DA VINCI CLASSICS
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ル・ボー・ベルジェ ~
フルートとリュートのためのフランス・バロック音楽集
ロベール・ド・ヴィゼー(1652-1730):組曲
ト長調
(テオルボとリュートのための小品集IRV3
より)
ピエール・ダニカン・フィリドール(1681-1731):
組曲第4番 イ短調(6つの組曲 Op.1 IPP1
より)
ジャック=マルタン・オトテール(1673-1763):
ブリュネット「美しき羊飼いティルシス」
(エールとブリュネット集 IJH17 より)
組曲第1番(横笛のための小品集 Op.2
IJH2より)
エルンスト・ゴットリープ・バロン(1696-1760):
リコーダーとリュートのための協奏曲
IEB1
ジャック・ガロ(c.1625-c.1695):
フォンタンジュ夫人のトンボー CLFGAL
No.104
(シャルル・ムートン編)
ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):
第1組曲(組曲集 Op.35 PB430 より) |
マリヤ・ミリュツィナ(バロック・フルート)
佐々木勇一(リュート、テオルボ) |
マリヤ・ミリュツィナと気鋭の邦人古楽奏者・佐々木勇一が共演!歴史的オリジナル楽器のレプリカで蘇る、フランス・バロックにおける息と弦の優美な語らい。
ルイ14世の治世後期からギャラント様式へと移り変わる時代のフランス・バロック音楽を、トラヴェルソとリュート&テオルボの親密なアンサンブルで描いた1枚。ヨーロッパを中心に国際的な活躍を見せるトラヴェルソ奏者マリヤ・ミリュツィナと、ドイツを拠点にソリスト・通奏低音奏者として高く評価される日本人リュート奏者、佐々木勇一のデュオによる録音です。
プログラムは、宮廷の優雅な舞曲、アルカディア(理想郷)への憧憬を描いた牧歌的な「ブリュネット」、そしてリュートの伝統的な追悼音楽である「トンボー」などを通じ、当時の室内におけるくつろいだ音楽的空間を再現。ヴィゼーやフィリドール、オトテールといったフランスの巨匠たちの作品に加え、フランスの様式を吸収したドイツのバロンの協奏曲、そして通奏低音を伴わないフルート音楽の普及に貢献したボワモルティエの組曲も収録しています。両者ともに歴史的な楽器に基づく精巧なレプリカを使用。楽譜に込められた装飾音の微細なニュアンスを紐解き、息と弦の共鳴に委ねられた室内楽本来の響きを追求しています。
マリヤ・ミリュツィナ(Mariya Miliutsina)
欧州を拠点とする歴史的フルート(トラヴェルソ)奏者。豊かな表現力と歴史的根拠に基づく古楽へのアプローチで高く評価され、イル・ポモ・ドーロなど著名なアンサンブルとも定期的に共演を重ねてきました。藤元高輝と共演した前作のデュオ盤『1800年のサロン』(C00790)に続き、本作でも歴史的楽器の本来の響きを追求しています。
佐々木勇一(Yuichi Sasaki)
ドイツを拠点に国際的な活躍を見せるリュートおよびテオルボ奏者。ケルン音楽大学などで研鑽を積み、17世紀の歴史的撥弦楽器のレパートリーを専門とし、特にフランスのバロック・リュート作品や、テオルボによる初期イタリア・バロック音楽の解釈で広く称賛を集めています。
バロック・フルート/ジョヴァンニ・タルディーノ製作、1730年頃パリのビゼー・モデル
リュート、テオルボ/カール・キルヒマイヤー製作によるハンス・フライ・モデルの11コース・バロック・リュート、奥田貴美衛製作によるマグノ・ディーフォプルカル・モデルの14コース・テオルボ
2024年11月、サーラ・ムジカーレ・ジャルディーノ(イタリア、クレマ)

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C01192
(2CD)
\4800
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J.S.バッハ:フーガの技法
J.S.バッハ:
フーガの技法 BWV1080
コラール前奏曲《私は御座の前に進み》BWV668a |
マイケル・ツァルカ
(ピアノ/ベーゼンドルファー) |
晩年のバッハが取り組んだ《フーガの技法》は、単一の主題から尽きることのない表情を引き出す、比類ない想像力の記録です。厳密な書法のため抽象的な作品と見なされがちですが、実際には各曲に豊かな呼吸と変化があり、緊張、陰影、明晰さ、さらには舞曲的な躍動までが現れます。楽器指定のないこの作品を、ツァルカはピアノで演奏し、長大な構成の中に人間的な温度を与えました。最後に置かれた未完のフーガとコラール前奏曲が、バッハの遺言のような静かな深みを伝えています。
マイケル・ツァルカは、イスラエルのテルアビブ生まれのピアニストおよび古楽系鍵盤楽器奏者。イスラエル、ドイツ、イタリアで学び、テンプル大学で博士号を取得。ルネサンス後期から現代まで幅広いレパートリーを持ち、これまでに40枚以上のCDをリリース。世界各地で年間約90回の公演を行う傍ら、メキシコやスウェーデンでの指導を経て、現在は香港中文大学(深セン)音楽院の教授を務めています。
2025年5月
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リスト:ピアノ作品集 第1集 ~
《幻影》と《巡礼の年》第3年
リスト:《幻影》S.155/《巡礼の年》第3年S.163 |
ペク・ウニ(ピアノ) |
1834年の《幻影》と、1877年の《巡礼の年》第3年とを並べることで、リストの若き日の夢想から晩年の祈りと諦念へいたる長い歩みを映し出した1枚。《幻影》には、まだ定まらない夢のような気配、即興的な自由、そして愛の高揚が宿っています。これに対して《巡礼の年》第3年では、信仰、死への思索、内面的な静けさが前景に現れ、《エステ荘の噴水》の光や、《糸杉に寄せて》の陰影が深い対照を作ります。若さの陶酔から晩年の凝縮へという、リストの精神の軌跡をたどる1枚です。
ペク・ウニ(ウニ・ベック)は、韓国芸術総合学校でピアノと作曲を学んだ後、ベルリン芸術大学、ザルツブルク・モーツァルテウム大学、イモラ国際ピアノ・アカデミー等で研鑽を積んだソウル出身のピアニスト。2022年のリスト・センター国際コンクール第1位などを受賞。数年にわたりリストのピアノ作品全曲演奏プロジェクトに取り組んでおり、2025年の初来日公演でもリストを披露しています。
2025年8月(ドイツ)
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バッハ=シューマン:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ集
Vol.1
(ピアノ伴奏付き)
J.S.バッハ(シューマン編):
ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001
ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003
パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004 |
マリオ・ホッセン(ヴァイオリン)
ピエロ・バルバレスキ(ピアノ) |
シューマンがピアノ伴奏を付け加えたバッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」に貴重な新録音が登場!
J.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」は1挺のヴァイオリンのみで奏でる完成された世界ですが、誕生から100年余りを経た1853年、ロベルト・シューマンがピアノ伴奏を付け加えたアレンジを出版しました。独奏ヴァイオリンが暗示する和声や低声部を、ピアノを用いて19世紀的ロマン主義の切り口で可視化したこの試みは非常に興味深いものながら、原曲の完成度の高さや原典を尊重する考えからこれまで行われた録音は限られていました。ゆえにマリオ・ホッセンによる今回の新録音はとても貴重なものであり、大いに歓迎されることでしょう。第1巻となる今作はソナタ第1番&第2番とパルティータ第2番を収録しています。
ホッセンはブルガリア出身、ウィーン国立音楽大学でミヒャエル・フリッシェンシュラーガーに、パリではジェラール・プーレにヴァイオリンを学び、ユーディ・メニューインとヘンリク・シェリングという2人の巨匠の系譜に連なる国際的なヴァイオリニスト。Da
Vinci Classicsからはこれまでにもピエロ・バルバレスキとの共演でバッハやヘンデルのアルバムをリリースしてきました。使用楽器はオーストリア国立銀行から貸与されているジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1749年製のヴァイオリンです。
2023年1月、ブルガリア国立放送(ソフィア)
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バッハ・ファミリー ~ フルート・ソナタ集
J.S.バッハ:フルート・ソナタ ロ短調 BWV1030
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:フルート・ソナタ
ホ短調 FK52
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:ハンブルク・ソナタ
ト長調 WQ133
ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ:フルート・ソナタ
ニ長調 BR B15
ヨハン・クリスティアン・バッハ:フルート・ソナタ
ニ長調 Op.16-1 |
アンジェロ・パタミア(フルート)
フランチェスコ・マリア・マッタッキオーネ(チェロ)
リッカルド・ティベリア(ハープシコード) |
バッハ一族が紡ぐ、音楽様式の変遷の物語!
本アルバムは、バッハ一族によるフルート・ソナタを通して、18世紀における音楽様式の変遷を描く意欲的なプログラムです。
ヨハン・セバスティアン・バッハにおける対位法的で壮大な構築は、息子たちの世代において、内面的な表現、感情の劇場、宮廷的な洗練、そして古典派へと向かう国際的な語法へと姿を変えていきます。一方で、旋律の美と声部間の対話という共通の理念は一貫して保たれており、"音による家族の物語"として、多彩な表現の広がりを鮮やかに浮かび上がらせています。フルートは、その高貴さと脆さを併せ持つ声によって、これら多様な世界をひとつに結びつけています。
2025年8月(イタリア)
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J.S.バッハ:無伴奏フルート組曲(第1、3、5番)
J.S.バッハ(ルカ・ベッリーニ編曲・校訂):
組曲第1番 ト長調 BWV 1007
組曲第3番 ハ長調 BWV 1009
組曲第5番 ハ短調 BWV 1011 |
アンドレア・モガヴェロ(フルート) |
J.S.バッハの《無伴奏チェロ組曲》は、単旋律でありながら豊かな和声と対位法を内包する器楽作品の最高峰です。本アルバムでは、第1・第3・第5番をフルート用に編曲。原曲の構造美と緊張感を保ちながら、単なる編曲にとどまらず、バッハの代表作に対する新たな視点を提示するものとなっています。
演奏を担うのは、ジャン=ピエール・ランパルの系譜を受け継ぐ音色と解釈で注目されるイタリアのフルート奏者、アンドレア・モガヴェロ。洗練された音色と高い音楽性により、明晰さと表現力を兼ね備えた解釈でこれらの名作に新たな光を当てています。
2024年3月9日&2025年1月25日(イタリア)
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束の間の思考 ~ ピアノ小品集
セルゲイ・プロコフィエフ:束の間の幻影
Op. 22
クララ・シューマン:4つの束の間の小品 Op.
15
サムエル・マイカパル:束の間の思考 Op.
11、Op. 23
モーリツ・モシュコフスキ:3つの束の間の思考
Op. 66
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シルヴィア・カーリン(ピアノ) |
「儚さ」や「移ろい」という概念をテーマに据えた本アルバムは、ピアノ小品という自由な形式を通して、多彩な音楽表現の可能性を探る意欲的な一枚です。
イタリア出身のシルヴィア・カーリンは、洗練されたピアニズムと、作品の内面に迫る深い感受性を兼ね備えたピアニストです。若くして国際コンクールで入賞を重ねるなど、その才能を早くから発揮してきました。スイス政府奨学金を受賞後は、バーゼルやハンブルクで研鑽を積み、これまでにイタリア、スイス、ドイツを中心にソリストおよび室内楽奏者として幅広く活動。パリのスタインウェイ・ホールをはじめとする主要な舞台にも出演し、オーケストラとの共演にも積極的に取り組むなど、国際的に活躍の場を広げています。現在はバーゼル音楽院にて後進の指導にも携わり、演奏と教育の両面で高い評価を得ています。
2024年11月15日ー17日
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メトネル:ピアノ・ソナタ集 Vol.1
ニコライ・メトネル(1880-1951):
ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.5
ソナタ・トリアーデ Op.11
・ソナタ 変イ長調
・ソナタ ニ短調 《ソナタ=エレジー》
・ソナタ ハ長調
ピアノ・ソナタ ト短調 Op.22 |
ディエゴ・ペトレッラ
(ピアノ/スタインウェイD) |
現代音楽に通じた気鋭のピアニスト、ディエゴ・ペトレッラが読み解くメトネルの構築美。ピアノ・ソナタ集第1巻では、多楽章制から単一楽章への変遷をたどる、初期~中期ピアノ・ソナタを集成!
モスクワに生まれ、セルゲイ・タネーエフの下で学んだニコライ・メトネルは、師から「ソナタ形式と共に生まれた」と評されるほど、対位法と形式への強い志向を持っていました。本作は、彼のソナタ作曲家としての初期から中期にかけての展開をたどる第1巻にあたります。
メトネルにとって初の主要な出版作品となった「ピアノ・ソナタ
ヘ短調 Op.5」は、彼には珍しい4楽章構成をとっており、第1楽章の第2主題には後にメトネルの妻となるアンナ・ブラテンスカヤ(当時は兄エミールの妻)の面影が投影されていると、メトネル家で語り継がれています。続く「ソナタ・トリアーデ(ソナタ三部作)
Op.11」は、アンナの兄アンドレイの追憶に捧げられた三連画構造の作品です。第2曲の「ソナタ=エレジー」では、「怒りの日(Dies
irae)」への暗示が密かに組み込まれており、死の記憶を内面化して表現しています。最後に収録された「ピアノ・ソナタ
ト短調 Op.22」は、ゲオルギー・カトワールに捧げられており
、多楽章制から離れ、単一楽章の枠組みの中で主題が変容しながら連続的に成長していく構造を持っています。
演奏するディエゴ・ペトレッラは、フルクサス運動などの近現代音楽を専門とするバックグラウンドを持っており、メトネルの複雑なポリフォニーや重厚な構築性を浮き彫りにします。
2015年5月、Sala Musicale Giardino(イタリア、クレマ)
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メネトリエ ~ ヨーロッパの吟遊詩人たちの舞曲と歌
第1部:「無学な吟遊詩人たち」
ロレンツォ・ダ・フィレンツェ、アドリアン・ル・ロワ、
中世の作者不詳のレパートリー、アッポニ写本、
ハンガリーの伝統的なレパートリー、他の作品
第2部:「教養ある吟遊詩人たち」
ガスパー・サンス、
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ、
ジャン・バティスト・リュリ、ロベール・ド・ヴィゼー、
ヘンリー・パーセル、ルドヴィコ・ロンカッリ、
ジローラモ・フレスコバルディ、他の作品 |
エグザキエ(eXaQuier)
マルコ・フェラーリ
(フルート、ダブルフルート、カヴァル、ズルナ、音楽監督) |
「記譜」と「口承」が交差するヨーロッパ古楽の境界線。多種多様な古楽器と民族楽器が描き出す、吟遊詩人たちの実像に迫る!
初期ヨーロッパ音楽における「口承(オーラル・トラディション)」と「記譜(文字化された音楽)」の接点を探求したプログラム。アルバムは時代順ではなく、「無学な吟遊詩人たち(The
Ignorant Minstrels)」と「教養ある吟遊詩人たち(The
Learned Minstrels)」という、音楽の伝達様式に基づく2つのセクションで構成されています。
1501年にペトルッチが楽譜印刷術を考案するまで、記譜された音楽にアクセスできたのは主に教会や宮廷の限られた歌手たちでした。一方、メネトリエ(吟遊詩人・辻音楽師)たちは、実演のノウハウを口承に頼って技術を磨き、大衆の舞踏から貴族の私室まで柔軟に適応していました。本作の前半では、失われた器楽の口承レパートリーの再構築を試み、東欧などに残る伝統音楽の様式を中世・ルネサンスの曲に適用しています。後半の「教養ある吟遊詩人たち」では、リュリやマレ、ヴィゼーといった宮廷の教養ある作曲家たちが、吟遊詩人の舞曲からどのような影響を受け、それを対位法に代わる芸術的様式として取り入れていったのかを辿ります。
演奏は、ヴィエルやシトールなどの古楽器から、ウードやネイなどの東洋系民族楽器までを幅広く駆使するアンサンブル「エグザキエ(eXaQuier)」。記憶による再構成という当時の口承プロセスに基づき、現代の解釈では均質化されがちな「舞曲特有の訛りやアーティキュレーション」を復元した、歴史的資料価値の高い録音です。
2015年1月-10月、Studio Undo(イタリア、ボローニャ)
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ダヴィド・フォンタネージ:レ・ルグレ ~
ジョアシャン・デュ・ベレーの詩による
5声、6声、8声のマドリガーレ集
ダヴィド・フォンタネージ(b.1969):
8声のための4つのマドリガーレ
6声のための4つのマドリガーレ
5声のための4つのマドリガーレ
8声のための他の4つのマドリガーレ
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エラート・アンサンブル
マッシモ・ロンバルディ(指揮、テノール) |
ルネサンス期の詩と現代の対位法が交差する、緻密な声楽アンサンブル。現代イタリアの作曲家フォンタネージが、16世紀の詩集『レ・ルグレ』を現代の技法で構築したア・カペラ作品集。
前衛のドグマや安易な新ロマン主義と距離を置き、対位法と西洋音楽の伝統を重んじるイタリアの作曲家、ダヴィド・フォンタネージによる無伴奏声楽作品集です。本作は、プレイヤード派の中心人物である16世紀フランスの詩人、ジョアシャン・デュ・ベレーの詩集『レ・ルグレ(哀惜)』のテキストを用いた16曲のマドリガーレで構成されています。
フォンタネージの作品において「4」という数字は秩序の原則としてしばしば機能しており、本作でも全16曲が「8声」「6声」「5声」「8声」という4つのグループ(各4曲)に厳密に分割されています。
デュ・ベレーの詩が持つアナフォラ(首句反復)や修辞的な問いかけといった統語論的構造を、そのまま音楽的な模倣や和声の進行へと変換する手法がとられています。ルネサンス期における「言葉に従う」というイタリア・マドリガーレ(第二作法)の精神を現代の語法で再解釈しており、主にシラビックな書法を用いながら、苦悩や皮肉を表現する箇所では半音階的アプローチが差し込まれます。
編成の増減が劇的な効果を生んでおり、8声のグループでは建築的な広がりや主張を、6声では内省的な瞑想を、5声では鋭く論争的なトーンをそれぞれ明瞭に描き分けています。古楽やルネサンス・レパートリーに精通したエラート・アンサンブルによる、精緻なポリフォニーの解釈が光る録音です。
2025年6月、Sala Musicale Giardino(イタリア、クレマ)
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ルイージ・ガエターノ・グッリ:ピアノ作品集
ルイージ・ガエターノ・グッリ(1859-1918):
4つのピアノ小品
演奏会用ワルツ《A te!》
アルバムの綴り《Sfumature》 |
ジョズエ・デ・ヴィンチェンティ(ピアノ)
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全曲世界初録音となる本アルバムは、劇場音楽の陰に隠れがちな19世紀イタリアの器楽文化に、ひとつの具体的な輪郭を与えるものです。
グッリはピアニスト、作曲家としてローマや北欧、のちにはアメリカでも活動し、広い国際的視野を備えていました。ライプツィヒ刊の《4つのピアノ小品》には明晰な構成と歌う旋律が、シカゴ刊の《A
te!》には演奏会用ワルツとしての華麗さが、《Sfumature》には色彩の移ろいに敏感な内向的詩情が息づいています。
2025年12月(イタリア)
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リミナ ~ 境界を越える近現代のピアノ作品集
ヘンリー・カウエル(1897-1965):
3つのアイルランド伝説
フィリップ・グラス(1937-)
練習曲第6番、マッド・ラッシュ
シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲 Op.19
アルフレード・カゼッラ(1883-1947):
トッカータ 嬰ハ短調 Op.6
ジョン・ケージ(1912-1992):ある風景の中で
セルジオ・カリガリス(1941-2023):
Il Quaderno pianistico di Renzo Op.7 |
カルロッタ・マッシ(ピアノ) |
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本アルバム『Limina』は、異なる時代と語法のあいだにある「閾」をたどるように構成されたアルバムです。
シェーンベルクの凝縮された断章、カウエルの神話的で実験的な響き、グラスの反復が生む時間の揺らぎ、ケージの静かな瞑想、そしてカゼッラとカリガリスの強い個性が、一つの流れの中で結び付けられています。ここでの境界は閉ざされた線ではなく、想像力や記憶、不安や変容が新しい形を得る場として現れます。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院で学んだカルロッタ・マッシは、緊張と静けさ、明晰さと余韻を丁寧に往還しながら、この多層的なピアノの旅を一つの体験として聴かせています。
2025年4月(イタリア)
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ステファノ・マイネッティ:ギター作品集
ステファノ・マイネッティ(1957-):
Habanera para Maria(2004)/
Tempo altro(2025)/
Todas las mujeres del mundo(1991)/
Alessandra(1990)/Angela(2004)/
Frida Kahlo(2016)/Lele Lullaby(1977)/
Donna d'Onore 2(1993)/
Estrella Quebradiza(2025)/Napul'e(2016) |
フラヴィオ・クッキ(ギター)
ステファノ・マイネッティ(ギター)* |
ステファノ・マイネッティ(1957-)は映画、テレビ、舞台の分野で広く活躍してきた作曲家ですが、本盤ではギターとの深い結び付きが前面に現れています。15の小品はどれも歌曲のような簡潔な息づかいを持ち、ラテン系の舞曲や南欧的な色彩、時にプッチーニを思わせるような旋律感覚が、現代的な語法の中に自然に息づいています。とりわけ家族や人生の時間を映した曲には、回想のやわらかな光が差しており、終盤では作曲者自身の演奏も加わって、きわめて個人的な表情を帯びます。作曲家と奏者の強い信頼関係が全体を貫く1枚です。
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イグナツィオ・アルベルティーニ:
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
イグナツィオ・アルベルティーニ(C.1644-1685):
【CD1】
ソナタ第1番/ソナタ第2番/ソナタ第3番/
ソナタ第4番/ソナタ第5番/ソナタ第6番
【CD2】
ソナタ第7番/ソナタ第8番/ソナタ第9番/
ソナタ第10番/ソナタ第11番/第12番 |
RYNSKY
〔ヴォイチェフ・ヤクル(ヴァイオリン)、
フィリップ・フルビー(オルガン、ハープシコード)、
ミハル・ライトマイェル(ヴィオローネ)、
エリアス・コンラート(テオルボ)〕 |
気鋭の古楽アンサンブルが切り拓く!17世紀ウィーンの知られざる才能、アルベルティーニのヴァイオリン・ソナタ集!
17世紀ウィーンで活躍しながら、その生涯の多くが謎に包まれた作曲家、イグナツィオ・アルベルティーニ。本アルバムは、彼の唯一の現存作品である《ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集(全12曲)》を収録した、世界初の全曲録音です。
これらのソナタは、イタリアのヴァイオリン楽派の伝統とウィーン宮廷文化の中で培われた中欧的様式が融合したもので、自由で即興的なスティルス・ファンタスティクス様式を色濃く反映しています。流動的な楽章構成、歌うような旋律と高度な技巧の対比、そして大胆な和声と半音階的表現により、初期バロックから後期ソナタ様式への過渡期を鮮やかに描き出します。
演奏は、チェコを代表するバロック・ヴァイオリニスト、ヴォイチェフ・ヤクルと、気鋭の古楽アンサンブル、RYNSKY。
ヤクルはバーゼル・スコラ・カントルムで研鑽を積み、ライプツィヒ・バッハ音楽祭、ユトレヒト古楽音楽祭、ザルツブルク音楽祭などのヨーロッパの主要な音楽祭に出演。コレギウム1704などの名門古楽団体でも活躍する実力派です。
RYNSKYは、バーゼル・スコラ・カントルムで研鑽を積んだチェコとドイツの若手音楽家たちによって結成されたアンサンブルで、スティルス・ファンタスティクス様式のレパートリーの再発見を掲げる気鋭のアンサンブルとして注目を集めています。これまでに、国際マンハッタン音楽賞(2023)、ビアージョ・マリーニ国際コンクール聴衆賞(2021)などを受賞し、ヨーロッパの若手アーティスト支援プログラム「S-EEEMERGING」の支援も受けています。
2023年9月(イタリア)
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