 「悲劇的なスタイルによる」
ロンドン・ピアノ・トリオ
<メンバー>ロバート・アッチソン(ヴァイオリン)/
ボジダル・ウコティチ(チェロ)/
オルガ・ダドニク(ピアノ)


 イギリスの卓越した音楽学者、ピアニスト、作曲家であるトーヴィはオックスフォード大学でヒューバート・パリーに作曲を学び、若いうちから作曲に勤しみました。卒業後はヴァイオリニストのヨアヒムと親しくなり、ピアニストとしてブラームスのピアノ五重奏を演奏するなど、一連の室内楽コンサートで活躍。作曲家としてはピアノ協奏曲や交響曲などを残している。彼の名はどちらかと言うと、バッハやベートーヴェンのピアノ作品の校訂者としてのみ知られていますが、ここで聞けるブラームス風の重厚な室内楽作品は、彼の作曲家としての才能を伺い知ることのできるなかなか良い曲。


TOCC167
\2800→\1490
レオ・オーンスタイン:ピアノ作品集 第2集
 1-17.ワルツ全集 s400-416(1958-1980頃)/
 18-24.ロシア組曲 s58(1914)
  <第1番:ドゥムカ/第2番:エクスターセ/第3番:舟歌/
   第4番:メランコリー/第5番:ダンス・ブルレスク/
   第6番:子守歌/第7番:悲しき歌>/
 25.森の朝 s106(1971)
アルセンティ・カリトノフ(ピアノ)
録音 2012年12月17-19日 テキサス 北テキサス大学,マーゴット&ビル・ウィンスペア・パフォーマンス・ホール

 ロシアに生まれ、アメリカで活躍したピアニスト、作曲家、教育者レオ・オーンスタイ(1893-2002)ン。109歳という長命を得た上に、亡くなった年まで作曲を続けていた人ですが、なかなか表に出てくることがなかったため(演奏活動は40代にやめている)、ずっと「知られざる作曲家」の地位を守っていました。
 しかし最近になってから、少しずつ録音が増え始めるとともに、そのユニークな作風とタイトルが評判となってきているようです。
 TOCCATAレーベルでは、そんな彼のピアノ曲を再発見するためのシリーズを進めています。
 このアルバムには初期の2つの作品集と、78歳の時の「森の朝」を収録しています。ラフマニノフを思わせる「ロシア組曲」と様々な要素を内包する「森の朝」を聞き比べてみるのも面白いでしょう。




Taneyev: Piano Concerto
TOCC 0042
\2800→\1490
タネーエフ(18561915):
 ピアノ協奏曲(パヴェル・ラム管楽編曲)/
 4つの即興曲(アレンスキー、グラズノフ、ラフマニノフとの共作)/
 作曲家の誕生日(ナレーター、ピアノと4手のための)
 ※一部を除き初録音
ジョゼフ・バノウェツ(P)、
トーマス・ザンデルリング指揮
モスクワ・ロシア・フィルハーモニック、
アダム・ウォドニツキ(P)、
ウラディーミル・アシュケナージ(ナレーター)

Igor Raykhelson: Music for Viola and Strings
TOCC 0055
\2800→\1490
ライケルソン:
 弦楽合奏のための小交響曲 ト短調
 ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽合奏のための「リフレクションズ」
 ヴィオラと弦楽合奏のための「アダージョ」/
 ヴィオラ、サクソフォン、オーケストラのための「ジャズ組曲」
ユーリ・バシュメット(Va)
エレナ・レヴィヒ(Vn),
イゴール・バットマン(Sax)
ユーリ・ゴルベフ(コントラバス)
エドゥアルド・ジザク(ドラム)
モスクワ・ソロイスツ


 1961 年生まれで現在ニューヨークで活躍する作曲家、イゴール・ライケルソンはクラシックとジャズの融合を目指す「クロスオーヴァー」の第一人者として知られている。このアルバムに収録された“ジャズ組曲”は彼の作品の中でもとりわけ魅惑的なもの。親しみやすく懐かしささえ覚える、哀愁に満ちたメロディラインは耳を捉えて離さない。一転して、弦楽合奏のための3つの作品はチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」の伝統を踏まえた古典的なスタイルによって書かれている。厚みのある弦の音が交錯する小交響曲や名手バシュメットの奏でるヴィオラに思わず涙する「アダージョ」など美しさに溢れている。

Galynin: Piano Music Volume One
TOCC0076
\2800→\1490
ガリーニン(1922-66):ピアノ作品集 第1 集
 1-3.ソナタ・トリアード/4-8.組曲/9-12.4 つの前奏曲/
 13.ワルツ/14.ダンス/15.スケルツォ/16.スペイン風幻想曲/
 17-19.「じゃじゃ馬馴らしが馴らされて」より3つの小品/
 20-24.動物園にて
アルガ・ソロヴィエヴァ(ピアノ)


 1922 年にモスクワ近郊で生まれ、1966 年にモスクワで没したロシアの作曲家ガリーニンのピアノ作品集。ショスタコーヴィチと比較される事の多い人だが、このアルバムを聴く限り、プロコフィエフなどの新古典主義の簡潔でユーモラスな語法を強く感じる。生涯を通じて健康障害に悩まされたという彼自身の満たされぬ何かを音で表現したのでしょうか。時折現れるユーモラスな表現が心地良さをもたらします。ほんの小さい5 つの曲からなる「動物園にて」が秀逸。

Hartmann - Miniatures for Violin & Piano
TOCC0089
\2800→\1490
ハートマン(1880-1956):ヴァイオリンとピアノのための室内楽作品集
 1.火花のワルツ「アムール」/2.ニグロ・クルーン/
 3.ハンガリーの秋/4.ニレジハージ・エムレク/
 5.ラプソディ・スキッツェ「悲しみよ、こんにちは」/
 6.カプリース/7.ワルツ/8.グロテスクな踊り/
 9.コシュート・ラヨシュ/10.ボグダン…/
 11.忘れられない夜の思い出/12.祈り/13.ツィガーヌ/
 14.ワルツ・インテルメッツォ「ラ・コケッティ」/
 15.ブルガリアのスケッチ「タウガ」/16.子守歌/
 17.ドビュッシー:美しき夕暮れ(編曲:A. ハートマン/
 18.ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女(編曲:A. ハートマン)
ソロミア・ソロカ(ヴァイオリン)/
アーサー・グリーン(ピアノ)


 ヴァイオリニスト&作曲家アルトゥール・ハートマンの名前は、現在ではハイフェッツを始めとする往年の巨匠たちのアンコール・ピースを編曲した人として知られています。彼はフィラデルフィア生まれだったにもかかわらず、自らを「出身はハンガリーだ」と主張し、情熱的で魅惑的な小品を発表。クライスラーに比肩する人気を誇ったのです。彼はドビュッシーの親しい友人でもあったため、幾つかの曲をヴァイオリン用に編曲(このアルバムのために録音された2曲は世界初録音となります)。原曲を超える魅力を放っています。ポルタメントたっぷりの甘い甘い響きは、聴き手の心に甘酸っぱい思いを抱かせてくれます。

Krzysztof Meyer: Complete works for cello & piano
TOCC0098
\2800→\1490
メイヤー(1943-):チェロとピアノのための作品全集
 1-3.チェロ・ソナタ第 1 番 Op.62/
 4.カンツォーナ Op.56/
 5-8.チェロ・ソナタ第 2 番 Op.99
エヴァ・ミチェルカ(チェロ)/
エマ・アバテ(ピアノ)…1-4/
カタルジーナ・グレンシュ(ピアノ)…5


 1943 年にクラコフで生まれたメイヤーは、ルトスワフスキ、ペンデレツキ、そしてナディア・ブーランジェに学び、現代ポーランドの主要な作曲家の一人として活躍しています。彼の音楽は、友人でもあるショスタコーヴィチの流れを汲んだ、調性感のしっかりした叙情性を帯びたもの。とりわけこのチェロ作品集はメロディアスで透明な美しさを存分に湛えています。たとえばソナタ第1 番の第1 楽章。「神秘的に」と題された冒頭のピアノの音形は、まるで氷の結晶に光を当てたような煌めきを帯びています。2004 年に書かれた第2 番ですが、そのしみじみとした歌心は全く変わることがありません。深々と歌うチェロの音色に陶然となることでしょう。




Borys Lyatoshynsky: Ozymandias
TOCC53
\2800→\1490
ボリス・リャトシンスキー:「オジマンディアス」と、そのほかの低声のための歌曲集
 1-5.バスとピアノのための5つのロマンス Op.5/
 6.シェリーとバルモントの詩による4つのロマンス Op.14から第3番/
 7.オジマンディアス Op.15/
 8-10.低声とピアノのための3つのロマンス Op.6/
 11-13. A.プーシキンの詩による4つのロマンス Op.27から第1番-第3番/
 14.太陽/
 15-18. I.フランコの詩による5つのロマンス Op.31から第1番、第3番-第5番/
 19.L.ペルヴォマイスキーの詩による2つのロマンス Op.32から第2番/
 20-21.バスとピアノのための2つのロマンス Op.57/
 22-23. 2つのロマンス Op.37
ヴァシリー・サヴェンコ(バス)/
アレクサンダー・ブロック(ピアノ)
録音 2009年1月25-28日 モスクワ アカデミー・オブ・コラール・アーツ

 ウクライナ生まれの作曲家、指揮者、音楽教師であるリャトシンスキー(1895-1968)。初期の作品にはスクリャービンの影響がみられますが、時代を経るにしたがって、少しずつ国民楽派的な作品を書くようになったことで知られています。しかしながら、ロシアでの知名度の高さとはうらはらに、海外ではほとんど顧みられることのない「希少作曲家」の一人であり、その作品を聴く機会もまずありません。
 このアルバムは、そんなリャトシンスキーの歌曲を集めた1枚です。タイトルの「オジマンディアス」とはイギリスのロマン派詩人パーシー・シェリーの詩で描かれた古代エジプトのファラオ、ラムセス大王の別名で、作曲家は、傲慢さで知られる王の姿に専制君主であったスターリンを重ね合わせたのかもしれません。ブックレットには英語による対訳が含まれています。


 


TOCC264
\2800→\1490
「幻の作曲家」ゴロヴィン、ロシア音楽好きなら決して外せない
 アンドレイ・ゴロヴィン:管弦楽作品集

  1-2.近寄りがたい光-交響曲第4番(2013)/
  3.チェロと弦楽オーケストラのための「カンツォーネ」(2008)/
  4-8.ヴィオラとチェロ、オーケストラのための協奏交響曲(交響曲 第1番)(1976)
チャイコフスキー交響楽団…1-2/
アンドレイ・ゴロヴィン(指揮)…1-2/
アレクサンダー・ルディン(チェロ&指揮)…3/
ムジカ・ヴィヴァ室内管弦楽団…3/
ミハイル・ベレツニツキー(ヴィオラ)…4-8/
アレクサンダー・ルディン(チェロ)…4-8/
モスクサ音楽院コンサート交響楽団…4-8/
アナトリー・レヴィン(指揮)…4-8
録音 2014年4月25日 モスクワ コンセルヴァトリー 大ホール…1-2 ライブ収録, 2009年11月28日 モスクワ放送局 第1スタジオ…3, 2013年1月10日 モスクワ コンセルヴァトリー 大ホール…4-8
 日本では、もしかするとムジカ・ヴィヴァ室内管弦楽団の指揮者としての知名度の方が高いかもしれないアンドレイ・ゴロヴィン(1950-)ですが、彼はショスタコーヴィチとボリス・チャイコフスキーの伝統をしっかり受け継ぐ交響曲作曲家として、ロシアでは名高い人なのです。
 その作品は広大であり、少しだけ陰鬱な叙情を湛え、時に燃え上がるほどに爆発します。このアルバムには、彼の若い頃の作品と最近の作品の両方に触れることができ、また宗教的な概念をもつ「交響曲第4番」は自作自演でもあり、こちらも興味深いところです。
 これまでロシア国内以外ではリリースされることのなかった「幻の作曲家」ゴロヴィン。ロシア音楽好きなら決して外せない素晴らしい1枚です。
 



TOCC0023
\1490

ミスリヴェチェク:弦楽のための作品集 - 6つの協奏交響曲

ヨーゼフ・ミスリヴェチェク (1737-1781)
 協奏交響曲 ハ長調 Op. 2, No. 6
 協奏交響曲 変ロ長調 Op. 2, No. 1
 協奏交響曲 ホ長調 Op. 2, No. 2
 協奏交響曲 ニ長調 Op. 2, No. 5
 協奏交響曲 ト長調 Op. 2, No. 3
 協奏交響曲 イ長調 Op. 2, No. 4
ウラルスク・フィルハーモニー管弦楽団
ガリー・ブレイン 指揮

 ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737年-1781年)はチェコ出身の作曲家。主にイタリアで活躍した。

 プラハ大学で哲学を学ぶが、学業を放棄して1760年代にヴェネツィアに留学し、ジョヴァンニ・バッティスタ・ペシェッティに作曲を師事。その後はイタリアに定住して、「神々しきボヘミア人」と呼ばれて有名になった。

 最初のオペラはベルガモにて1765年ごろに初演。その直後に、《ベレロフォンテ》がナポリで大成功を収め、イタリア中の劇場から委嘱が殺到。1770年にボローニャでモーツァルト青年と出会う(両者の作曲様式の類似点はつとに知られたところである)。
 モーツァルトは、しばしば私信の中でミスリヴェチェクについて称賛の念を送り続けた。

 ミスリヴェチェクの名声はイタリアの外にも広がり、1770年代にはミュンヘンでたくさんの作品が上演されている。しかしながら最後のオペラは不成功に終わった。ローマで貧困の末に、梅毒により他界。死の直前に、性病の治癒を見込んで鼻の整形手術を受けたが、失敗している。

 ミスリヴェチェクは、しばしば「チェコのオペラの父」と評されている。なるほど、国際的に有名になった最初のチェコ人作曲家ではあるのだが、しかしながらその音楽語法は国民楽派的な特徴はなく、イタリアのオペラ・セリアの類型を示している。

 ミスリヴィチェク作品の多くで際立つのが、独創的なリズム語法である。現在、モーツァルト特有のリズムと考えられる数々の音楽語法は、そのほとんどがミスリヴィチェクの発案によるものである。


TOCC0049
\1490

バツェヴィチウス:管弦楽作品集


 ヴィータウタス・バツェヴィチウス (1905-1970)
  電撃的詩曲
  ピアノ協奏曲第1番(リトアニアの主題による)
  交響曲第2番「デラ・ギューラ」
  交響曲第6番「宇宙」
  グラフィーク
リトアニア国立交響楽団
ヴィタウタス・ルコチウス (指揮)

 ヴィータウタス・バツェヴィチウス(1905年9月9日 - 1970年1月15日)は、リトアニアの作曲家、ピアニスト。

 ポーランドのウッチ生まれ。リトアニア人の父とポーランド人の母の間に生まれる。5歳下の妹グラジナ・バツェヴィチも作曲家である。父より音楽を学び、9歳から作曲を行うようになった。その後ウッチ音楽院で作曲とピアノを学び、1926年に卒業した。さらにリトアニアのカウナスの大学で学び、パリにも留学してニコライ・チェレプニンらに師事した。またカウナスとパリを往復する間に、ピアニストとしてベルリン・プラハ・ワルシャワで演奏会を開いた。

 1939年、南アメリカで演奏旅行を行っていたときに第二次世界大戦が勃発し、翌年にリトアニアがソビエト連邦に併合されたため、バツェヴィチウスは引き返すことができなくなった。
 彼はアメリカ合衆国に定住し、ニューヨークのブルックリン音楽院で教えることとなった。ピアニストとしてカーネギーホールで何度も演奏し、またレオポルド・ストコフスキーの指揮で交響曲第2番が演奏された。その後いったんリトアニアに戻るものの、ソ連当局と衝突し、結局アメリカへの亡命の道を選んだ。

 作品にはオペラ、6つの交響曲、4つのピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲などがある。実験的な作風はアレクサンドル・モソロフのような未来派と共通するものがあり、アメリカ時代にはヒンドゥー教からインスピレーションを得た。







Brahms by Arrangement Volume 1
TOCC0066
\2800→\1490
ヨハネス・ブラームス:編曲集第1集
 1-4.弦楽五重奏曲ヘ短調
  (原曲…ピアノ五重奏曲第1番 A.カルットゥネン編曲) Op.34…初録音/
 5-8.弦楽五重奏曲ロ短調
  (原曲…クラリネット五重奏曲 作曲者自身による編曲) Op.115
ゼブラ弦楽三重奏団
<メンバー>
エルンスト・コヴァチク(ヴァイオリン)/
スティーヴン・ダン(ヴィオラ)/
アンシ・カルットゥネン(チェロ)/
クリシア・オソストヴィツ(第2ヴァイオリン)/
ジェームス・ボイド(第2ヴィオラ…1-4)/
リチャード・レスター(第2チェロ…5-8)

 ブラームス(1833-1897)は、例えば交響曲などを作曲する際に、まずは2台ピアノ版のスコアを書いてから、オーケストレーションを行うことがほとんどでした。他の作品も、完成までに楽器編成が変更になっているものがしばしば見られ、それはブラームス自身の探求心の現れであったと言えるのかもしれません。1864年に作曲されたピアノ五重奏曲Op.34は、最初(このCDに収録されている)弦楽五重奏曲として構想されたのですが、試演の際の評価が芳しくなかったために破棄されてしまいました。後に2台ピアノのためのソナタとして書き換えられ、周囲からの助言もあり、最終的には現在の形として定着したものです。ここでは、破棄された弦楽五重奏版をチェリストのカルットゥネンが復元したものを演奏。ブラームスの最初の構想をなぞるに相応しい演奏となっています。もう1曲は、クラリネット五重奏曲のクラリネットをヴィオラに置き換えたもの。最初はかなり驚きますが、聴いているうちに「これもありかな」と思えてくるのが、ブラームスの懐の深さでしょう。

 録音 2011年10月1-2日西サセックス,チャンプ・ヒルミュージック・ルーム
 



TOCC177
\2800→\1490
ミコラ・ルイセンコ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 1.ウクライナ民謡の主題による第2狂詩曲 Op.18「ドゥムカ・シュムカ」(1877)(V.ステセンコ編)/
 2.悲しげな奇想曲 Op.32(1893-1894)/
 3.2つのウクライナ民謡の主題による幻想曲 Op.21(1872-1873)/
 4.ロマンス Op.27(1885-1886)/
 5.個人的なアルバム Op.40-1「絶望の瞬間」(1901)/
 6.シェブチェンコの思い出のためのエレジー(1912)/
 7.ウクライナ民謡「太陽は昇っている」(1912編)/
 8-17.ルイセンコ=カミンスキー:春の万華鏡(2014編)/
 18.ルイセンコ=カミンスキー:華麗なワルツ(1875/2014編) ※初録音
ソロミア・ソロカ(ヴァイオリン)/
アーサー・グリーン(ピアノ)
録音 2014年4月17-21日 ミシガン ランスキング、ブルー・グリフィン・スタジオ

 現在「ウクライナのクラシック音楽の父」とみなされているミコラ・ルイセンコ(リセンコ 1842-1912)。しかし、その作品が存分に世界中で知られているとは言えません。
 彼は幼い頃からウクライナの民謡に強い関心を持ち、これらを収集し、7巻にわたる民謡集を編纂、キエフ大学に在学中に出版し、またこれらのメロディを自作に取り入れています。このアルバムには彼のヴァイオリンとピアノのための作品の全てが収録されています。
 一番有名なのは「ドゥムカ・シュムカ」でしょう。もともとはピアノ曲ですが、今回はヴァイオリンとピアノのために編曲したものを収録しています。また他のいくつかの曲は、同じウクライナの作曲家、ヴィクトル・カミンスキーがルイセンコの歌曲をヴァイオリンとピアノのために編曲したもので、こちらも叙情性に満ちた懐かしい響きを持っています。また詩人タラス・シェフチェンコの詩を愛していたことでも知られています。
 

Philip Spratley: Orchestral Music, Volume Two
TOCC194
\2800→\1490
フィリップ・スプラトレー:管弦楽作品集 第2集
 1-3.管弦楽のための組曲「ジョン・メースフィールドの詩による積荷」(2010-2012)
  <Quinquereme/Stately Spanish Galleon/Dirty British Coaster>/
 4.ヘルプストンのファンタジア(2010)/
 5-7.交響曲 第3番「シンフォニア・パスカル」(2009)
  <第1楽章:アレグロ・テンペストーソ/
  第2楽章:夜想曲/第3楽章:シャコンニー>
アレクサンダー・ムラーレフ(ヴァイオリン)…4.6/
ヴァレンティナ・リュノーヴァ(ヴィオラ)…4/
ウラディーミル・セナティレフ(チェロ)…4/
ユーリ・シャバルキン(フルート)…6/
シベリア交響楽団/
ドミトリー・ヴァシリエフ(指揮)
録音 2013年5月28-29日 シベリア,オムスク・フィルハーモニック・ホール

 ノッティンガムシャー州で生まれたスプラトレー(1942-)の作品集です。第1集(TOCC88)は比較的初期の作品を収録したものですが、今作はどれも近年の作品で、彼の作風の熟達を知ることができるでしょう。もともとは2010年に2台ピアノのための作品として構想された「積荷」は、有名なイギリス民謡を用いた実験的で興味深い音楽です。ヴァイオリンが活躍するファンタジアと、満を持して書いたという交響曲第3番も輝かしい音楽です。
  

Heino Eller: Complete Piano Music Volume 4
TOCC209
\2800→\1490
ヘイノ・エッレル:ピアノ作品全集 第4集
 1-4.ソナタ 第1番(1919-1920)/5.親密な時(1938)…初録音/
 6.牧歌(1919)…初録音/7.夜想曲(1934-)…初録音/
 8.ヴィヴァーチェ(1939頃)…初録音/9.蝶々(1935)/
 10-15.6つの小品(1953)…初録音/
 16.バラード 嬰ハ短調(1955)…初録音
ステン・ラスマン(ピアノ)
録音 2012年3月12-14日 サフォーク ベックルス,オールド・グラナリー・スタジオ

 エストニア音楽の創始者の一人ヘイノ・エッレルのピアノ曲全集(全部で8枚の予定)の第4集です。このアルバムには、彼がペトログラード音楽院の最終試験のために作曲した初のピアノ・ソナタ第1番が冒頭に置かれています。この曲はロマンティックな様相を持ちながらも、スクリャビンやラフマニノフの作品とは一線を画した独自な響きに満ちていて、とりわけ第2楽章のラルゲットの悲痛なメロディが耳に残ります。しかし彼の本領を聴くのなら、“蝶々”を始めとした小品でしょうか。
 どの曲も味わい深く、複雑な音色の中に言い知れぬ郷愁を備えています。最後に置かれた情熱的なバラードは初録音となります。エッレルのオーソリティ、ステン・ラスマンの見事な演奏で。

TOCC281
\2800→\1490
ハリソン・バートウィッスル:歌曲集(1970-2006)
 1.ナニア:オルフェウスの死(1970)/
 2-9.オルフェウスのエレジー(2004)
  <第1番/第2番/第11番:ソネット Ⅰ/第5番/
  第14番:ソネット III/第12番/第25番/第20番:ソネット V>/
 10.ファンタジア III(1996)/
 11-19.ロリーヌ・ニーデッカーの詩による9つの歌曲集(2000)
  <これは良き輝き/わが友の樹/川に沿って/
   雪の墓のありかを聞いて/なんて白いカモメ/
   水におけるわが命/落葉のポール/晩秋の湿原/眠りの夢>/
 20.フリーズ I(1991)/21.子守歌(2006)/
 22-26.自身の詩による歌曲集(1984)
  <おお、琥珀色の炎にある光よ/私は影に寄りかかる/
   冷たい申し立て/段階/光の前の沈黙>/
 27.ステファン・マイアーによるバートウィスルへのインタヴュー/
 28.カントゥス・ランボー(2004)
  ※28…初録音, 21…この版による初録音
アリス・ロッシ(ソプラノ)…1.22-26/
ドーガ・サチリク(オーボエ)…2-9/
ヤスミン=イザベル・キューネ(ハープ)…2-9/
ヨハネス・オイラー(カウンターテナー)…4.6.9/
クス四重奏団…10.20/
ゾフィア・ケルバー(ソプラノ)…11-19.21/
ザラー・レヴァルク(ソプラノ)…21/
アラム・ヤグビアン(チェロ)…11-19/
ダス・ノイエ・アンサンブル…1.22-26.28/
ステファン・アスブリー(指揮)…1.22-26.28/
ハリソン・バートウィスル…27/
ステファン・マイアー…27

 「マンチェスター楽派」に属するイギリスの現代作曲家バートウィッスル(1934-)の声楽作品集です。もともと劇音楽の分野で知られる彼だけに、声の扱いには長けており、ここでも個性的で神秘的な作品を数多く聴くことができます。
 1970年に作曲されたイギリスの名ソプラノ歌手ジェーン・マニング(とりわけ現代作品を得意とする)から委嘱された「オルフェウスの死」を聴いただけで、その特徴的な作風は理解できるでしょう。
 オルフェウスの悲劇的な死を暗示するように、まるでつぶやくように、また語りかけるように歌う声に纏わり付く器楽アンサンブル。ここに広がる異なる時間、異なる世界はベリオの「ゼクエンツァ」を想起させます。
 知名度が高いのに、録音の少ない作曲家のため、このアルバムはファンにとっても喜ばしいものです。トラック17では、マイアーによるインタビューで彼自身が興味深いことを語っています(英語のみ)


TOCC343
\2800→\1490
ジョエル・エンゲル(1868-1927):室内楽作品と民謡集
 1.ヴァイオリン、ハープとハルモニウムのための「ユダヤのメロディ」(1912)…世界初録音
 2.神秘的なアダージョ Op.22
…世界初録音
 3-5.3つのユダヤの歌(L.H.ダント編)
 6-11.クラリネット、弦楽とパーカッションのための「Dybbuk」-組曲「悪霊」Op.35
 12.Hen hu hivtiach li(1923)
…世界初録音
 2つのヴァイオリン小品 Op.20
  13.第1番:ハバドのメロディ
  14.第2番:Freilechs
 50の子どもの歌(抜粋)(1923)
  15.第9番:In der Suke
  16.第8番:Shavues
  17.第1番:Morgengebet
…世界初録音
 11の子どもの歌 Op.36(抜粋)
  18.第10番:Zumerfeygele
…世界初録音
 19.ジトミルスキー(1881-1937):Az ikh volt gehat dem keysers oystres Op.4, No.2
レイチェル・キャロウェイ(メゾ・ソプラノ)…3-5.12.15-18.19
【ピッツバーグ・ユダヤ音楽祭の演奏家たち】
 シンシア・コレド・デアルメイダ(オーボエ)…3-5.18
 ロン・サムエルス(クラリネット)…3-5.12.15-19
 グレッチェン・ファン・ホエセン(ハープ)…1.2
 ジョージ・ウィリス(パーカッション)…7-9
 ダニエル・アンダイ(ヴァイオリン)…1.2.6-11
 ローラ・モチャロフ(ヴァイオリン)…6-11
 ヌリト・パヒト(ヴァイオリン)…12.14
 マリリン・ジングラス=ロイ(ヴィオラ)…6-11
 アーロン・ゼルコヴィツ(チェロ)…2.6-11.13
 ジョン・ムーア(コントラバス)…7-11
 ルッツ・マンリケス(ピアノ)…13(ハルモニウム)…1.2
 ロドリーゴ・オヘダ(ピアノ)…3-5.14.15-18.19

 19世紀末、イディッシュ語とヘブライ語による民謡を「芸術音楽」の域に高め、人々から「ユダヤ音楽の父」と賞賛された作曲家ジョエル・エンゲル。ハンガリーにおけるバルトークやコダーイのように、エンゲルも東ヨーロッパの各地に出かけ、村人の歌を直接聞き取り、これらからインスピレーションを受けて数多くの作品を書き上げました。
 このエンゲルの作品集は、何世紀に渡るユダヤの人々が伝えてきた文化と情熱をしっかりと捉えています。



TOCC344
\2800→\1490
タデウシュ・マイエルスキ(1888-1963):作品集
 1.協奏的詩曲(1946-1956/2009改編マデイ編)
 2-11.変奏曲の形式によるピアノ五重奏曲(1953)
 12-13.チェロ・ソナタ(1949)
 4つのピアノのための前奏曲(1935)
  14.第1番:Misterioso: Lento non troppo
  15.第2番:Allegro appassionato
  16.第3番:Andante molto espressivo
  17.第4番:Presto ma non troppo
 3つの音画「忘れられた音楽」(1948-1949)
  18.第1番:悲しみ
  19.第2番:暗闇の中で
  20.第3番:交差点で
 ピアノのための3つの小品(1935/1963)
  21.第1番:練習曲
  22.第2番:無意識のワルツ
  23.第3番:前奏曲
     ※初録音
ミハウ・ドレフノフスキ(ピアノ)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団・・・1
エミール・タバコフ(指揮)・・・1
アルカディウス・ドブロヴォイスキ(チェロ)・・・12-13

 ポーランドのルヴフ(現在はウクライナのリヴィウ)に生まれた作曲家、ピアニスト、タデウシュ・マイエルスキのピアノ曲を中心とした作品集。
 彼は17歳でガリシア音楽協会の高等音楽院(現在はリヴィフ音楽アカデミー)に入学、ピアノを学び1911年に卒業。ライプツィヒに留学して更に研鑽を積みました。
 帰国後は演奏家、批評家として活躍すると同時に、教師として長らく後進の指導にあたりながら、作曲活動を続けました。彼の作品はどれもロマンティックな感性に溢れながらも、近代的な書法が取り入れられており、それはこのアルバムの冒頭に置かれた「協奏的詩曲」を聴けば端的に理解できるでしょう。
 この作品は約10年間の長い年月をかけて念入りに改訂が施された力作ですが、残念なことに1957年に初演されて以来、出版されることもなく忘れ去られてしまいました。
 今回、ピアノを演奏しているドレフノフスキがこのスコアを発見、瞬時に魅了され、友人マデイに校訂を依頼し、演奏可能なスコアに復元、この録音が成就しました。

 録音2015年12月15日 RSNO Centre, Glasgow, UnitedKingdom・・・12013年11月23.24.30日 K. Penderecki Hall, Radom,United Kingdom・・・2-23



TOCC350
\2800→\1490
オーストリア帝国の知られざる作曲家
 ヨハン・ゲオルク・リックル:室内楽作品集

 1-3.オーボエ四重奏曲 ハ長調 Op.26-1(1795頃)/
 4-6.オーボエ四重奏曲 ト長調 Op.26-2(1795頃)/
 7-9.オーボエ四重奏曲 ヘ長調 Op.26-3(1795頃)/
 10-14.カッサシオン 変ホ長調(1795出版)
  <アダージョ‐アレグロ/メヌエット‐アレグロ/
   ポロネーズ/終曲:プレスト>/
 15-17.クラリネット、ホルンとファゴットのための三重奏曲 変ホ長調(1790頃)
  ※初録音
ラヨシュ・レンチェス(オーボエ)…1-14/
ナタリー・チー(ヴァイオリン)…1-9/
ポール・ペシュティ(ヴィオラ)…1-9/
アンスガー・シュナイダー(チェロ)…1-9/
ディルク・アルトマン(クラリネット)…10-17/
ヴォルフガンク・ヴィプフラー(ホルン)…10-17/
リボール・シーマ(ファゴット)…10-17
録音 2010年9月24-25日 シュトゥットガルト SWR 室内楽ホール…1-9, 2015年9月27日 シュトゥットガルト ゾンマーライン ハイリッヒ・クロイツ教会…10-17
 オーストリア帝国の知られざる作曲家、オルガニスト、ヨハン・ゲオルク・リックル(1769-1843)。幼い頃に両親を失うも、地元の教会オルガニストに教えを受け、歌とオルガン演奏で素晴らしい才能を発揮、14歳の時にはオルガニストのポストに就任する充分な力を付けることができたとされています。
 その後、1785年にウィーンに移住し、アルブレヒツベルガーとハイドンに師事。対位法やポリフォニーを徹底的に学び、レオポルドシュタットのカルメル派教会のオルガニストとなります。
 彼は数多くの教育用の室内楽作品を書き、また1790年代にはあのシカネーダーとの共作によって、数多くのジングシュピールも作り出しています。
 彼の作品は生前あまり出版されることがなく、またその一部は「モーツァルト作」とされていたため、彼自身の名前はほとんど知られることがありませんでした。
 そんな彼、一時期はペーチ(現ハンガリー)の聖歌隊指揮者を務めていたため、ハンガリーでは知られる存在なのです。
 ここでも主だった作品ではハンガリーのオーボエの名手レンチェスが堂々たるソロを務めています。
 


 TOCC93
\2800→\1490
ヴァシリー・カラファーティ(1869-1942): ピアノ作品集 ジェレミー・トンプソン(ピアノ...Fazioli 212)
 1. 夜想曲「La Nuit a Goursouf グルズフの夜」 Op. 5(1900)
 5つの前奏曲 Op. 7(1901)
  2. 第1番 ハ長調: Allegro/3. 第2番 ヘ短調: Andante/4. 第3番 変ニ長調: Andantino/
  5. 第4番 イ長調: Allegretto/6. 第5番 変ロ短調: Lento
 7. 2つのノヴェレッテ Op.6 No.2: Allegro moderato(1901)
 8-10. ピアノ・ソナタ第1番 ニ長調 Op.4 No.1(1895頃)
 3つのバガテル Op. 9(1905-1906)
  11. 第1番 スケルツィーノ/12. 第2番 ワルツ=即興曲/
  13. 第3番 L'Enterrement d'un Oiseau 鳥の埋葬/14-17. ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op.4 No.2(1895)
 

 世界初録音

 録音 2019年7月18,19日 The First Presbyterian Church, Charlottesville,Virginia(アメリカ)

 ヴァシリー・カラファーティはギリシャで生まれ、ロシアで活躍した作曲家、音楽教師。ギリシャ人の両親を持ち、8歳で最初の音楽教育を受け、サンクトペテルブルク音楽院に留学、リムスキー=コルサコフの作曲クラスで学び、1892年にはロシアでの永住権を取得しました。
 音楽院の対位法教授となった彼はヘイノ・エッレルやショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキーらを教えています。
 順風満帆な人生を送ってきたカラファーティですが、第二次世界大戦時、レニングラード包囲戦に巻き込まれて命を落とし、その作品も忘れられてしまいました。
 このアルバムには初期のピアノ曲を収録。ショパンやブラームスを思わせる詩情を湛えた夜想曲や、技巧的な前奏曲が作曲家の個性を伝えます。
 
 

 TOCC375
\2800→\1490
ジョン・ウォーガン(1724-1790): チェンバロ作品全集
 1. アレグロ・ノン・タント ニ短調(1795年頃出版)
 チェンバロのための6つのソナタ(1769年出版)
  2-4. ソナタ第1番 ト長調/5-7. ソナタ第2番 ハ長調/8-10. ソナタ第3番 ヘ長調/
  11-12. ソナタ第4番 変ロ長調/13-14. ソナタ第5番 変ホ長調/15. ソナタ第6番 ニ長調 サラバンドと変奏
 16-28. 若い生徒たちの手を養成する目的で作曲されたチェンバロ小品集(1780)
 29-31. チェンバロのための新しい協奏曲 ト長調(1785出版)
 世界初録音
  ジュリアン・パーキンズ
   (1772年ジャコバス・カークマン工房製の2段鍵盤チェンバロ)...1-15.29-31
  ティモシー・ロバーツ
   (ドゥルッケン製、1973年クラウス・アーレント復元の2段鍵盤チェンバロ)...16-28

 ピッチ=415Hz
  録音 2018年6月6日 St Saviour's Church,South Hampstead,London(イギリス)...16-28 2020年10月25-26日 Holy Trinity Church, Hoxton,London(イギリス)...1-15,29-31

 18世紀のロンドンでオルガニスト兼チェンバリストとして輝かしい名声を誇っていたジョン・ウォーガン。
 6人兄弟の一人として生まれ、セント・ジョンズ・カレッジで音楽の博士号を取得し、ヴォクソール・ガーデンのオルガニストを務めました。
 ヘンデルも彼の演奏に称賛を送り、『音楽見聞録』で知られるチャールズ・バーニーもウォーガンについて著書で触れています。
 このアルバムには、ウォーガンの現存するチェンバロ作品の全てを収録。これらは教育目的の小品集も含め、どれもドメニコ・スカルラッティを思わせる快活で機知に富んだ作風を持っています。
 アルバムでは歴史的楽器と、復元楽器、2種類のチェンバロの響きが楽しめます。
 
 



 TOCC453
\2800→\1490
スティーブン・ドッジソン(1924-2013):室内楽作品集 第4集
 管楽のための作品集 第1集

  1-3.管楽五重奏のためのソナタ(1977)
  4-7.ジプシーの歌(1976)
  8-10.Wind in the Reeds(2009)
  11-13.ホルンとピアノのためのソナタ(1967)
  14-16.オーボエ、ファゴットとピアノのための三重奏曲(1973)
  17-21.管楽五重奏のための5つのメヌエット
ケート・ホーデン(メゾ・ソプラノ)…4-7
マグナード・アンサンブル…1-3.17-21
スザンナ・クレメンツ(フルート)…1-3
シバタ・マナ(オーボエ)…8-10.14-16
ジョセフ・シャイナー(クラリネット)…4-10
キャトリオーナ・マクダーミド(ファゴット)…8-10.14-16
ジョナサン・ファーレイ(ホルン)…11-13
スリング・キング(ピアノ)…4-7.11-16

 録音 2017年8月1-3.5-7日 Menuhin Hall, the Yehudi Menuhin School, Stoke d'Abernon, Surrey,England

 「アリスの不思議な国」の作者、ルイス・キャロル(本名チャールズ・ラトウィッジ・ドッジソン)の遠縁にあたる作曲家スティーブン・ドッジソン。彼の室内楽作品における4枚目の作品集となるこのアルバムでは木管楽器を中心としたアンサンブル(歌曲も含む)を収録。
 大規模な管弦楽作品やオペラでは重厚な雰囲気の作品を書くドッジソンですが、室内楽ではプーランクを思わせる軽妙な筆致を見せています。
 リズミカルな「管楽五重奏のソナタ」の第1楽章、神秘的な歌を伴う「ジプシーの歌」、ユーモラスな「5つのメヌエット」など、ドッジソンの魅力がたっぷり味わえる1枚です。




TOCC530
\2800→\1490
エミール・タバコフ(1947-):交響曲全集 第4集
 コントラバスとオーケストラのための協奏曲(1975)
  1.第1楽章:Allegro
  2.第2楽章:Lento
  3.第3楽章:Vivace
 交響曲 第5番(2000)
  4.第1楽章:Spirituoso 
  5.第2楽章:Largo
  6.第3楽章:Allegro moderato
  7.第4楽章:Finale: Andante

全て世界初録音
エンチョ・ラドゥカノフ(コントラバス)…1-3

エミール・タバコフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団

 ブルガリアの作曲家・指揮者エミール・タバコフ。“人間の精神の深淵を追求する”というタバコフの音楽はどれも壮大で重厚ですが、なかでも2000年に作曲された「交響曲第5番」は1時間近くの演奏時間を必要とする壮大な作品。
 印象的なファンファーレに始まる第1楽章は荒々しく、悲痛な第2楽章の次にはユーモラスな行進曲が置かれ、力強い終楽章で締めくくるという、伝統的な形式を遵守した見事な交響曲です。
 ショスタコーヴィチ風のコントラバス協奏曲は暗さの中にもユーモラスな風情が感じられるユニークな作品。どちらもタバコフ自身の指揮による演奏です。
  録音:1982年12月28日 ブルガリア国立放送…1-3 2011年12月5-8日 ブルガリア・ホール,ソフィア…5-7
  
  


 TOCC552
\2800→\1490
リヒャルト・フルーリー(1896-1967):バレエ音楽「魔法の鏡」
 バレエ音楽「魔法の鏡」3場(1954)
  1-7.第1場/8-20.第2場/21-28.第3場
 小さなバレエ音楽(1925-1926)
  29.アラベスク/30.メロディ/
  31.ポーランド風に/32.田園風ワルツ/
  33.タンブーラン/34.ケルメッセ行進曲
 世界初録音
タティアナ・ガペイェヴァ
 (ソロ・ヴァイオリン) - 3
ポール・マン(指揮)
ニュルンベルク交響楽団

 録音 2019年9月11-14日 Nuremberg Philharmonic Hall, Nuremberg

 スイスの作曲家リヒャルト・フルーリー。大学時代にロマン派の作曲家ハンス・フーバーから作曲のレッスンを受け、卒業後にはヨーゼフ・マルクスから作曲、フェリックス・ヴァインガルトナーから指揮を学び、音楽家としての道を歩みました。彼の作風は師のフーバーやマルクスからの影響を受け継いだ後期ロマン派風の雰囲気を帯びていますが、その作品には20世紀初頭の新古典主義や印象派の影響も感じられる、さまざまな手法が取り入れられているのが特徴です。
 このバレエ「魔法の鏡」は、彼が若い頃から情熱を燃やしていた劇場のための音楽で、男女間の「秘められた恋愛」から生まれるいざこざを魔法の呪文とダンスのステップで包んだ"大人のメルヘン"といえる内容。場面ごとに様々なスタイルを融合させた曲が付けられた楽しい作品です。そのほぼ30年前に作曲された「小さなバレエ音楽」も、無邪気な各曲のタイトルの背後に、きわめて躍動的な音楽が隠されています。ポール・マンが指揮するニュルンベルク交響楽団の演奏が、彼が表現したかったであろう「ざわめく世界」を見事に描き出しています。

 


 TOCC569
\2800→\1490
コレンタン・ボワシエ(1995-):2台ピアノのための協奏曲とソナタ
 1-3. Glamour Concerto 「グラマー」協奏曲(2012/2016改訂)
 4-6. ピアノ・ソナタ 第2番 熱情(2015)
 7-9. Philip Marlowe Concerto
  「フィリップ・マーロウ」協奏曲(2013/2018改訂)
 世界初録音
ヴァレンティナ・セフェリノヴァ(ピアノ)
ウクライナ祝祭管弦楽団...1-3,7-9
ジョン・マクローリン・ウィリアムズ(指揮)...1-3,7-9

 録音2019年2月28日,3月1日Organ Hall, Lviv(ウクライナ)...-1-3,7-9 2019年4月10日 Studios Malambo,Bois-Colombes, Hauts-de-Seine(フランス)...4-6

 20世紀の終わり頃に台頭してきたのが、ヒーリング系の音楽やクロスオーヴァー系の音楽でした。
 美しい旋律に回帰したこれらの音楽は、人々の耳を引き付けるのに十分な魅力を備えており、21世紀の今ではすっかり馴染み深いものとして受け入れられています。
 このアルバムの作曲家コレンタン・ボワシエもそんな美しい音楽を愛する作曲家の一人。1995年生まれの彼は、1940年代から50年代に世間を席捲したハリウッド風の音楽を愛し、自作にもゴージャスな音をふんだんに盛り込むことで"Unashamed Romantic 恥知らずなロマンティック"な音楽を書き続けています。
 ラフマニノフやアディンセルのワルソー・コンチェルトの潮流を受け継ぐ彼の音楽は、一度聴いたら忘れられないほどの余韻を残します。
 
 



 TOCC637
\2800→\1490
ヘイノ・エッレル(1887-1970):ピアノ作品全集 第8集 ステン・ラスマン(ピアノ)
 1. モデラート・アッサイ ト長調(1940頃?)/2. モデラート へ長調(1913)/
 3. モデラート ソステヌート ロ短調(1919/1960)/4. モデラート カンタンド ニ長調(1950頃)/
 5. モデラート アッサイ 変ロ短調(1915)/6. 舞曲 ト長調(1916)/7. 舞曲 ト短調(1916)/
 8. ラルゴ ホ短調(1919/1944)/9. 常動曲 ニ長調(1933)
 14の小品より(1943)
  10. 第3曲 Motisklus ('Contemplation')/11. 第8曲 Vivo/12. 第9曲 Larghetto/
  13. 第12曲 Allegro ma non troppo/14. 第14曲 Tempo di Marcia
 15. ワルツ 変イ長調(1916)/16. 練習曲 変ホ短調(1913)/17. 練習曲 変ホ短調(1913)/
 18. 子守歌 変イ長調(1913)/19. 幻想曲 変ロ短調(1912)/20. エストニアの結婚行進曲 ニ長調 (1940頃)/
 21. ミュージック・ボックス ト長調(1912)/22. アレグロ・スケルツァンド ニ長調(1938)/
 23. Danse du Faune 牧神の踊り(1917)/24. 夕べの歌 変ト長調(1921)/25. スピリトーゾ 変ニ長調(1921)
 24を除き世界初録音

 録音 2014年8月31、31日、2015年3月16、17日、2018年3月24、25日、6月18日 The Old Granary Studio, PrioryFarm, Maypole Green,Toft Monks,Beccles, Suffolk,

 エストニアの作曲家ヘイノ・エッレル。サンクトペテルブルク音楽院でヴァイオリンを学び、いくつかのオーケストラで演奏。管弦楽曲を40曲ほど作曲し、優れた教育者としてトゥビンやペルトをはじめ数多くの弟子を育て「エストニア近代音楽の父」と呼ばれています。
 また、エッレルのピアノ曲は合計206曲が確認されており、これはエストニアのクラシック音楽の中でも最大級の作品群です。しかしそのほとんどは演奏されることがなく忘れられており、この第8集も「夕べの歌」を除いて世界初録音。
 アルバムには1912年から1960年の半世紀にわたって書かれた小品が収録されており、どれもグリーグを思わせる抒情的な雰囲気を湛えています。
 シリーズを通じてエッレル作品の普及に力を注ぐピアニスト、ステン・ラスマンが共感溢れる演奏を聴かせます。
 
 





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