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惜しくも活動を止めたスペイン随一の高水準レーベル
ENCHIRIADIS
1CD\3800→\2390
~7/7(火)午前9時


 スペインのENCHIRIADIS。
 個性派レーベルの多いスペインにあって、その芸術的な水準の高さは随一。
 アルバムとしての充実感、装丁の美しさ、録音の良さなど、それまでのスペイン・レーベルのイメージを払拭したといってもいい。

 レパートリーはゲレロ、ビクトリア、モラレスなどのスペインを代表する作曲家を中心に、ルネッサンス・バロックの声楽音楽に大きな魅力を発揮。

 演奏陣は、ルネサンス・ポリフォニーの演奏においてはスペイン最高のアンサンブル、ムジカ・フィクタ、そして歌手としてはマルタ・インファンテの存在が大きい。
 また日本の誇るアンサンブル西山まりえのソロ・アルバムも一角を占める。

 ただ、2020年前後を境に新譜は出ておらず、活動が止まった可能性が高い。
 旧譜も簡単に入らない状況に陥っている。


 今回はそのENCHIRIADISの貴重な海外在庫セール。

 現地完売のアイテムもあるかもしれないのでその際はご容赦ください。






 EN 2006
\3800→\2390
ムジカ・フィクタ
ビクトリア:レクイエム

 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):
  死者のための聖務曲集(1605)
   わが魂は萎え(レクツィオ;4声)
   死者のためのミサ(レクイエム;6声)
   悲しみのうちに引き戻され(モテット;6声)
   われを解き放ちたまえ(レソポンソリウム;6声)
  われは起きて町を巡らん(モテット;6声)

ムジカ・フィクタ
 ルス・ロシケ、エナル・アルバレス、ラケル・アンドゥエサ(ソプラノ)
 マルタ・ロドリゴ(メゾソプラノ) アリシア・ラモネト(アルト)
 ジョルディ・アベリョ、ルイス・バルドサ(カウンターテナー)
 ミゲル・ベルナル、フィリエ・ニエト、ホセ・マヌエル・ロペス(テノール)
 アマデオ・リョリス(バリトン) トマス・マシェ、イスマエル・ゴンサレス(バス)
 バルバラ・セラ(ファゴット) イグナジ・ジョルダ(オルガン)

ラウル・マリャビバレナ(指揮)

録音:2002年8月、パレンシア県オルモス・デ・オヘダ、サンタ・エウフェミア・デ・コソリョス教会


スペインを代表する古楽系合唱団として名声を確立した観のあるムジカ・フィクタによる、スペイン・ルネサンス・ポリフォニーの最高、ビクトリアのレクイエム。
タリス・スコラーズやマニフィカトの洗練には今一歩及ばないものの、随所に聴かれるスペイン人らしい深い感情表現は大きな魅力で、曲の持つ陰翳をさらに濃いものにしています。この名作レクイエムの決定盤の一つとして語り継がれていくことでしょう。



スペインのポリフォニー音楽の最高傑作の一つ、ビクトリア(1548-1611)の「死者のための聖務曲集」です。1605年マドリッドで出版されたこの作品は、その2年前に逝去した太后マリアの死を悼んで書かれたものですが、7曲からなるレクイエムを、いくつかの曲ではさみ、一つの作品としたものが一般的に知られています。この世のものと思えないほどの美しい無伴奏合唱は、時を超えて愛され続けています。スペインの名プロデューサー、ホルディ・アベロとラウル・マラビバレッナとの共同制作であるこの録音は、古い教会の素晴らしい音響効果も聴きどころの一つです。


 EN 2007
\3800→\2390
西山まりえ
ファンタジアの奏法 イベリア半島の鍵盤音楽

 ジュアン・バプティスタ・カバニリェス(1644-1712):
  ガリャルダ I*
 エルナンド・デ・カベソン(1541-1612):甘美な思い出*
 ジュアン・バプティスタ・カバニリェス:
  ティエント第23番第7旋法、ア・ラ・ミ・レによる*
 ルイス・デ・ミラン(1500-1561?):
  ファンタジア第10番第1&第2旋法ティエント+
 アントニオ・デ・カベソン(1510-1566):
  「騎士の歌」によるディフェレンシア*
 ジュアン・バプティスタ・カバニリェス:
  ティエント第98番第4旋法、右手のための*
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1576/77-1654):
  ティエントとディスクルソ 第2旋法*
 アントニオ・デ・カベソン:ティエント第7番第4旋法+
 セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア(1565-1627):
  作品 第8旋法、エンサラダ*
 ホセ・ヒメネス(1601-1678):ティエント・リェノ第1旋法*
 ルイス・デ・ミラン:ファンタジア第27番第3旋法+
 ガブリエル・メナルト(?-1687):両手のティエント第1旋法*
 ルイス・デ・ミラン:ファンタジア第15番第5&第6旋法+
 セバスティアン・アギレラ・デ・エレディア:
  戦争のティエント第8旋法*

西山まりえ(チェンバロ*/ヴァージナル+

録音:1998年8月、三鷹市芸術文化センター、風のホール
使用楽器:
 1992年、柴田雄康製(モデル:17世紀終盤イタリア製)*
 1995年、柴田雄康製、イタリア式五角形タイプ+



西山まりえによる、16世紀から17世紀スペインの鍵盤音楽集。この親密な空気感を持った録音は日本で行われ、演奏の質の高さ、音質の素晴らしさのどちらもが高く評価されたアルバムです。



16~17世紀イベリア半島の鍵盤音楽を集めた、実に通好みのアルバム。
カバニリェス、カベソン、コレア・デ・アラウホ、アギレラ・デ・エレディアら、スペイン古楽好きにはたまらない名前が並びます。

華やかなドイツ・バロックやフランス・クラヴサン音楽とは違い、ここにあるのはもっと内省的で、陰影が深く、どこか祈りにも似た響き。ティエントやファンタジアの自由な構成の中から、厳格さと即興性、神秘性と情熱が静かに立ち上がってきます。

演奏は西山まりえ。チェンバロとヴァージナルを弾き分けながら、イベリア鍵盤音楽の古雅な味わいを繊細に描き出します。1998年、三鷹市芸術文化センターでの録音で、響きの美しさも魅力。



 EN 2010
\3800→\2390
レゾネット
巡礼 メディチ家のコジモ3世のスペインとポルトガルの旅(1668-1669)

 [フィレンツェ]
 作者不詳:フィレンツェのアリア
 アレッサンドロ・メラーニ(1639-1703):私は喜んで旅立つ
 作者不詳:フィレンツェのアリアのロッタ
 [バルセロナ]
 作者不詳:サルダナ/エコーの寓話[エコーとナルシス]
 ガスパル・サンス(1640-1710):La minona de Cataluna
 [モンセラート]
 ジュアン・プリム(1628-1692):ああ、花で楽しまされた罪人よ(ビリャンシコ)
 [マドリッド]
 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611):暗くなりて(レスポンソリウム)
 フェリス・ロペ・デ・ベガ:聖テレサの宗教劇
 ガスパル・サンス:馬上槍試合
 ジローラモ・カプスベルガー(1580頃-1651):マッタチーノによる即興曲
 [コルドバ]
 ドメニコ・マッツォッキ(1592-1886):Amar a Dios por Dios
 ジュアン・カバニリェス(1644-1712):パッサカリア
 フランシスコ・ゲレロ(1528-1500):魂よ、愛を知るならば
 [セビーリャ]
 ジュアン・セレロルス(1618-1676):Fuera que va(クリスマスのビリャンシコ)
 [エストレモス]
 フランシスコ・マルティンス:テ・デウム
 作者不詳:フィレンツェのアリア(3つのパルティータ)
 [リスボン]
 作者不詳:戦いの始まり/Couza pertencente a Batalha
 アントニオ・マルケス・レスビオ(1639-1709):夜の影
 作者不詳:イタリア人と外国人(ハープとオルガンのためのアリア)
 [サンティアゴ・デ・コンポステラ]
 民謡:Folion/Xota(ガリシア民謡)
 ホセ・デ・バケダノ(1642-1711):
  Luces y carinos(聖体の秘蹟のビリャンシコ)/われらを救いたまえ、神よ

レゾネット
 メルセデス・エルナンデス(ソプラノ) ダビド・サガストゥメ(カウンターテナー)
 フェリス・リエント(テノール) ホセ・エンリケ・ペドロサ(バリトン)
 フアン・セバスティアン・リマ(テオルボ、バロック・ギター)
 ファアミ・アルクアイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ジョルディ・アルジェラガ(笛、チリミア、バロック・オーボエ)
 マヌエル・ビラス(ダブル・ハープ) マリア・クリソル(バロック・ファゴット)
 トマス・ラバノス、ショアン・ラモン・マリン・マルティネス(打楽器)
 フェルナンド・レイエス(バロック・ギター、テオルボ、コラショネ)
エバリスト・カルボ(語り) パブロ・カルピンテロ(ガイタ)

フェルナンド・レイエス(指揮)

録音:2004年6月、サンティアゴ・デ・コンポステラ、サン・マルティン・ピナリオ修道院


熱烈なカトリック信者であったトスカーナ大公コジモ3世一行の巡礼日記に基づく音楽旅行の試み。スペインを南下しポルトガルを北上して最終目的地サンティアゴ・デ・コンポステラに至るするという大回りルートをとるとは、さすがメディチ家。
レゾネットはサンティアゴ・デ・コンポステラに本拠を置くアンサンブルで、この聖地にまつわる音楽をレパートリーの中心に据えて活動しています。



コジモ3世(1642-1723)はメディチ家出身の第6代トスカーナ大公(在位:1670-1723年)。キリスト教の信仰に力を入れ、反ユダヤ的な政策や異端の取り締まりは厳しく行ったものの、政治力はあまり高くなかったと言われています・・・。このアルバムは、そんなコジモ3世が26歳の時に巡礼の旅に出た際に聴いたと想像される様々な音楽集です。17世紀のカンタータや舞曲、即興演奏など広範囲にわたる美しい作品が選ばれています。当時の音楽や演劇、宗教行事などに思いを馳せたい1枚です。




メディチ家のトスカーナ大公コジモ3世が、1668年から1669年にかけて行ったスペイン・ポルトガル巡礼旅行を音楽で再現するという、なんとも壮大でロマンあふれるアルバム。
フィレンツェを出発し、バルセロナ、モンセラート、マドリッド、コルドバ、セビーリャ、リスボン、そして最終地サンティアゴ・デ・コンポステラへ。各地にゆかりのある声楽曲、器楽曲、舞曲、宗教音楽を並べ、まるで17世紀の旅日記を耳でたどっていくような構成です。
ビクトリア、ゲレロ、カバニリェス、サンスらの名も見えますが、作者不詳のアリアや民謡も多く、そこがまた楽しい。宮廷、修道院、街角、巡礼路の響きが次々と現れます。
演奏はサンティアゴ・デ・コンポステラを拠点とするレゾネット。土地の空気を知る古楽集団ならではの生き生きした響きが魅力です。
古楽ファンはもちろん、旅、歴史、巡礼、スペイン・ポルトガル文化に惹かれる方にもおすすめしたい、実に味わい深い音楽紀行です。

 EN 2013
\3800→\2390
ムジカ・フィクタ
トリノの歌集 セルバンテスの時代のビリャンシコ、カンシオネロとロマンセ

  橋を渡って、フアナ/美しい羊飼い娘/ああ、むだになったわが思い
  お母さん、私のお母さん/去れ、愛よ/面倒を起こす人/不運な淑女
  泣くな、新婦よ/神の炎/ああ、つらい孤独/紫のすみれに/さらば、希望よ
  あなたはどこに、わが貴婦人よ/あなたの美しい瞳に手が届かない
  思いよ、語れ/夜に飛ぶハイタカ/跳びはねて踊れ/舞曲集

ムジカ・フィクタ
 ルス・ロシケ(ソプラノ) マルタ・インファンテ(アルト)
 ミゲル・ベルナル(テノール) ルイス・ビセンテ(バス)
 ラファエル・ボナビータ(ビウエラ、ルネサンス・ギター、バロック・ギター、テオルボ)

ラウル・マリャビバレナ(指揮)

録音:2005年2月、マドリッド県ビリャヌエバ・デル・パルディリョ、
    セバスティアン・セステロ・ホール



トリノ図書館所蔵の写本に収められた、「ドン・キホーテ」の作者ミゲル・デ・セルバンテス(1547-1616)の時代のスペイン音楽を集めたアルバム。作曲者はすべて不詳です。当時のスペイン音楽はトリノの他、ローマ、ポルトガルのリスボンやコインブラ、ドイツのミュンヘン、スウェーデンのウプサラ等で作られた写本にも数多く収められています。さながらドン・キホーテにように、スペイン音楽も旅をしていたのでしょうか。


トリノの国立図書館に所蔵されていた小さな写本は、音楽学者ミゲル・ケロルよって発見され、1989年に出版されました。1600年頃のセルバンテスの時代に収集されたとされる様々な音楽は、伝承曲やキャロル、バラード、歌などであり、これらはスペイン国内だけでなく、周辺の国へも伝播するほどの強い影響を持っていました。音楽で辿る旅へのいざないです。



セルバンテスの時代のスペインの歌を集めた、なんとも味わい深いアルバム。

トリノ国立図書館に伝わる小さな写本に残された、1600年頃のスペインのビリャンシコ、カンシオネロ、ロマンセを、ムジカ・フィクタが生き生きと甦らせます。作曲者はすべて不詳。しかしそこがむしろ魅力で、宮廷の洗練、民衆の歌、恋の嘆き、舞曲の楽しさが、名前のない音楽として自然に息づいています。

「橋を渡って、フアナ」「美しい羊飼い娘」「去れ、愛よ」「泣くな、新婦よ」など、曲名を眺めているだけでも当時の人々の暮らしや感情が浮かんでくるよう。
スペイン音楽が写本とともにヨーロッパ各地へ旅していったという背景もロマンがあります。

ドン・キホーテが風車へ向かった時代、町や宮廷や旅路にはどんな歌が響いていたのか。そんな想像をかき立ててくれる、古楽ファン必聴の美しい音楽紀行です。



 EN 2015
\3800→\2390
サンス、ムルシア:バロック・ギターのための舞曲集
 サンティアゴ・デ・ムルシア(1682-1737頃):ラ・コスタのハカラ
 ガスパル・サンス(1640-1710):カナリオ
 サンティアゴ・デ・ムルシア:ガリシアのフォリア/騎士/クンベエス
 ラファエル・ボナビータ:ハカラ(ガスパル・サンスへのオマージュ)
 サンティアゴ・デ・ムルシア:
  バイラッド・カラコレス[Baylad Caracoles]/愛/サランベケ
  ガリャルダ/ビリャノ
 ガスパル・サンス:マリサパロ
 サンティアゴ・デ・ムルシア:
  不可能なこと/タランテラ/ホタ/マリオナ/フスタンベルグ[Fustamberg]

ラファエル・ボナビータ(バロック・ギター)

録音:2005年9月、マドリッド
使用楽器:1995年、オーストラリア、ピーター・ビフィン製(A=440、ミーントーン)

アントネッロのゲスト等で日本でもおなじみのボナビータ。「禁断のバロック音楽逍遥」と題された彼自身による解説文の日本語訳がブックレットに記載されています。



 EN 2017
\3800→\2390
マルタ・インファンテ(メゾソプラノ)
ゲオルク・フィリップ・テレマン
(1861-1767):
 アルトのためのカンタータ集
  「音楽による礼拝」(1725/1726)から
   第42番「退け、罪よ」TWV1:1538
   第58番「幸福なる時」TWV1:118
   第18番「エドムより来たるこの者は誰か」TWV1:1584
   第33番「萎えたる魂の清めに励め」TWV1:448
   第50番「聖霊の力が」TWV1:363
   第25番「われらの魂の羊飼いにして監督」TWV1:804b
   第9番「天より降り来たりし愛」TWV1:1044

マルタ・インファンテ(アルト)
アンサンブル・フォンテガラ
 アンドニ・マルセロ(ヴァイオリン)
 メルセデス・ルイス(チェロ)
 ラファエル・ボナビータ(アーチリュート)
 ラウル・マリャビバレナ(オルガン)

ラウル・マリャビバレナ(指揮)

録音:2006年6月、スペイン、ソリア県キンタナス・ルビアス・デ・アリバ、
    聖アンドレス教会



テレマン(1861-1767)の「音楽による礼拝」の最初のコレクションは、彼がハンザ自由都市ハンブルクに移住して4年後に書かれています。大聖堂を持っていない小さい教会や、時には家庭で演奏するために書かれた72曲からなるカンタータ集は、独奏楽器と声による素晴しい競演が楽しめるもので、その5年後には続編が書かれるほどに人気を得ました。ほとんどは独奏者一人と、独奏楽器、通奏低音という小さな編成ではありますが、その組成はとても精緻であり、また内容も素晴らしいものばかりです。ここでは7曲を名歌手インファンテが歌いあげています。


テレマンの膨大な作品の中でも、親密で味わい深い魅力を持つ《音楽による礼拝》から、アルトのためのカンタータを集めた一枚。

《音楽による礼拝》は、大きな教会だけでなく、小さな教会や家庭でも演奏できるように書かれたカンタータ集。独唱、独奏楽器、通奏低音という小さな編成ながら、そこに込められた音楽は実に豊かです。祈りの言葉、旋律の美しさ、器楽との繊細な対話が、静かな深みをもって響きます。

歌うのはスペインの名アルト、マルタ・インファンテ。派手に飾り立てるのではなく、言葉と旋律を丁寧にすくい上げるような歌唱が魅力です。

テレマンというと器楽曲の快活さが注目されがちですが、ここでは信仰と室内楽的な親密さが溶け合った、もうひとつの美しい世界を味わえます。古楽ファンにじっくりおすすめしたいアルバムです。



 EN 2021
\3800→\2390
マルタ・インファンテ(メゾソプラノ)
愛の歌をハープに合わせて
 カタルーニャ、マヨルカとバレンシアの写本による神の愛と人の歌の歌

  [神の愛の歌]
 ジョゼフ・ガンス(1654-1713):Venid mortales / Hoy muestra con gracia
 不詳:Morenas, gitanas / Mis suspiros / Alerta zagales / Oid, troncos
 セバスティアン・ドゥロン(1660-1716):Vuele, vuele veloz
  [神の愛の歌]
 フアン・デ・ナバス(1647-1709):En este arpon tirado
 フランシスコ・バリュス(1665-1747):Ausente de tus ojos
 不詳:Pieza para arpa / Aves que habitais los aires
  Duerme, descansa, sosiega / Al aire se entregue / Muy fina Marica
  Ay, que cansera / Suave pensamiento / Dos aspides / No hay mas Flandes

マルタ・インファンテ(メゾソプラノ)
マヌエル・ビラス(ダブルハープ)

録音:2006年9月、スペイン、ルゴ県ポンベイロ、聖ビセンテ教会



メゾ・ソプラノ、マルタ・インファンテとハープ奏者のマヌエル・ビラスによる17世紀のスペインの歌曲集。マジョルカとバレンシアに伝わる作者不詳の歌の数々は、当時の町の風景と、人々の生活の息吹を生き生きと伝えてくれます。歌による心の旅はいかがでしょうか。


17世紀スペインの写本に残された、神への愛と人間の愛の歌を集めた美しいアルバム。

歌うのは、古楽声楽で定評あるマルタ・インファンテ。共演はダブルハープのマヌエル・ビラス。編成は実にシンプルですが、だからこそ声の陰影、言葉の揺れ、ハープのやわらかな響きがじかに伝わってきます。

カタルーニャ、マヨルカ、バレンシアの写本に残された歌は、宗教的な祈りだけでなく、恋の喜び、嘆き、ため息、町のざわめきまでを含んだ小さな音楽の宝石。作者不詳の作品が多いのも魅力で、名もなき人々の感情が、何百年も越えてそっと語りかけてくるようです。

派手さはありませんが、夜に静かに聴きたくなるような親密な古楽。スペインの古い街角に灯る明かりのような、しみじみ味わい深い一枚です。

 EN 2025
\3800→\2390
アントネッロ
 セルマ 

 バルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデ(1580/1590-1638):
  バレット/カンツォン第1番
 サンティアゴ・デ・ムルシア(1682-1737頃):パロテアド
 バルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデ:
  カンツォン第4番(カント・ソロ)/コッレンテ第3番
  カンツォン第4番(2つのカント)/野山は花のにぎわい(バスとソプラノ)
  2声のカンツォン/カンツォン第3番(カント・ソロ)
  野山は花のにぎわい(バス・ソロ)/パサカリェ(即興)
  カンツォン第2番/スザンナ・パッセジャータ
  ガリャルダ?コッレンテ第1番?コッレンテ/カンツォン第3番(2つのカント)

アントネッロ
 濱田芳通、アントニオ・カリーリョ(リコーダー)
 石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ラファエル・ボナビータ(バロックギター)
 西山まりえ(チェンバロ)

録音:2008年8月、マドリード県グアダラマ

バルトロメ・デ・セルマ・イ・サラベルデはスペインの修道士・ファゴット奏者・作曲家。ファゴットの名手としてオーストリアの大公レオポルトの宮廷に仕えた後(おそらく)ブレスラウ(現ポーランドのヴロツワフ)の司教カール・フェルディナントに仕え、現存する唯一の曲集「通奏低音と1つ、2つ、3つまたは4つの楽器によるカンツォン、ファンタジア、コッレンテ集第1巻」(1638年ヴェネツィア刊)を司教に献呈しました。濱田芳通率いるアントネッロはこの曲集から難易度の高いカント(ソプラノ)ソロ+バスやバス・ソロのための楽曲を敢えて選び、抜群のテクニックを披露しています。



 EN 2027
\3800→\2390
マルタ・インファンテ(メゾソプラノ)
コンタリーニ・カンタータ集

  チンティアの嘆き/あなたは代償を払うことになるだろう
  ミルテの木陰に身を横たえ/美しいが冷酷な口
  そうだ、私は裏切られている/悲嘆に暮れて/おお、抑圧された心よ
  空に多くの星はなく/フィリス、はっきりさせよう

マルタ・インファンテ(メゾソプラノ)
アルス・アトランティカ
 サンティ・ミロン(ヴィオラ・ダ・ガンバ) 
 ブルノ・フォルスト(チェンバロ) マヌエル・ビラス(ダブルハープ)

マヌエル・ビラス(指揮))

録音:2008年7月14-16日、ルゴ県ポンベイロ(スペイン)、聖ビセンテ教会
    ヴィア・ステレ音楽祭、ガリシア放送との共同制作



イタリア、パドヴァ近郊ピアッツォーラ・スル・ブレンタのコンタリーニ邸に所蔵されていた写本(17世紀後半成立)に収められた作者不詳のカンタータ集。




17世紀後半のイタリア、パドヴァ近郊のコンタリーニ邸に伝わっていた写本から甦る、作者不詳のカンタータ集。

「チンティアの嘆き」「あなたは代償を払うことになるだろう」「美しいが冷酷な口」「そうだ、私は裏切られている」――曲名を眺めるだけでも、恋の苦しみ、嫉妬、裏切り、嘆きがむせ返るように漂ってきます。まさにバロック時代の濃密な恋愛ドラマ。

歌うのはマルタ・インファンテ。声を張り上げるのではなく、言葉の奥にある痛みやため息をじわりと浮かび上がらせます。ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロ、ダブルハープによるアルス・アトランティカの伴奏も、親密で陰影豊か。

有名作曲家の名はありません。しかし、だからこそ当時の貴族の館でひそやかに歌われていた恋の音楽が、より生々しく迫ってきます。知られざるイタリア・バロックの小さな宝石です。




EN2028
\3800→\2390
フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン)
チェトラの再発見~ヴィヴァルディ:協奏曲集
 1-3.ヴァイオリン、弦楽と
  通奏低音のための協奏曲ト短調 RV322(「ラ・チェトラ」手稿譜第8番…
   パブロ・ケイポ・デ・リャノ補筆)/
 4-6.フラウト・トラヴェルソ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト長調 RV438/
 7-9.チェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ短調 RV419/
 10-12.リュート、2台のヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲ニ長調 RV93/
 13-15.2台のヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ短調 RV523/
 16-18.4台のヴァイオリン、チェロ、弦楽と
   通奏低音のための協奏曲ロ短調 Op.3 No.10 RV580
フェデリコ・グリエルモ(ヴァイオリン)…1-3.13-15.16-18/
ジョルジョ・ファーヴァ(ヴァイオリン)…13-15/
ミケーレ・ファヴァーロ(フラウト・トラヴェルソ)…4-6/
ダニエーレ・ボーヴォ(チェロ)…7-9.16-18/
イヴァーノ・ツァネンギ(アーキリュート)…10-12/
ジャンピエロ・ツァノッコ(ヴァイオリン)…16-18/
マッシミリアーノ・ティエッポ(ヴァイオリン)…16-18/
ジョルジョ・バルダン(ヴァイオリン)…16-18/
ロペラ・ストラヴァガンテ・ディ・ヴェネツィア/
イヴァーノ・ツァネンギ(アーキリュート&指揮)
録音 2008年5月スペイン アランフエス王宮劇場, 1999年イタリア トレヴィーゾ,カンポクローチェ、聖テオニスト教会

 1727年に出版されたヴァイオリン協奏曲集「ラ・チェトラ」。その翌年にヴィヴァルディ(1678-1741)は神聖ローマ皇帝カール6世(1685-1740)に拝謁する機会に恵まれ、この協奏曲集を献呈したのです。
 この時皇帝に渡したのは手稿譜でしたが、これは現在普通に聴くことができる出版譜とはかなりの差異があったのでした。現在ウィーン国立図書館に収蔵されているこの手稿譜は、悲しいことにヴァイオリン・ソロパートの一部を欠いているため、RV322をスペインの音楽学者パブロ・ケイポ・デ・リャノがこれを研究の上に復元し、世界初録音したものです。



 ヴィヴァルディの有名な協奏曲集《ラ・チェトラ》に、こんな“もうひとつの姿”があったとは。

 1727年に出版された《ラ・チェトラ》は、翌年ヴィヴァルディが神聖ローマ皇帝カール6世に拝謁した際、特別に献呈された作品として知られています。ところが皇帝に渡された手稿譜は、一般に流布した出版譜とは異なる内容を持っていました。

 本盤の注目は、その手稿譜に基づくヴァイオリン協奏曲ト短調 RV322。欠けていたソロ・パートをスペインの音楽学者パブロ・ケイポ・デ・リャノが研究・補筆し、世界初録音として甦らせています。

 さらにフラウト・トラヴェルソ、チェロ、リュート、2台・4台のヴァイオリンのための協奏曲も収録。名手フェデリコ・グリエルモらによる鮮やかな演奏で、ヴィヴァルディの華麗な協奏曲世界をたっぷり味わえます。

 聴き慣れたはずのヴィヴァルディに、まだこんな発見が残されていたのか。そんな驚きが楽しい一枚です。

 

EN2029
\3800→\2390
ムジカ・フィクタ/
トマス・ルイス・デ・ビクトリア:
 18のテネブレ・レスポンソリウム聖週間の聖務日課集(1585)から

 [聖木曜日]
  1.私の友は/2.商人ユダは/3.弟子の一人が/
  4.私は子羊のように/5.ひとときも/6.民の長老たちは/
 [聖金曜日]
  7.まるで強盗に立ち向かうように/8.暗くなり/
  9.私の魂を/10.彼らは私を引き渡した/
  11.不敬な者はイエスを引き渡した/12.私の眼はかすんだ/
 [聖土曜日]
  13.羊飼いたちは去り/14.おお、あなたがた/
  15.すべての者よ,見よ、その最期を/
  16.王たちは立ちあがった/
  17.私は見なされた/18.主が葬られた後
ムジカ・フィクタ/
ラウール・マリャビバレーナ(指揮)
録音:2009年3月、マラガ県ロンダ(スペイン)、デスカルソス・ビエホス修道院


 2011年のビクトリア没後400年を記念してのリリース。ビクトリア(1548-1611)の最高傑作とされるこの作品は、彼が書いた全37曲の中から18曲のレスポンソリウムを美しく歌い上げています。
 キリストの受難上、もっとも悲惨な出来事をムジカ・フィクタはこの世のものとも思えぬ清冽さで歌い上げます。



 スペイン・ルネサンス最大の宗教作曲家、トマス・ルイス・デ・ビクトリアの最高傑作のひとつとされる《テネブレ・レスポンソリウム》。

 聖木曜日、聖金曜日、聖土曜日――キリスト受難の最も深い闇を描く18曲が、ムジカ・フィクタの清冽な歌声で響きます。ここにあるのは、劇的な効果や派手な表現ではありません。悲しみ、祈り、沈黙、そして光へのかすかな希望が、声だけの響きの中から静かに立ち上がってきます。

 ビクトリアの音楽は、パレストリーナのような均整美とはまた違い、もっと内側へ深く沈み込んでいくような切実さがあります。特にこの《レスポンソリウム》では、その孤高の精神性が極限まで研ぎ澄まされています。

 マラガ県ロンダの修道院で録音された響きも美しく、まるで石造りの礼拝堂の暗がりで、遠くから祈りの声が差し込んでくるよう。
 宗教音楽ファン、声楽アンサンブル・ファンにはぜひ聴いていただきたい、厳粛で美しい一枚です。


 
JS Bach: Lute Works
EN2030
\3800→\2790
J.S.バッハ:リュート作品集
 1-4.組曲ハ短調 BWV997/5.前奏曲BWV999/
 6.フーガBWV1000/7-9.前奏曲、フーガとアレグロBWV998/
 10.シャコンヌBWV1004/11.前奏曲BWV1006a/
<ボーナス・トラック>
 12.エアBWV1068(管弦楽組曲第3番より)
ラファエル・ボナビタ(バロックリュート)
録音:2010年2月スペイン リェイダ

 ラファエル・ボナビタのリュートによるバッハ(1685-1750)の作品集。現在至るところで耳にするバッハの音楽を、もう一度新鮮な気持ちで聴くための1枚です。
 圧巻はBWV1004のシャコンヌで、もともとは無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータの終曲の巨大な変奏曲。様々な楽器のために編曲されていることでも知られています。
 リュートで演奏することはとても困難ですが、名手ボナビタは何の苦もないかのように弾きこなしています。
 またボーナス・トラックとして添えられている「エア」(G線上のアリアとして知られる曲)の優美なこと。バッハを聴く(弾く)喜びにあふれています。

 
Martin y Coll
EN2031
\3800→\2390
アントニオ・マルティン・イ・コル編纂によるオルガン&器楽曲集
 1.即興/2.カンシオン/3.ロス・インポッシブル/
 4.イタリアのバイレテ/5.シャカラ(別荘)/
 6.モニカ・フォルサタ/7.Obra de medio registro de mano izquierda/
 8.カンシオン第2番/9.カナリオス/10.斧の踊り/
 11.Quando podre lograrte/12.悪いヤツ/
 13.もう一つのカナリオス/14.Obra de cuarto tono/
 15.Entrada de clarines, antes de tocar canziones/
 16.イタリアのカンシオン/17.カタランのカンシオン/
 18.フランスのカンシオン/19.ヴェネツィアのカンシオン/
 20.アレマナのカンシオン/
 21.Obra de medio registro de mano derecha/
 22.Discurso con ecos/23.マリツァパロス/
 24.エル・ラ・タ・タ/25.Bailo di dame/26.ラ・フォリア/
 27.Bailo di dame/28.パッサカーレ/
 29.Obra de falsas cromaticas/30.カンシオン第3番/
 31.ロス・インポッシブル/32.牛/33.転がる/
 34.陽気な空気/35.戦い/36.ベイルの大公
イグナジ・ホルダ(オルガン)/
ラ・ディスペルシオーネ
<メンバー:
ダビド・アンティク(リコーダー)/
アルベルト・ロマゲラ(オーボエ)/
シモ・オスカ(ファゴット)/
ルイス・オスカ・P(ヴァイオリン)/
ジュゼプ・リベス(ヴァイオリン)/
アドルフ・ヒメネス(ヴィオラ)/
グスタボ・カネト(チェロ)/
フアン・ペルフェクト・オスカ(コントラバス)/
ジュゼプ・マリア・マルティ(ギター&テオルボ)/
マヌエル・ビラス(ハープ)/
イグナジ・ホルダ(チェンバロ)/
ルイス・オスカ・G(打楽器)/
ジュアン・B・ブイルス(指揮) >
録音:2010年12月スペイン バレンシア モンテサ,被昇天教会

 アントニオ・マルティン・イ・コル(1671頃-1734)はマドリードのサンフランシスコ・エル・グランデ修道院で晩年を過ごした修道士・オルガニスト・作曲家・楽譜収集編纂家。

 


EN2026
\3800→\2390
ブラス・デ・ラセルナ:逆さまの世界~トナディリャ集
 1-4.ブラス・デ・ラセルナ(1751-1816):
  トナディリャ「もしもあなたが沈黙を守らないなら」/
 5.ビセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754-1806):
  「ディアナの木」からシンフォニア/
 6-8.ブラス・デ・ラセルナ:トナディリャ集「うわさ話」/
 9-11.ビセンテ・マルティン・イ・ソレル:
  「ぶっきらぼうな善人」から序曲,第2番,第1幕のフィナーレ/
 12-16.ブラス・デ・ラセルナ:トナディリャ「逆さまの世界」
エリカ・エスクリバ=アスタブルアガ(ソプラノ)/
ラ・ディスペルシオーネ/
ジュアン・B・ボイルス(指揮)
録音:2008年3月スペイン バレンシア,アルフォンソ・エル・マグナニム・ホール

 トナディリャとは、民衆性、民俗性の濃い寸劇風の歌芝居のこと。世俗カンタータ的の曲も含まれます。ブラス・デ・ラセルナは18世紀後半のスペインで活躍した作曲家で、500曲以上の歌劇やトナディリャを作曲し高い人気を得た人です。最近まで忘れられていましたが、作曲家ホアキン・ニンの尽力もあり復興の兆しが見えています。
 この未知のレパートリーを演奏するのはラ・ディスペルシオーネ。1999年に創設されたピリオド楽器のアンサンブルです。



 18世紀スペインで大人気を博した小さな歌芝居、トナディリャの世界を楽しむ珍しいアルバム。

 トナディリャとは、民衆的な題材や風刺、恋の駆け引き、町の噂話などを、歌と芝居で軽やかに描いたスペイン独自の舞台音楽。ブラス・デ・ラセルナはその名手で、500曲以上もの歌劇やトナディリャを書き、当時の聴衆を大いに沸かせました。

 ここに収められている《うわさ話》《逆さまの世界》といった題名からして、もう面白い。宮廷の上品な音楽というより、劇場に集まった人々の笑い声やざわめきまで聞こえてきそうな、生きた音楽です。

 モーツァルトと同時代に活躍したスペインの作曲家マルティン・イ・ソレルの作品も収録。
 忘れられていた18世紀スペイン劇場音楽のにぎやかで洒落た魅力を、ピリオド楽器アンサンブル、ラ・ディスペルシオーネが鮮やかに甦らせます。






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