クラシックCD通販ショップ「アリアCD」へようこそ
トップページへ

規約などはこちら・・・

お買い物の方法  

注文方法:
 ご希望商品のチェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
 新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、一番最後にページ下の「
注文フォームへ」のボタンをクリックして、注文フォーム・ページへ進んでいただいて、そこで注文を確定してください。
 (チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


メルマガや別サイトから直接アクセスされた方は「検索」などの窓が表示されません。どこかのタイミングで改めてこちらのページへお入りください。(別ページで開きます)

注文フォームへ




NAXOS 在庫特価セール
その2 74タイトル
1CD\2300→\1790
2CD\3100→\2390
~6/30(火)午前9時


 今や一大帝国へと成長した廉価盤レーベル「NAXOS」。
 ただ原料費などの高騰で値上がりを余儀なくされいまは1CD¥2300となった。

 そんなNAXOSの珍しい海外在庫セール。この価格だとちょっと安心する。
 しかも比較的最近のアルバムが多いようである。


 ただ現地の在庫限りのため完売の際はご容赦ください。




8.572589
\2,300→\1790
リスト:ピアノ曲全集 第38集
 ヘンデル,グノー,シュポア,ラフ作品のトランスクリプションと編曲集
  1.ヘンデル:ジングシュピール「アルミーラ」によるサラバンドとシャコンヌ S181/R25/
  2.グノー:聖チェチーリアの讃歌 S491/R168/
  3.ラフ:歌劇「アルフレート王」によるアンダンテ・フィナーレと行進曲 S421/R233/
  4.ラフ:歌劇「アルフレート王」によるアンダンテ・フィナーレと行進曲 S421/R233/
  5.グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」 別れ、夢想 S409/R169/
  6.グノー:歌劇「シバの女王」 子守歌 S408/R167/
  7.グノー:歌劇「ファウスト」からのワルツ S407/R166/
  8.シュポア:歌劇「美女と野獣」からバラ(ロマンス) S571/R259
リ・ソヨン(ピアノ)
録音 2012年4月9-11日カナダ オンタリオ,トロント CBC・グレン・グールド・スタジオ

 ピアノの魔術師フランツ・リスト(1811-1886)による、さまざまな作曲家たちの作品のトランスクリプション集です。ヘンデル以外はリストの活躍した時代の音楽であり、恐らくリスト自身が聴いて気に入ったものを即座にピアノへと移し替えたのでしょう。
 ヘンデルの「サラバンド」はリストの晩年近くの作品で、若い頃を思わせる華美な装飾が魅力的な作品です。ラフの歌劇は現在では全く忘れられていますが、この断片的なメロディだけでも聴く価値はあるものです。グノーの一連の作品は現在でも聴く機会に恵まれており、とりわけ「ファウスト」は原作のオペラも、リストの編曲も良く演奏されますが、このソヨンの演奏は通常の演奏に一味違うスパイスが仕込まれています。シュポア作品もなかなかの名曲です。リスト好きなら外せない1枚です。2010年ナウムブルク国際ピアノ・コンクールで第1位を獲得したピアニスト、リ・ソヨン。彼女は韓国系のアメリカ人ピアニストで、その華やかな演奏はすでに高く評価されています。

  

8.572558
\2,300→\1790
コルネリウス:歌曲全集 第3集
 1-3. 3つの歌(1848)<春に/夜明けの歌/朝の風>/
 4.羊飼いの夜の歌/5.月明かりの夜/
 6.頭痛を治すためのプレジオサの魅力/7.小さな蜂/
 8.夏の中の春/9.私は悲しさの腕の中にいるようだ/
 10.ヒルシュラインは森へ散歩に行った/
 11-13. 3つの二重唱曲 Op.6(1861-1862)
  <愛の試練/最も良い愛の手紙/愛の言葉>/
 14-17. 4つの二重唱曲 Op.16
  <家族の記憶/灼熱の恋/来たれ、去れ、死よ/別離>/
 18.来たれ、去れ、死よ/19.別離と忌避/20.星の夜に/
 21.裏切られた愛/22.君と僕/23.海で/
 24.2つの目は丘の上を見渡し/25.裏切り者の死
クリスティーナ・ランツハーマー(ソプラノ)…3.6.8-24./
マルクス・シェーファー(テノール)…2.7.18-21.25/
ハンス・クリストフ・ベーゲマン(バリトン)…1.4-5.11-17.22-25/
マティアス・ハウスマン(バリトン)…25/
マティアス・ヴァイト(ピアノ)
録音 2010年1月,9月,2011年2月 ドイツ ミュンヘン,バイエルン放送第2スタジオ

 マインツで生まれ、その地で没したペーター・コルネリウス(1824-1874)。彼は作曲だけでなく詩作の才能にも恵まれており、数多く残された歌曲に用いられたのはほとんどが自作の詩であったことでも知られています。しかしながらこの第3集には、友人や同時代の詩人たちの詩を用いた、様々な面持ちの歌曲たちが収録されています。
 これまでほとんど顧みられたことのない二重唱も聴きものです。微笑とユーモアを持つエミール・クーの詩や、格調高いアイヒェンドルフの詩など、その響きにも耳を傾けたいところです。彼の作品の特徴は、どんなに深い悲しみに打ちひしがれていたとしても、またどんなに喜びに胸がときめいていたとしても、決して自分を見失うことのない、程よい節度が感じられるところにあるのではないでしょうか?これらの作品、どうぞじっくりと味わってみてください。

 

8.573003
\2,300→\1790
ヴィヴァルディ:カンタータ集
 1-4.カンタータ「エルヴィーラの麗しい面影から遠く離れて」RV680/
 5-7.カンタータ「見つめた時に」RV650/
 8-11.カンタータ「ため息をついて何になろう」 RV679/
 12-15.カンタータ「美しいぶなの木陰で」RV649/
 16-18.カンタータ「何ゆえかくもたおやかに」RV681
ディアドラ・モニハン(ソプラノ)/
アンサンブル・ノタ・ヴェラタ
<メンバー:
 クレール・ダフ&アニタ・ヴェドレス(ヴァイオリン)/
 マルヤ・ゲイナー(ヴィオラ)/
 イーファ・アスラオイチ(チェロ)/
 デイヴィッド・アダムス(ハープシコード)>
録音 2012年12月13-15日,2013年1月8日,2月5.7.11.13.15日 アイルランド ダブリン,ビーチパーク・スタジオ

 現在、カンタータというと主に合唱作品のことを指すことが多いのですが、17世紀後半から18世紀前半のイタリアでは、レチタティーヴィとアリアからなる独唱と通奏低音のための歌曲のことを指し、オペラのアリアのような自由度を持たせることをせず、人間の魂や肉体を擬人化して描くことで、独特の世界観を表す作品として知られていました。
 ヴィヴァルディ(1678-1741)はこのスタイルの作品を40曲ほど書いたとされ、そのどれもが表情豊かな声部と充実した器楽パートを持っています。声はまるでヴァイオリンのように自由に扱われ、ヴァイオリンも声のように歌い、これらは時にはスリリングに、また時には繊細に歌い交わすことで聴き手を強く魅了します。もちろん要求される技術は非常に高く、歌手にはベルカント時代のコロラトゥーラとはまた違ったテクニックが求められます。ここではモニハンの目の覚めるような歌唱をお聞きください。

  

8.573128
\2,300→\1790
ハイドン:ピアノ三重奏曲集 第4集
 1-2.ピアノ三重奏曲 第8番 変ロ長調 Hob.XV:8/
 3-4.ピアノ三重奏曲 第9番 イ長調 Hob.XV:9/
 5-6.ピアノ三重奏曲 第10番 変ホ長調 Hob.XV:10/
 7-8.ピアノ三重奏曲 第11番 変ホ長調 Hob.XV:11/
 9-11.ピアノ三重奏曲 第12番 ホ短調 Hob.XV:12
バルトロッツィ三重奏団
<メンバー:
マシュー・トゥルスコット(ヴァイオリン)/
リチャード・レスター(チェロ)/
サイモン・クロウフォード=フォリップス(ピアノ)>
録音 2012年9月5-7日 UK ウィアストン・ホール

 1784年から1797年までの間に書かれたハイドン(1732-1809)のピアノ三重奏曲は、偽作も含めて41曲、そして番号なしや補遺などが他に6曲あります。ほとんどの曲はピアノとヴァイオリンが中心で、チェロは低音を補強するために添えられていると言っても過言ではないでしょう。この頃の鍵盤楽器はチェンバロからクラヴィコード、フォルテピアノへと著しく変化、発展していたため、ハイドンもそれを鑑みつつ、楽器の特性を存分に生かすべく工夫した作品を次々と生み出していたのでした。モダンピアノで演奏する際は、それらも考慮しつつバランスや音色などを注意深く表現することが重要です。もちろんこのバルトロッツィ三重奏団の演奏は文句なし。技術的な課題や精密なアンサンブル、どれもが満足行くものです。





8.573091
\2,300→\1790
ハツィス:フルート協奏曲集
 1-3.フルートと弦楽オーケストラのための「デパーチャーズ」(2011)
  <第1楽章:花咲き乱れる丘/第2楽章:静けさ/
   第3楽章:プログレス・ブルース>/
 4-6.フルートと室内オーケストラのための「オーヴァースクリプト」(1993/2012)
  (J.S.バッハ:フルートと弦楽、通奏低音のための協奏曲 ト短調 BWV105/Ⅰより)
   <第1楽章:左/第2楽章:右/第3楽章:両方で(右と左)>
     ※世界初録音
ディミトロワ・カルパキシディス(オーボエ)/
ジェルジオス・ポリティス(ファゴット)/
マリレナ・リアコプールー(ハープシコード)/
パトリック・ガロワ(フルート)/
テッサローニキ州立交響楽団/
アレクサンドル・ミラ(指揮)
録音 2012年9月6-15日 ギリシャ テッサロニキ,T.S.S.O.コンサート・ホール

 現代作曲家の中でも「最も重要な一人」として認識されているクリストス・ハツィス(1953-)。トロント大学にある彼のオフィスのドアを2000年に叩いたガロワは、単刀直入に「フルートのために何か作曲したことありますか?」と質問したのだそう。その質問は無視されたかに見えたのですが、1年後に素晴らしい作品が出来上がり、これはガロワとトロント大学の学生たちによって演奏されたと言います。
 2011年の「デパーチャーズ」は日本での大震災で失われた多くの命と、彼自身の友人たちへの思い出のために書かれた作品。様々な技巧を駆使しながら、日本の伝統音楽の要素も取り入れたユニークな曲です。「オーヴァースクリプト」はバッハの作品を元にしながらも、そのメロディは断片的に扱われ、時には引き伸ばされながら奇妙に形を変えていきます。熱に浮かされた時に見る幻影のような不定形の美しさを備えています。

 

8.572859
\2,300→\1790
コルネリウス:歌曲全集 第4集
 1-9. 9つの宗教的な歌 「天にいますわれらの父よ」Op.2
  <天にいますわれらの父よ/神聖なるお名前も/
   あなたの王国に来て/あなたの行い/
   今日私たちの毎日のパンを私たちに与える/
   われらの罪を赦し/だからわれらはわれらの債務者を赦すように/
   われらを誘惑せず/悪からわれらを守りたまえ>/
 10-12.マリアの歌 「処女マリア」
  <美しき処女/穢れなき処女/畏き処女>/13.アヴェ・マリア/
 14-21.クリスマスの歌 Op.8
  <クリスマスツリー/羊飼い(第1稿)/羊飼い(第2稿)/王(第1稿)/
   王/シメオン/キリストの子どもの友人/幼児キリスト>
クリスティーナ・ランツハーマー(ソプラノ)/
マルクス・シェーファー(テノール)/
ハンス・クリストフ・ベーゲマン(バリトン)/
マティアス・ハウスマン(バリトン)/
マティアス・ヴァイト(ピアノ)
録音 2010年1月15日.24日…1-9, 2012年1月20日…10-13, 2011年1月14日.24日.2月12日…14-21 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ
 マインツで生まれ、その地で生涯を終えたコルネリウス(1824-1874)。彼の歌曲は決して派手ではありませんが、隅々までに優しさと温かさが漲る感情豊かなものであり、一度聴けばその美しさに陶然となること間違いありません。
 そして、これまでにリリースされた3枚のアルバムに含まれたほとんどの作品は、彼自身の詩によるものであることも、小さな驚きでした。
 そんなコルネリウスの歌曲。このアルバムが最終巻となります。ここに収録された作品でわかるとおり、彼は極めて敬虔なクリスチャンであり、生涯を通じて教会音楽に強い関心を抱いていたのです。若い頃から宗教的な作品を書いていましたが、この「天にいますわれらの父よ」では、聖歌の定旋律を用いつつも、ロマン派特有の滴り落ちるような美しいメロディを併せることで、珠玉の世界を作り上げることに成功しています。「クリスマスの歌」も素朴な喜びを歌い上げています。

 

8.572991
\2,300→\1790
トーニ:ピアノ作品全集 第2集
 1.カプリッチョ 第4番「オクターヴ」(1969)/
 2.カプリッチョ 第5番「ベッリーニへのオマージュ」(1987)/
 3.カプリッチョ 第6番 「シルヴァーノ・ブソッティの名による格言」(1991)/
 4-9.6つの前奏曲 Op.21(1944)/
 10-14.コラール・パルティータ集 第1巻 Op.29 (J.S.バッハによる)(1949)/
 15.セレナータ 第1番 Op.10(1940) ※世界初録音
アルド・オルヴィエート(ピアノ)
録音 2013年3月11-13日 イタリア ヴェニス.ファンダツィオーネ・ジョルジオ,サラ・デリ・アラッツ

 イタリアの作曲家カミロ・トーニ(1922-1993)。彼は教師としても優秀であり、次々と素晴らしい音楽家を世に送り出したことで知られています。18歳の時に初のピアノ曲「セレナータ 第1番」Op.10を作曲したトーニ。この作品が彼の芸術的発展に決定的な転換をもたらしたのです。無論この時代に生まれただけあって、初期の作品と言えども、シェーンベルクの12音の影響を受けた渋いものでした。彼がシェーンベルクの作品を初めて出会ったのは19歳の時。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリが演奏する幾つかの作品でしたが、その中でOp.25の小品はトーニに強い印象を与えたと言います。「それは魅力的であるというよりも、恐怖に近いものだった」とまで語る彼。その後はこの12音システムを拡大し、自身のアイデアを付け加え、ここで聴けるようなユニークな音楽を創り上げたのです。

 

8.573141
\2,300→\1790
ペトラッシ/チレア/フーガ:チェロ作品集
 1-3.ペトラッシ(1904-2003):前奏曲、アリアと終曲(1933)/
 4-6.チレア(1866-1950):チェロ・ソナタ ニ長調 Op.38(1888)/
 7-9.フーガ(1904-1994):チェロ・ソナタ 第1番(1936)
   ※世界初録音…7-9
マッシモ・マクリ(チェロ)/
ジァコモ・フーガ(ピアノ)
録音 2013年2月22-23日 イタリア ポリテクニコ・オブ・トゥリン,アウラ・マーニャ・ジョヴァンニ・アネッリ

 この3つの作品は、それぞれの作曲家たちの初期の作品で、これまでほとんど録音されることのなかったものです。もちろんどれも作曲年代や曲想、スタイルは違っているものの、根底に流れる若々しい音楽性には共通するものが感じられます。
 ペトラッシは新古典主義でスタートし、その後は無調や十二音を追求、一切の妥協を許さない厳しい音楽を追求した人です。この作品には、アリアの部分などに抒情性を感じることができますが、全体的には規律正しい音の応酬が見られます。
 チレアはオペラ作曲家として知られている人で、ここでも美しいメロディが溢れており、聞き手の耳もここでほっと一息つくことができるのではないでしょうか。
 このソナタは、彼がオペラ作曲家として認められる以前のものです。サンドロ・フーガのソナタはペトラッシのものとさほど変わらない時期に作曲されていますが、こちらは驚くほどに情緒豊かであり、この2人の求めたものの違いをじっくり感じることができるのではないでしょうか。穏やかで美しい作品です。

 

8.573279
\2,300→\1790
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲集 第1集
 1-4.ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調 Op.65, B.130/
 5-10.ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調「ドゥムキ」Op.90, B.166
テンペスト三重奏団
<メンバー:
イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)/
アミット・ペレドゥ(チェロ)/
アーロン・ゴールドスタイン(ピアノ)>
録音 2013年5月26-29日 USA メリーランド, Spencerville Seventh-day Adventist Church

 ドヴォルザーク(1841-1904)の4つのピアノ三重奏曲は、どれも完成度が高く充実した書法を持っています。第3番は1883年の2月から3月にかけて作曲されたもので、彼の母の死後、悲しみに捉われたまま、その行き場のない感情が迸るかのような激しさを持ち、第1楽章での迸るようなエネルギーはそのまま第2楽章へ引き継がれ、心休まる時がありません。
 しかし第3楽章のアダージョでは一転、こらえきれなかった涙が溢れてくるような美しく落ち着いた世界へと変わります。この対比の鮮やかさはドヴォルザークならではのものでしょう。
 終楽章はどことなく民謡風の忙しない音楽に戻りますが、第4番は「ドゥムキ」という副題をもつもので、この言葉の語源はウクライナの民謡形式の名前、もしくはチェコ語の「回想」であるとの説があり、これは定かではありません。作曲されたのは1890年から1891年、彼がアメリカへと旅立つ時期の作品です。各楽章は統一された動機はなく、気まぐれな雰囲気を持ちますが、これがまた聴いていて楽しく、次から次へと現れる元気のよい音楽は、聞き手を力付けるかのようです。




8.572895
\2,300→\1790
リスト:ピアノ曲全集 第36 集 ワーグナー・トランスクリプション集
 1.歌劇「ローエングリン」から「エルザの結婚の行進客人の入城曲」 S445/R278 No.2/
 2.歌劇「トリスタンとイゾルデ」から「イゾルデの愛の死」S447/R280/
 3.歌劇「リエンツィ-最後の護民官」の主題による幻想的小品 S439/R272/
 4.歌劇「タンホイザー」から「巡礼の合唱」 S443/R276/
 5.歌劇「ローエングリン」から「祝典と結婚式の歌」S446/R279 No.1/
 6.歌劇「ローエングリン」から「ローエングリンのエルザへの叱責」S446/R279 No.2/
 7.歌劇「さまよえるオランダ人」から「紡ぎ歌」S440/R273 /
 8.歌劇「さまよえるオランダ人」から「ゼンダのバラード」S441/R274/
 9.歌劇「ローエングリン」から「エルザの夢」S446/R279 No.2/
 10.歌劇「パルシファル」から「聖杯への厳かな行進曲」S450/R283
ヴィリアム・ヴォルフラム(ピアノ)
録音 2011 年5 月20-21 日 カナダ オンタリオ,CBC グレン・グールド・スタジオ

 ロマン派の2 人の巨匠たち。交響詩の創始者リスト(1811-1886)、そして楽劇の創始者ワーグナー(1811-1886)。ともに華麗な人生を送り、ともに生涯女性問題に悩まされ、壮大なる音楽を創り上げたことはご存知の通りです。そして、リストの娘コージマが最終的に伴侶に選んだのがワーグナー。そのため2 人は義理の親子になるのです。
 リストは全面的にワーグナーの音楽を支持していたわけではないと言われ、歌劇や楽劇からの編曲を行ったのも一部の曲についてだけでした。とりわけ「指環」に関しては唯一「ラインの黄金」から「ヴァルハラへの入場」の場面の編曲があるのみ。「ヴァルキューレの騎行」などの編曲があればよかったのに。と思う人は少なくないのでは?
 ちなみにシリーズ第33集(8.570562)で、リストによる他のワーグナー作品の編曲を聴くことが可能です。

 

8.573113
\2,300→\1790
プティジラール:バレエ音楽「星の王子さま」(2010)
 混声合唱、クラリネット、ハープとパーカッションのための組曲

 1.プロローグ/2.砂漠/3.惑星/4.バオバブ/5.涙の国/6.ばら/
 7.野生の鳥たち/8.星の王子さまが眠るとき/9.ばらの庭園/
 10.ばらとじょうろ/11.秘密/12.星の王子さまの涙/
 13.心で探して/14.最後の合唱
ブダペスト・スタジオ合唱団&ホンヴェード男声合唱団(合唱指揮…カールマン・ストラウス)/
ブダペスト・ハンガリー交響楽団ソロイスツ/
ローラ・プティジラール(指揮)
録音 2012年2月12日,5月11日.12日 ハンガリー ブダペスト,ハンガリー・ラジオ・スタジオ

 フランスの現代作曲家プティジラール(1950-)。彼は指揮者でもあり、フランス映画、テレビ番組の音楽も多数制作するという八面六臂の活躍をしている人です。彼の名前が知られるようになったのは、映画でもおなじみの「エレファント・マン」のオペラ化でしょうか。この悲しい物語に彼が付けた音楽は、ほとんど無調でしたが、その強烈な響きは一度聴いたら忘れることのない印象的なものでした。
 今回は、アヴィニョンのオペラハウスによるバレエ「星の王子さま」(あのサン=テグジュペリの名作)のために書かれた音楽です。特異な編成によって紡ぎ出される音楽は、夢から現実、動と静、神秘と無垢な笑顔の3つを見事に表現しています。もちろん聴きやすい音楽ではありませんが、この不思議な雰囲気は言葉に尽くせません。

 

8.573226
\2,300→\1790
期待の新進演奏家シリーズ/ラサール・シェルアーナ ギター・リサイタル
 1.ラモー(1683-1764):クラヴサン組曲 第2組曲より「鳥のさえずり」(L.シェルアーナ編)/
 2.ラモー:王大公妃(L.シェルアーナ編)/
 3.レゴンディ(1822-1872):夢/
 4.レニャーニ(1790-1877):ファンタジア Op.19/
 5-9.アセンシオ(1908-1979):内なる想い/
 10.A.J.マンホーン(1866-1919):バスクの歌/
 11-14.ボグダノヴィチ(1955-):ギター・ソナタ 第2番
ラサール・シェルアーナ(ギター)
録音 2013年2月7-8日 カナダ オンタリオ,ニューマーケット 聖ジョン・クリソストム教会

 2012年の第45回ミケーレ・ピッタルーガ国際ギターコンクールの優勝者ラサール・シェルアーナのNAXOSデビュー・アルバムです。彼は1988年にフランスのヴィエンヌに生まれ、6歳からギターを学び、リヨンの国立コンセルヴァトワールでペルーの名奏者ヘセス・カストロ=バルビに教えを受けます。やがてマドリット王立コンセルヴァトワールに進み、ミゲル・トラパーガに師事。最優秀の成績で卒業し、現在はザルツブルク・モーツァルテウムでマルコ・タマヨの元で学んでいます。数多くのコンクールを制覇しながら、室内楽と古楽の勉強を続けている彼の演奏は、瑞々しい音色と確かな技巧、そして溢れる歌心に満ちています。このアルバムではラモーの作品で見事な編曲の腕前も披露しています。

 







8.573228
\2,300→\1790
グレインジャー:サクソフォン作品集
 1.固定されたド(あるいは鳴り続けるC)(サクソフォン・アンサンブル版)/
 2.美しい燕(サクソフォン・アンサンブル版)/
《管楽器のための珠玉選》
 3.マショー(1300頃-1377):バラード 第17番(3つのアルト・サクソフォン版)/
 4.孤独な砂漠の男が陽気な部族のテントを見つける
  (アルト・サクソフォンとピアノ版)/
 5-6. J.S. バッハ(1685-1750)平均律クラヴィーア曲集 第2巻 -
  前奏曲とフーガ第5番 ニ長調 BWV 874
   (サクソフォン・アンサンブル版)/
 7.フェラボスコ2世(1543-1588):4つの音符のパヴァーヌ
  (サクソフォン・アンサンブル版)/
 8.スパッレ・オルセン(1903-1984):クリスマスが来ると
  (サクソフォン・アンサンブル編)/
 9. ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521):ラ・ベルナルディーナ
  (サクソフォン・アンサンブル版)/
 10. J.S. バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 -
  フーガ第4番 嬰ハ短調 Minor, BWV 849
  (サクソフォン・アンサンブル版)/
 11. ジェンキンス(1592-1678):5声のファンタジー第15番
  (サクソフォン・アンサンブル版)/
 12.J.S. バッハ:行進曲 BWV Anh. 122(サクソフォン・アンサンブル版)/
 13.作者不詳:リスボン 「ダブリン湾」(サクソフォン・アンサンブル版)/
 14.クリスマスが来ると(サクソフォン・アンサンブル編)/
 15.ロウズ(1595-1662):6声のファンタジーとエアー第1番
  (サクソフォン・アンサンブル版)/
 16.作者不詳:天使は乙女に(サクソフォン・アンサンブル版)
  ※グレインジャーによる編曲…2.3.5-16,
  ジョイス・グリッグス編集…2-16,
  世界初録音…2-16
ジョイス・グリッグス(サクソフォン)
<アンサンブル・メンバー:
 J.ミヒャエル・ホルメス(サクソフォン)/
 イェッセ・ドホナール(サクソフォン)/
 アダム・ホーソーン(サクソフォン)/
 ドュー・ウィティング(サクソフォン)/
 ベン・ケニス(サクソフォン)/
 エイドリアン・ホノルド(サクソフォン)/
 キャセイ・ジーン・ディエルラム(ピアノ)>
録音 2013年3月15日…1.7.10.12.15.16, 2013年3月16日…2.3.5.6.8.11.13.14, 2014年4月2日…4.9 USA ウルバーナ,クランナート・センター・パフォーミング・アーツ,フォーリンジャー・グレート・ホール

 1904年頃、友人とともに初めてサクソフォン(サックス)の音色を聴いたグレインジャー(1882-1961)は、その時の感想を友人に書き送っています。
 「その音色はまるで声のようだ。私はすぐに、世界で最も素晴らしい管楽器であることを知った」グレインジャーは当時あまり馴染みのなかったこの魅力的な楽器のために、バッハやジェンキンスなどのバロック時代の音楽や、ノルウェイ民謡などのいくつかの作品を編曲することで、楽器の特性と音色を広めることに尽力しました。
 サクソフォンをふんだんに用いたこれらの編曲は、楽器の上品な音色を生かしつつ、ポリフォニックで精緻なもの。このアルバムでは、奏者グリッグスが自ら編集を行い、更に整理された音楽として演奏しています。
 自作のオーケストラ作品のなかでもしばしばサクソフォンを用いたグレインジャーの「サックス愛」が炸裂した1枚です。

 

8.573502
\2,300→\1790
期待の新進演奏家シリーズ/崎谷明弘 ピアノ・リサイタル
 1-5.ブラームス(1833-1897):ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.5
 6-8.ドビュッシー(1862-1918):版画<塔/グラナダの夕べ/雨の庭>/
 9.アレハンドロ・ローマン(1971-):ガイエーナ:ハエンの10の風景/
 10.グラナドス(1867-1916):わら人形(ゴヤ風な情景)/
 11.ホアン・マヌエル・ルイス(1968-):アルメナーラ
  ※9.11…世界初録音
崎谷明弘(ピアノ)
 録音 2014年6月21日 スペイン ハエン,コンセルバトリー・オブ・ミュージック,インファンタ・レオノール・シアター

 第56回ハエン国際ピアノ・コンクールを制した若きピアニスト、崎谷明弘。彼は1988年西宮生まれの神戸出身、6歳からピアノを始め、ブゾーニ国際など数々のコンクールで受賞歴を持っています。
 パリ高等音楽院(CNSM)で研鑽を積み、帰国後も東京藝術大学大学院に進学、修士課程を首席で修了。2015年春からは博士後期課程に進学し、さらなる研鑽を積むという凄腕です。まあ、現代の若手ピアニストは多くのコンクール歴を持つのが割と普通ではありますが、なんと言っても彼の凄いところはその音楽性と、ユニークな個性、そしてすでに獲得しているファンの多さに尽きるのではないでしょうか。
 たとえば彼の演奏するブラームスを聴いただけで、そのカリスマ性に納得いただけるはずです。一つ一つの音を噛みしめるかのような深い打鍵、そして生まれる美しい音。これがドビュッシーになると一転、まるでビロードの布で撫でられたかのような優しい肌触りが楽しめるのです。
 コンクールの課題曲であったローマンの「ガイエーナ:ハエンの10の風景」でのミステリアスな響きも聴きものです。この才能、聞き逃すべからず!

 


8.573563
\2,300→\1790
ジャン=クロード・カサドシュ(指揮)
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」Op.40 他

 1-9.リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」 Op.40, TrV 190(1898)
  <英雄/英雄の敵/英雄の伴侶/勝利への確信のテーマ/
   英雄の戦場/戦いのファンファーレ/英雄の業績/
   英雄の隠遁と完成/辞任のテーマ>/
 10.マニャール(1865-1914):葬送の歌 Op.9(1895)
フェルディナンド・イアシュ
(コンサートマスター/ヴァイオリン・ソロ)…3.9/
リール国立管弦楽団/
ジャン=クロード・カサドシュ(指揮)
 録音 2011年1月10日…1-9, 2014年11月5日…10 フランス リール,Nouveau Siecle(新世紀)

 2015年はフランスの名門オーケストラ、リール国立管弦楽団の設立40周年であり、楽団の創始者ジャン=クロード・カサドシュのキャリア50周年という記念の年でした。それを祝しリリースされたのがこのアルバムです。
 「英雄の生涯」については説明の必要もない名曲で、オーケストラ、指揮者の力量を存分に発揮することのできる難曲でもあります。冒頭の主題の提示である「英雄」の部分を聞いただけで、団員たちがこの演奏にどれほど力を入れているのかを知ることができるのではないでしょうか。もう1曲のマニャールの「葬送の歌」は彼の30歳のときの作品で、あまり演奏される機会は多くないものの、ひっそりとした美しさを持つ音楽です。
 マニャールの父の死に際して書かれた曲ですが、冒頭の哀しみが少しずつ浄化されていく道程には、マーラーのアダージェットやリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の「メタモルフォーゼン」にも通じる美しさが感じられます。
 信頼感に溢れた素晴らしい演奏です。

 

8.573453
\2,300→\1790
MOMENTS-モーメンツ ウィンド・シンフォニー集
 1.ロイ・デイヴィッド・マグナソン(1983-):テラコッタ鉢のハウスプランツ(2014)/
 2-3.シドニー・ハドキンソン(1934-):2つの小カンタータ(1995)
  <第1番:Grave - Declamando - Placido/
  第2番:Adagio - Con grandezza - Calmo - Lento>/
 4.ジャイス・ジョン・オグレン(1979-):夕べの音楽(2000)/
 5.フランシスコ・ホセ・マルチネス・ガレゴ(1969-)シンフォニア第1番「カプレカ」(2011)
  ※世界初録音
アリス・ヘッカー(ソプラノ)…4/
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー/
マルティン.H.セゲルケ(指揮)
 録音 2014年11月21-23日 USA イリノイ州立大学 パフォーミング・アーツ・センター

 全て世界初録音。イリノイ州立ウィンド・シンフォニーによる「新しい吹奏楽」作品集をお楽しみください。最初のマグナソンの作品は、家の中に置かれる植物のように、単純で美しく、そして生活の潤いとなるような音楽です。
 ピアノの清冽な響きと鐘の音など、様々な要素が入り組んで不思議な風景を作り上げています。
 次のハドキンソンのカンタータはストラヴィンスキーの作品からインスピレーションを受けたもので、作曲家自身の個人的な思い出とジェズアルドのマドリガルの一節が織り込まれた印象的な作品です。
 オグレンの「夕べの音楽」は神秘的な美しさを持っています。最後のガレゴの作品は、インドの数学者カプレカの定義に基づき書かれているとされますが、これがなかなか難解であり、色々と考えているうちに音の波に揉まれてしまうこと間違いありません。






8.573334
\2,300→\1790
POINT BLANK
 1.ポール・ドゥーリー(1983-):ポイント・ブランク(2012)/
 2-3.スティーブ・ダニュー(1983-):ラウダ(2009)<神の山/わが魂の賛歌>/
 4.ロイ・ディヴィッド・マグナソン(1983-):インスマス,マサチューセッツ-1927(2013)/
 5.スコット・マカリスター(1969-):ゴーン(2012)/
 6.ジェニファー・ヒグドン(1962-):パーカッション協奏曲(2009)
  ※世界初録音…6
ベン・スティールス(パーカッション)…6/
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー/
ダニエル.A.ビロンジャ(指揮)
録音 2013年11月22-24日 イリノイ州立大学 パフォーミング・アーツ・センター

 NAXOSから定期的にリリースされる吹奏楽作品は、常に時代をリードするものとして好評を得ています。今作も2009年から2013年に作曲された5つの作品をお届けいたします。「ポイント・ブランク」の作曲家ドゥーリーは、あのスティーヴ・ライヒが「印象的で美しい作品を書く人」と評価したことで知られています。
 「ポイント・ブランク」は電子音楽と人間の奏者の相互作用を探る作品であり、パーカッションパートは電子的なシーケンスのリズムを模写しています。爽快な作品です。ダニューの「ラウダ」は「前奏曲とフーガ」として位置づけられるもので、バッハをはじめとした「先人たちの対位法」に敬意を表した作品です。
 マグナソンの作品は、「人類における最も強い感情は恐怖である」という箴言に基づきかかれたもので、腐敗した世界を描いています。マカリスターの「ゴーン」は管楽のためのアンサンブルです。奏者と聴き手が一体となって、瞑想、祈りを感じられる音楽となっています。最後のヒグドンの「パーカッション協奏曲」は2005年の最初のヴァージョンを進化させたもので、炸裂する音が魅力的な作品です。


8.573315
\2,300→\1790
SENSATIONS バンドネオンのための作品集
 1-3.ロベルト・ディ・マリーノ(1956-):
  バンドネオンと弦楽オーケストラのための協奏曲/
 4.アストル・ピアソラ(1921-1992):オブリビオン(忘却)/
 5-9.ピアソラ: 5つのタンゴ・センセーション
  <眠り/愛する/不安/目覚め/恐怖> ※世界初録音…1-3
クルノスラフ・マリック(ソロ・ヴァイオリン)…5.7.8/
チェザーレ・キアッキアレッタ(バンドネオン)/
クロアチア・フィルハーモニー管弦楽団/
ミラン・ヴァウポティッチ(指揮)
録音 2013年9月8-11日 クロアチア,ザグレブ 聖ルカ・エヴァンゲリスト教会

 このアルバムでは、アルゼンチンとウルグアイで特に人気のある楽器「バンドネオン」がフィーチャーされています。アコーディオンと形が似ているため、しばしば混同されますが、鍵盤は全てボタンであり、これが蛇腹を挟んで両側についているだけ。とても演奏は困難です。もともとはドイツのハインリヒ・バンドが1847年に考案し、野外の教会の儀式でパイプオルガンの代用として使用していました。20世紀になってドイツから大量のバンドネオンがアルゼンチンに輸出され、タンゴで用いられるようになったとされています。
 イタリアの作曲家ディ・マリーノはこの楽器を愛しており、この協奏曲でも息を呑むほどの名人芸を要求しながら、この楽器からひたすら官能的な響きを呼び起こすことに成功しています。ピアソラについてはもう説明不要でしょう。
 彼の「オブビリオン」は最も愛されている曲の一つで、もう冒頭からため息が出るほどに悩ましい世界が目の前に展開します。「タンゴ・センセーション」はピアソラが病から復活した時期の作品で、「音楽による命への決別」として書いたという深みのある音楽です。リズミカルでありながらもひたすら瞑想的。諦観の中に見られる美は格別です。

 

8.573236
\2,300→\1790
マイール:カンタータ・オペラ「パルテノペの夢」(1817)
 世界初録音
パルテノペ…アンドレア・ローレン・ブラウン(ソプラノ)/
ミネルヴァ…サラ・ヘルシュコヴィツ(ソプラノ)/
ウラニア…キャロライン・アドラー(ソプラノ)/
テルシコーレ…フローレンス・ルソー(メゾ・ソプラノ)/
メルキュリオ…コーネル・フライ(テノール)/
アポロ…ロバート・セイアー(テノール)/
時…アンドレアス・ブルクハルト(バス)/
バイエルン国立歌劇場合唱団/
ジモン・マイール・アンサンブル&合唱団/
フランツ・ハウク(指揮)
録音 2012年9月3-6日 ドイツ、ノイブルク・アン・デア・ドナウ,コングレゲイションザール

 最近、復興の兆し著しい作曲家ジーモン・マイール(1763-1845)。オーバーバイエルンのメンドルフに生まれ、インゴルシュタット大学で神学を学んだ後、イタリアに留学し、カルロ・レンツイやフェルデイナンド・ベルトーニに師事。1802年からはベルガモに移り、レンツィの後継者としてベルガモ大聖堂の終身教会楽長に就任し、この地の音楽界の中心人物となり、ベートーヴェンの作品を紹介したことでも知られています。
 彼は70作ほどのオペラを作曲しましたが、いくつかの作品が最近になってようやく上演されるようになってきました。
 彼の作品のほとんどは、当時、高貴な身分の人の誕生日などを祝うために、彼らを神話の登場人物に置き換えて、そのエピソードに基づいて曲を書き、これを上演するという「特定の行事」のためだけに書かれ、それは一度演奏されたら、もう忘れられてしまうという「使い捨て」のような音楽だったのです。
 この「パルテノペの夢」も、通常カンタータのジャンルに分類されており、人のためではなく、1816年2月に火災で焼失したナポリのサンカルロ劇場の再建のために書かれた曲です。しかし存分にドラマティックであり、当時の他のオペラと比べても全く遜色のない素晴らしい出来栄えです。

 

8.573303
\2,300→\1790
ハーマン:After JSB-RS
 1.アフター・シューマン I(2008)/2.371(2006)/
 3-6.コンチェルティーノ(2008)/
 7.光とともに一日を(2010-2011)/
 8.アフター・シューマン(2012-2013) ※世界初録音
フー・メイイ(ピアノ)…1.8/
トカ・ロカ(アンサンブル)…2/
ヨーリ・チョイ&ヒュン・リム(キーボード)…3-6/
マギル・パーカッション・アンサンブル…3-6/
ジェフリー・ストーンハウス(フルート/ピッコロ)…7/
マーク・ブレッドリー(クラリネット/リコーダー)…7/
マーク・フェラー(ヴァイオリン)…7/
アンドレア・スチュワート(チェロ)…7/
クリスティアン・スミス(パーカッション)…7/
ジェレミー・チャルク(ピアノ)…7/
ホワン・アイウン(指揮)…3-7
録音 2013年1月31日 カナダ マギル大学,シュリック音楽大学 レッドパス・ホール…1.8. 2013年4月30日 マギル大学 ポラック・ホール…2, 2012年11月18日 マギル大学 ポラック・ホール…3-6, 2012年12月7日 マギル大学 ポラック・ホール…7

 クリス・ポール・ハーマン(1970-)はカナダ、トロント生まれの作曲家です。クラシック・ギターとチェロ、電子音楽をそれぞれバートン・ウィグ、アラン・ステリングス、ウェス・ウランゲットに学び、1986年にCBCが主宰した若手作曲家のためのコンクールのファイナリストとなりました。
 作曲家として成功してからは、カナダだけでなく世界各国のオーケストラで自作を演奏しています。
 このアルバムには2006年から2013年までの7年間に書かれた5つの作品が収録されています。
 タイトルの「JSB-RS」というのは、バッハとシューマンのことであり、この2人を尊敬しているという彼らしい音楽を聴くことができます。無論、これらは原型をとどめることはほとんどなく、エッセンスのようなものが封じ込められているだけです。
 例えば「371」にはバッハのコラールBWV371の最後の4つの音から派生しているとのことですが、これは本当に静かに耳を傾けないと捉えることはできません。それよりもたくさんの楽器が奏でる不思議な響きに身を任せながら、自由に漂っているほうが楽しいのではないでしょうか?

 




8.559773
\2,300→\1790
ジョン・ケージ:フルート作品全集 第1集
 1.龍安寺(フルート、打楽器とテープ版)(1894)/
 2.Two(1987)/
 3-5.フルー二重奏のための3つの小品(1935)
  <第1番:Allegro giocoso/第2番:Andante cantabile/
   第3番:Grave adagio>/
 6. 2人のための音楽
  (K.ゼンツ編曲によるフルートとピアノ版)(1984/1987) ※6…世界初録音
カトリーン・ゼンツ(フルート)/
ウーヴェ・グロット(フルート)…3-5/
マキシム・マンコフスキ(パーカッション)/
ルドヴィク・フリショー(ピアノ)…2/
シャラ・イアコビドウ(ピアノ)…6
録音 2013年3月26日,5月8.9日 ギリシャ アテネ,オナシス・カルチャー・センター

 東洋思想を愛し、沈黙を考察し、内なる響きに耳を傾けた人、ジョン・ケージ(1912-1992)。彼の飽くなき探究心から生まれた特異な「音楽」は、21世紀の現在でも論争を巻き起こし、また彼に追随する人も後を絶ちません。
 彼の“音の出る”代表作の一つ「龍安寺」は、切り詰めた音の隙間から感じられる無限の空間と、極限の禅の精神を具現化したものとされるもので、ここからは実際の砂の流れを感じるもよし、人生の侘び寂びを感じるもよしと、それぞれの捉え方ができる作品です。
 ナンバー・ピースと呼ばれる作品群ははたくさんのヴァリエーションがあり、このフルートとピアノ版の「TWO」が記念すべき第1作となったものです。
 3つの音だけで構成されたフルートパートと、シンプルな和音を置いていくピアノパートが幽玄な世界を描き出します。初期の作品である「3つの小品」はケージらしからぬ旋律的な作品。2人のための音楽は、「Music for …」のシリーズの中の一作品。スコアはなく、音声や楽器のための17の部分から構成されており、各部は沈黙と静寂が支配するという観念的な作品です。このような作品は、理解するのではなく感じるものなのかもしれません。

 

8.573324
\2,300→\1790
ヴィヴァルディ:宗教音楽全集 第4集
 1-4.怒り狂う海の中で RV 627/
 5.イスラエルの民エジプトをいで RV 604/
 6-10.あなた方の聖なる君主のために RV 633/
 11.主をほめ讃えよ RV 606/
 12-15.不屈の者たちよ、戦え RV 628/
 16.われ喜びに満てり RV 607/
 17-20.おお、天にても地にても清きもの RV 631
クレール・セヴィーニェ(ソプラノ)…1-4.17-20/
マリア・ソウリス(メゾ・ソプラノ)…6-10.12-15/
アラディア・アンサンブル/
ケヴィン・マロン(指揮)
録音 2014年4月28-30日 カナダ トロント,聖アン・アングリカン教会

 ヴェネツィアで生まれ、ウィーンで没したバロック時代の大作曲家ヴィヴァルディ(1678-1741)。多くの人はヴァイオリン協奏曲「四季」を書いた人として認識しているでしょうが、実は膨大な数の作品を残しているのです。
 それは500を越える協奏曲、歌劇は52作を以上、他にもたくさんの室内楽曲やソナタがあり、そしてとりわけ重要なのがオラトリオや40曲ほどのカンタータなどの宗教作品です。これらの宗教曲のほとんどは、彼が司祭を務めていたヴェネツィアのピエタ慈善院付属音楽院のために書かれたものとされていますが、高いテクニックを必要とする声楽パートは、当時の女性歌手がすばらしい技術を持っていたことの証明でもあります。
 宗教曲の体裁をとりながらも、実際はまるでオペラのアリアのように表現力を駆使した華麗な作品は、現在でも歌いこなすには大変なことであり、広い声域とメリスマ(歌詞の母音に多くの装飾的な音符を当てはめて歌わせる作曲技法。オペラでは「コロラトゥーラ」とも呼ばれる)を歌いこなす技術を持った歌手でないと完璧な演奏にはなりません。
 この鮮やかで劇的な音楽は、教会の中だけでなく広く聴かれるべきものでしょう。

 .

8.573506
\2,300→\1790
期待の新進演奏家シリーズ/アリ・アランゴ ギター・リサイタル
 1-3.レオ・ブローウェル(1939-):
  儀式と祝祭の舞曲集 第1集(2012-2014)/
 4-6.ブローウェル:黒いデカメロン(1981)/
 7.ホアキン・クレルチ(1965-):
  アヌラールのための練習曲 第4番(2015)/
 8-9.デヴィッド・デル・プエルト(194-):幻想曲とロンド(2013)/
 10.アリ・アランゴ(1982-):生け贄(2011)/
 11.アランゴ:アイソクロナスの直方体とパナクロのらせん(2008)/
 12.アランゴ:春分の情景(2006)/
 13.アランゴ:ルーアの子守歌(2014)/
 14.パコ・デ・ルシア(1947-2014):ルシアのグァヒーラ(1969)
  ※1-3.7.8-9.10.11.12.13・・・世界初録音
アリ・アランゴ(ギター)
録音 2015年7月5.6日 カナダ オンタリオ,聖ジョン・クリソストム教会

 1982年、キューバの首都ハバナで生まれたギタリスト、アリ・アランゴは2014年のアルハンブラ国際ギターコンクールをはじめとした数々のコンクールで入賞しています。
 また彼はすでに優れた作曲家として活動し、スペインやラテンアメリカの伝統とイディオムを継承する作品をいくつも発表しています。もともと20世紀に活躍したギタリストたちは、同時にこの楽器そのものを熟知している作曲家でした。そこで自身で演奏するために高い技術を駆使した作品を書きあげ、ギター音楽の発展に寄与してきたのです。
 ここでのアランゴはまさにギターと一体になったかのような見事な音楽を聴かせています。それはブローウェルの作品であれ、パコ・デ・ルシアの作品であれ、また彼の娘ルーアのために書いた子守歌であれ、どの曲にも渾身の愛情を込めているのです。時には激しく、時にはまるで愛しい人を愛撫するように、彼の手はギターをかき鳴らします。
 


8.573260
\2,300→\1790
ミサ・コンチェプティオ・トゥーア 待降節のための中世とルネッサンスの音楽
 1-7.作者不詳:アンティフォナ
  <おお、叡智よ(マニフィカト)/おお、主よ/
  おお、エサイの根よ/おお、ダビデの鍵よ/
  おお、昇る光よ/おお、全ての民の王よ/
  おお、エマニュエル>/
 8-12.ピエール・ド・ラ=リュー(1460頃-1518):
  ミサ・コンチェプティオ・トゥーア
  <キリエ/グローリア/クレド/サンクトゥス/アニュス・ディ>/
 13.作者不詳:救い主のうるわしき母(ポルトガル写本、14世紀)/
 14.作者不詳:かくも麗しいバラはない(イギリス、17世紀)/
 15.作者不祥:恵みあふれる聖マリア(イギリス、15世紀)/
 16.作者不詳:ノヴァ!ノヴァ!(イギリス、15世紀)
   ※8-12…世界初録音
シカゴ・スコラ・アンテクァ/
マイケル・アラン・アンダーソン(指揮)
録音 2012年12月8日 USA イリノイ州,シカゴ 聖ヨサパト・パリシュ
 「クリスマス=キリストの降誕を記念する日」だったはずが、いつの間にかケーキを食べて、プレゼントを交換して盛り上がる日になってしまいました。そろそろ本来の意味合いに戻して…(あっ、やっぱりケーキは必要デス)。
 そんな、静かな日を過ごしたい方にぴったりのアルバムは、ルネサンス時代の美しい「クリスマスの音楽」を集めたものです。
 ここに収録されているのは、12月25日のためだけではなく、その前にある4週間の期待溢れる時期である「アドベント」のための音楽です。
 1200年以上前に歌われたであろう、単旋律のアンティフォナ(2つの合唱隊が交互に歌う形式)で始まり、次はルネサンス期の作曲家ピエール・ド・ラ=リューの5声部のモテットが歌われます。
 そして様々な写本から取られた聖母を賛美する歌で締めくくられるという1枚。綿密な研究に支えられた確固たる歌は、時代を超えて聴き手の胸にしみいることでしょう。
 




8.573016
\2,300→\1790
ムソルグスキー:展覧会の絵(ピーター・ブレイナー編曲)
 1-16.展覧会の絵
  <第1プロムナード/小人/第2プロムナード/古城/
   第3プロムナード/テュイルリーの庭 - 遊びの後の子供たちの口げんか/
   ビドロ(牛車)/第4プロムナード/卵の殻をつけた雛の踊り/
   サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ/
   第5プロムナード/リモージュの市場/
   カタコンベ - ローマ時代の墓/死せる言葉による死者への呼びかけ/
   鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤガー/キエフの大門>/
 17-20.死の歌と踊り
  <子守歌/セレナード/トレパーク/司令官>/21-17.子どもの家
ニュージーランド交響楽団/
ピーター・ブレイナー(指揮&編曲)
録音 2012年2月7-9日ニュージーランド ウェリントン,マイケル・フォウラー・センター

 お馴染みの楽曲をバロック風に料理した「ビートルズ・ゴー・バロック」や「クリスマス・ゴー・バロック」など、気の利いたアレンジで人気の高いマルチ・アーティスト、ピーター・ブレイナーの新たなオーケストレーションによる「21世紀の『展覧会の絵』」がお披露目となりました!
 誰もが知るこの名曲中の名曲をより現代的なサウンドに生まれ変わらせています。ただし特殊な楽器やプログラミングは使用せず、伝統的なオーケストラ編成の範疇で創意工夫を凝らしたもの。主に木管楽器と打楽器を拡張し、アイディア溢れるコンビネーションで誰も聴いたことのない『展覧会の絵』を描き出しています。特に『ビドロ』『カタコンベ』『キエフの大門』などのどっしりとした曲では打楽器が強調され、そのまま大作映画のスコアに転用できそうなスケール感を演出。
 他では決して聴くことのできない「エクストリーム・ムソルグスキー」を是非体感してください!

 

8.570935
\2,300→\1790
ロッシーニ:序曲全集 第3集
 1.歌劇「マオメット2世」序曲(1822年 ヴェニス版)/
 2.歌劇「アルジェのイタリア女」序曲/
 3.歌劇「チェネレントラ」序曲/
 4.コントラバスのオブリガード付き「大序曲」/
 5.歌劇「マティルデ・ディ・シャブラン または美女と鉄の心」序曲/
 6.歌劇「婚約手形」序曲/7.歌劇「タンクレディ」序曲
プラハ交響楽団/
クリスティアン・ベンダ(指揮)
録音 2011年9月5-6日 チェコ プラハ Kulturni dum Barikadniku…2-3, 2012年5月30-31日 プラハ at Produkcni dum Vzlet…1.4-7

 19世紀の最も偉大なオペラ作曲家ロッシーニ(1792-1868)。序曲のほんの少しを聴いただけでも、劇的で華やかな舞台がたちまち目の前に浮かびあがります。ベンダとプラハ交響楽団による序曲集の第3集は、有名な「チェネレントラ」を始めとした7曲の序曲を収録。もちろん珍しい作品も含まれており、ロッシーニ好きならば感涙にむせぶこと間違いありません。
 冒頭の「マオメット2世(メフメト2世)」は1820年の初演時には序曲はついておらず、1822年の再演時に付け加えられたものです。他の序曲もお馴染みの作品ですが、トラック4の「大序曲」だけは歌劇のためではなく、彼が学生時代にコントラバスのために書いた「独立した作品」です。劇的な風情と快活な表情を併せ持つ見事な転換が心地よい、いかにもロッシーニらしい音楽と言えそうです。
ロッシーニ:序曲集

  

8.572557
\2,300→\1790
コルネリウス:歌曲全集 第2集
 1-5.6つの歌 Op.5より(1861-1862)
  <第2番:眠る子に/第3番:見知らぬ人/第4番:頌歌/
   第5番:信じられないこと/第6番:役割>/
 6.孤独な涙は何をするの?(1848)/
 7.なぜバラの花は青白
  く?(1862頃)/8-10. 3つのソネット(1859-1861)
   <第1番:遠方より/第2番:家なき愛/第3番:失ったもの>/
 11.夕暮れの想い(1861)/12.回想(1862)/13.夕べの想い(第1稿,1862)/
 14.夕べの想い(第2稿,1863)/15.落日(1862)/16.幼い子(1862)/
 17.恵まれた(1862)/18.幻影(1865)/
 19.盗賊の兄弟(1868-1869)/20.湖で(1848)/21.私の心の奥深く(1862)
クリスティーナ・ランドシャーマー(ソプラノ)…3.5/
マルクス・シェーファー(テノール)…1.13.14.18/
ハンス・クリストフ・ベーゲマン(バリトン)…6.7.11.12.15.19.20.21/
マティアス・ハウスマン(バリトン)…2.8-10.16.17/
マティアス・ヴァイト(ピアノ)
録音 2010年1月.9月.12月.2011年2月.4月 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ

 1824年にマインツで生まれ、ベルリン、ヴァイマール、ウィーン、ミュンヘンを経て、50歳になる直前にマインツで没した作曲家コルネリウス(1824-1874)。ワーグナーやリストと親交を結んだものの、その作品にはあまり先人たちの影響は感じられず、極めて独奏的な作品を多く残しました。
 若い頃は俳優を目指していたのですが、彼を応援していた父の死後は音楽の道を志し、歌劇「バグダッドの理髪師」で成功を収めた後は、良き家庭人として過ごしたということです。彼の作品のほとんどは歌曲であり、そのテキストも彼自身の手によるものが多いのですが、ここに収録されている曲は様々な詩人のテキストが用いられています。
 時にワーグナー的な和声を映し出している曲もありますが、全体的には、控えめな伴奏と移ろいやすい旋律を持つセンシティヴな曲が多く、聴き手にもある種の緊張感を要求する「大人のための」歌曲と言えるでしょう。

コルネリウス:歌曲全集 第1集…8.572556
 

8.573045
\2,300→\1790
グリーグ:管弦楽作品集 第7集 オラヴ・トリュグヴァソンより3つの情景 他
 1.故郷への帰還 Op.31(1872)/
 2-6.「十字軍の王シーグル」付随音楽 Op.22より
  <北国の民/王の歌/ホルン・シグナルズ/序曲と第1幕/間奏曲>/
 7-9.オラヴ・トリグヴァソン Op.50より3つの情景/
 10.エドムント・ノイペルト(1842-1888):観念(E.グリーグによる管弦楽版…世界初録音)
ソロイスト・マルメ室内合唱団…1-3/
ルンド・スチューデント・シンガーズ…1-3/
マルメ・オペラ合唱団…7-9/
マルメ交響楽団…1-3/
マルメ・オペラ管弦楽団…4-10/
ビャルテ・エンゲセト(指揮)
録音 2009年5月26日…1-3, 2012年6月7-9日…4-10 スウェーデン,マルメ交響楽団 コンサート・ホール

 このアルバムに収録された作品は、グリーグ(1843-1907)と台本作家ビョルンスティエルネ・ビョルンソン(1903年にノーベル文学賞を受賞したノルウェーの偉大なる台本作家)が魅了されたノルウェーの歴史に関わるものです。彼らは、ヴァイキングが闊歩していた、キリスト教と古ノルド語の宗教が激しい競合を繰り返していた時代に魅入られ、いくつかの素晴らしい物語を作り上げました。
 「故郷への帰還」は歌劇の題材にもなっている実在の王オラヴ・トリグヴァソン(960頃-1000)の物語。彼がイギリスからノルウェーへ戻る際、故郷の海岸を見て宗教的な幻想にかられたということをモティーフにしています。「十字軍の王シーグル」にまつわる音楽もビョルンソンによる戯曲のために作曲したもの。初演時に好評を博し、後に組曲にも再編しています。
 「オラヴ・トリグヴァソンの3つの情景」は未完に終わった歌劇から取り出されたもの。最後に置かれたノイペルトの作品はビョルンソンが好んだ曲。ノイペルトの友人であったグリーグが管弦楽版に編曲したものです。
 

8.573266
\2,300→\1790
カッスート:未来への帰還 他
 1.未来への帰還(1985)/2.孤独の歌(1972)/3.愛と平和へ(1973)/
 4-7.友人たちの訪問
  <序曲(レント)/アレグロ・ストレピトーソ/間奏曲(アダージョ アンダンテ)/
  アレグロ・スケルツァンド,テンポ・ジュスト> ※1.2.4-7…世界初録音
アントニオ・ロサド(ピアノ)…4-7/
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/
アルヴァロ・カッスート(指揮)
録音 2013年6月18-19日 スコットランド グラスゴー,ヘンリー・ウッド・ホール RSNOセンター

 ポルトガル出身の指揮者、作曲家カッスート(1938-)。彼の情熱の源は常にクラシック作品と管弦楽にありますが、時としてアバンギャルドな音にも興味をそそられ、12音音楽の研究をするためにダルムシュタットの講習会にも参加しています。
 彼は作品を多くの聴衆のために書いたといい、そのコンセプトはこのアルバムの収録曲でも顕著です。
 タイトルにもなっている「未来への帰還」はバッハのブランデンブルクに触発された作品で、バロックチェンバロの代わりに電子キーボードを用い、イタリア・バロックの音楽を思わせる華麗な音階を駆使し、見事な音楽を構築しています。「友人たちへの訪問」は彼のエッセイ的な作品。こちらも過去の時代へのオマージュ足り得るものです。ピアノ協奏曲とは名付けられていませんが、広い意味での協奏曲と言っても良いでしょう。作曲家の心を雄弁に表現した興味深い作品です。




8.573175
\2,300→\1790
瀬尾和紀
 モシェレス:フルートとピアノのための作品集

  1. サヴォワ地方風ディヴェルティメント イ長調 Op.78/
  2-4. 協奏的ソナタ ト長調 Op.79/
  5-8. 4つのディヴェルティスマン Op.82b
   <第1番:行進曲/
    第2番:ハイドンのエアによる幻想曲/
    第3番:ロンディーノ/
    第4番:ヴァイグルの「シュヴァイツァー家」によるエア>/
  9. 6つの協奏的変奏曲 ニ短調 Op.21/
  10-13. 協奏的大ソナタ イ長調 Op.44
瀬尾和紀(フルート)/
上野真(ピアノ)
録音 2013年6月11-13日,12月19-20日 日本 三重県総合文化センター

 チェコに生まれライプツィヒで没した作曲家、ピアニスト、イグナーツ・モシェレス。彼の名前は、現在では「ピアノの練習曲」やピアノ教本で良く知られていますが、19世紀当時は最も尊敬された音楽家であり、ベートーヴェンの伝統を受け継ぎ、ロマン派のメンデルスゾーン、シューマン、ショパン、リスト等全てと交流があり、彼らの大先輩的な存在だったのです。とりわけ、モシェレスの息子、フェリックスの名付け親でもあるメンデルスゾーンとは家族ぐるみでの付き合いがあったことでも知られています。
 そんな彼の作品は、ピアノ曲はもちろんのこと、管弦楽作品や室内楽作品にも素晴らしいものがあり、このアルバムに収録されているフルート作品も、美しいメロディはもちろんのこと、驚くほどに見事な技巧が凝らされた活きの良いものばかりなのです。
 輝くばかりのフルートパートを支える入念なピアノ・パート。この2つが織り上げる極上の音楽は、単なる「古典派の一人の作曲家」の作品と片付けてしまうには、あまりにももったいないものです。
 ここで演奏しているのは、日本が誇る2人の音楽家たち。フルートの瀬尾氏はフランスと日本で活躍する名手であり、ピアノの上野氏はリストをはじめとした超絶技巧ものから、フォルテ・ピアノでの繊細な演奏までなんでもござれの凄腕。まさに火花が飛ぶような熱い音楽が展開されています。
 

8.573295
\2,300→\1790
アルベニス:ピアノ作品集 第6集
 1. コティヨン-第1番 シャンパーニュ T83 (1887)/
 2. 2つの性格的小品-第2番 タンゴ T94 (1889)/
 3. 演奏会用練習曲「願い」Op.40 T53 (1885頃)/
 4-9. スペイン Op.165 T95 (1890)
  <前奏曲/タンゴ/マラゲーニャ/セレナータ/
   カタルーニャ奇想曲/ソルツィーコ>/
 10. 思い出(マズルカ) Op.80 T80 (1887)/
 11. メヌエット第3番 変イ長調 T74 (1886)/
 12. 小さな手のための易しいパヴァーヌ Op.83 T82 (1887)/
 13. 木の下で(ソルツィーコ)T84 (1891頃) /
 14. サロン風マズルカ Op.81 T81 (1887)/
 15. ピアノ・ソナタ第7番 Op.111 T89-メヌエット/
 16-17. イヴォンヌの訪問(1908頃)
  <畏敬の念/楽しい邂逅、およびいくつかの悲惨な出来事>/
 18. 軍隊行進曲 T45 (1869)
サンティアーゴ.L.サクリスタン(ピアノ)
録音 2013年6月22-23日 スペイン マドリッド,リアル・コンセルヴァトーリオ・スペリオール・デ・ムジカ

 アルベニス(1860-1909)のピアノ全作品を集めたシリーズの第6集です。このアルバムには、初期の時代に書かれたサロン風の小品が収録されていて、このまばゆいばかりの光に満ちた音楽は、ショパンやリストのピアノ曲にも似た華麗さを持ちながら、スペイン風のリズムも楽しめる、いかにもアルベニスらしいものです。
 彼の波乱万丈な人生については、最近ではかなりの創作が含まれていることが判明し、その作品番号も実際の作品年とはずれているため、ここでは2001年に発表されたハシント・トーレスによる整理番号も併記されています。ショパンを思わせるワルツ「シャンパーニュ」、スペインの香り漂う「タンゴ」、リストも顔負けの超絶技巧を要求する「願い」など、冒頭からしっかり惹きつけられること間違いなし。
 魅力的過ぎる組曲「スペイン」をはさみ、またロマンティックな作品が並びます。「イヴォンヌの訪問」は若き弟子イヴォンヌ・ガイドについて作曲したもので、サティ風の単純な楽想に隠されたユーモアが光ります。最後に置かれた「軍隊行進曲」は彼が8歳から9歳の時の作品で、ブルッフ子爵に捧げられています。シンプルかつ確固たる楽想に貫かれた魅力的な作品です。

 


8.660357
(2CD)
\3100→\2390
ヴェルディ:歌劇「オテロ」
<CD1>1-10.第1幕/11-20.第2幕/
<CD2>1-8.第3幕/9-15.第4幕
オテロ…ロバート・ディーン・スミス(T)/
デズデモーナ…ラファエラ・アニェレッティ(S)/
ヤーゴ…セバスティアン・カターナ(Br)/
カッシオ…ルイス・ダマソ(T)/
ロドリーゴ…ヴィチェンチ・エスエヴェ(T)/
エミリア…マリフェ・ノガレス(Ms)/
ロドヴィーコ…クリスチャン・モイスニク(B)/
モンターノ…マイエル・ドリエス(B)/
ヘラルド…エンリケ・サンチェス(Br)/
オルフェオン・ドノスティアラ
(合唱指揮…ホセ・アントニオ・サインス・アルファーロ)/
ロス「ペクス」デル・レオン・デ・オロ
(合唱指揮…ホセ・アントニオ・エレナ・ロッソ)/
オビエド・フィラルモニア/
フリードリッヒ・ハイダー(指揮)
録音 2007年8月22日-9月8日,2009年8月18-26日 スペイン オビエド アウディトリオ・プリンチペ・フェリペ

 1871年12月、歌劇「アイーダ」が大成功を収めた後のヴェルディ(1813-1901)は、ある意味「燃え尽き症候群」に陥ってしまったのか、名作「レクイエム」を完成させた他は、何も生み出すことができずにいました。しかし彼の才能を信頼していたリコルディ社の総帥ジューリオは、彼に新作を書かせるべく、秘密裏に作戦を立てて、台本作家ボーイトをはじめとした各関係者に声をかけました。もちろんヴェルディにはそれを悟られないように。しかしながら、まずボーイトがシェークスピアの「オセロ」に基づいた台本を完成させるも、まだまだヴェルディはオペラの作曲に取り掛かることはなく、結局、紆余曲折を経て(その間にライヴァルであったワーグナーも死去し、ヴェルディの心は折れてしまいます)、この歌劇「オテロ」が完成したのは1886年12月のことでした。
 出来上がったこの作品は、長い間のブランクなど全く感じさせないほどの充実したものであり、各々の登場人物の心情風景が巧みに描写された完璧な作品です。指揮者のハイダーは、最初はエディタ・グルベローヴァの伴奏者として現れ、そのうちリヒャルト・シュトラウスの研究家として名を上げ、このオビエド・フィラルモニアとも良き関係を築き、2007年には来日して素晴らしい演奏を聞かせています。オテロ役のロバート・ディーン・スミスをはじめとした歌手陣も見事です。



*****






8.559726
\2,300→\1790
ジョン・ケージ:2台のキーボードのための作品集 第1集
 1-2. 2台のプリペアド・ピアノのための「音楽の本」(1944)
  <第1部/第2部>/
 3-7.トイ・ピアノのための組曲/
 8.アンプリファイド・トイピアノのための音楽
ペストヴァ/マイヤー・ピアノ・デュオ/
クセニア・ペストヴァ…1-8/
パスカル・マイヤー…1.2.8
録音 2012年9月13-15日フィルハーモニー・ルクセンブルク,エスパス・デクーヴェルト

 クラシックのみならず、全てのジャンルに渡って幅広いファンを持つジョン・ケージ(1912-1992)。彼は最初シェーンベルクに学び、電気楽器の可能性やノイズを研究しながら、リズム重視の作品を書いていましたが、1940年にプリペアド・ピアノ(グランドピアノの弦に異物をはさみ、音色を変化させる)を考案したことを皮切りに、様々な音響を求め生涯探究に没頭していきます。
 このアルバムでは、プリペイド・ピアノの音楽と、トイピアノの音楽を収録。熱狂的なリズムの応酬とエキゾチックな音色、そして郷愁や不可思議な響きが入り混じったトイピアノの音色を楽しむことができます。
 またトラック8は偶然性に拠った音楽であり、どんな音が出てくるかはその時次第となります。
  

8.572602
\2,300→\1790
プフィッツナー:歌曲全集 第1集
 1-3. 7つの歌曲 Op.2より
  <第5番:私は小鳥のいざないを聴く第6番:私の眠りはますます浅くなり/
   第7番:裏切り>/
 4-6. 3つの歌曲 Op.5<第1番:安らぎ/第2番:子守歌/第3番:便り>/
 7-8. 5つの歌曲 Op.11より<第4番:母なるヴェヌス/第5番:グレーテル>/
 9. 4つの歌曲 Op.15より第4番:昔語り/
 10. 5つの歌曲 Op.22より 第5番:みつばちに/
 11. 4つの歌曲 Op.24より 第1番:菩提樹の下で/
 12-13. 5つの歌曲 Op.26より<第1番:祈り/第4番:悲しみの静けさ>/
 14. 4つの歌曲 OP.30より第2番:種まく人のことわざ/
 15-22. 古い歌 Op.33
  <第1番:私の輝くひとみ/第2番:私は幽霊を恐れない/
   第3番:すてきな幼子よ/第4番:私は朝露の中を歩いて/
   第5番:私の恋人は鶯のように歌う/第6番:ローザよ、りんごを噛んでごらん/
   第7番:お入りなさい、気高い戦士よ/第8番:清らかな月が輝くように>/
 23-26. 若き日の6つのリートより
  <第1番:夕べの歌/第2番:私のために君は死ぬか/
   第4番:暖かい太陽の日輝くとき/第5番:捨てられたおとめ>
ブリッタ・スタルマイスター(ソプラノ)/
クラウス・ジモン(ピアノ)
録音 2007年11月20日 ドイツ フライブルク,テオドール・イーゲル・ザール…15-22, 2010年1月25-26日,5月31日 ドイツ エネンディンゲン,シュタインハレ…1-14.23-26

 ドイツ後期ロマン派の作曲家&指揮者プフィッツナー(1869-1949)の愛すべき歌曲集第1集です。彼は生涯のほぼ全域に渡って歌曲を作曲していましたが、この第1集では1884年から1923年に書かれた“高い声”のための歌曲を収録しています。
 もともとはロシアで生まれた彼ですが、3歳の時にフランクフルト・アム・マインに移住。父がオーケストラのヴァイオリン奏者であったため、幼い頃から音楽に親しみ、11歳で最初の作品を書いたことが知られています。現存する作品は、このアルバムにも収録されている「若き日の6つの歌曲」であり、こちらは1884年から1887年にかけて仕上げられていますが、すでに完成された音楽であるところが早熟の天才たる所以でしょうか?
 マーラーの影響を強く受けた人として知られますが、その作品は民謡風でもなく、R.シュトラウスのように饒舌でもなく、あくまでも端正な中に熱い表現を込めるやり方で、魅惑的なメロディとともに聴き手の心を揺さぶります。

 

8.573111
\2,300→\1790
フィルセル&ブリッグス:合唱作品集
 《ジェレミー・フィルセル(1964-)》
  1.明日は踊りの日/2.エピタフ(ここの影は偽り)/
  3.もし神が家を築かないならば/
  4.マニフィカート(ウィンザーのサーヴィス)/
  5.ヌンク・ディミティス(ウィンザーのサーヴィス)/6.変容の日/
  7.テ・デウム(ウィンザーのサーヴィス)/
  8.ユビラーテ(ウィンザーのサーヴィス)/
 《デヴィッド・ブリッグス(1962-)》
 9.舌よ、ほめたたえよ/10.タントゥム・エルゴによるオルガン即興/
 11-15.サン・シュルピスのミサ曲/11.キリエ/12.グローリア/
 13.サンクトゥス/14.ベネディクトゥス/
 15.アニュス・デイ
  ※世界初録音(トラック8を除く)
ヴァザーリ・シンガーズ/
ジェレミー・バックハウス(指揮)/
ジェレミー・フィルセル(オルガン)…1.3-8/
デヴィッド・ブリッグス(オルガン)…10-15
録音 2013年2月15-17日 UK ケント トンブリッジ・スクール教会

 現代最高のイギリスの2人のオルガニスト&作曲家、フィルセルとブリッグス。ヴァザーリ・シンガーズの指揮者であるバックハウスは彼らに「新しい作品」を書いてもらうように依頼し、出来上がったのが、ここで聴ける素晴らしい合唱曲の中に含まれています。ヴァザーリとフィルセルとの共同制作は過去にもあったのですが、ブリッグスとは初めて。バックハウスは「これが初めての共同作業であり、これが最後にならないように祈ってます」と語るほどに感動的な作品ができあがりました。程よく現代的な味付けが施されたフィルセルの作品のほとんどは、ロンドンのいくつかの教会のために書かれたものでありこれらの「祈りの音楽」は敬虔な面持ちですが、「エピタフ」などは自由で才気煥発な曲となっています。ブリッグスの作品のうち、2011年に書かれた「サン・シュルピスのミサ曲」は壮麗なオルガンの音色が印象的な25分ほどの曲。親しみやすい敬虔さを持った作品です。
 


8.573271
\2,300→\1790
1994年録音、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンのヴァイオリン!
1-4.ショスタコーヴィチ(:1906-1975):
 ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.77(1947-1948)/
5.リーム(1952-):歌われし時
ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(ヴァイオリン)/
オランダ放送フィルハーモニック…1-4/
エド・デ・ワールト(指揮)…1-4/
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団…5/
ゾルターン・ペシュコ(指揮)…5
録音 1994年4月16-19日 オランダ ユトレヒト、VARA第1スタジオ&ムジクセントラム・フレデンブルク…1-4, 1995年6月17日 アムステルダム・コンセルトヘボウ…5 RCA Victor/BMG Classics 移行版

 現在は素晴らしい指揮者として活躍している1960年生まれのヤープ・ヴァン・ズヴェーデンですが、彼はもともとジュリアード音楽院で学んだ優れたヴァイオリニストであり、1979年から1995年まではロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサート・マスターを務めていました。
 このアルバムはそんな時期に録音され、名盤として親しまれた記録を復活させたものです。
 ショスタコーヴィチの協奏曲は1947年から1948年にかけて作曲されており、交響曲に匹敵する深い内容を持つもので、有名なジダーノフ批判(ソビエト連邦共産党中央委員会による前衛芸術への抑圧)を避け、公表を差し控えたという経緯があります。
 第1楽章から唐突に「夜想曲」で始まるという不思議な構成を持ち、全体は思索的でありながらも爆発直前のエネルギーを秘めています。
 リームの作品は名ヴァイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムターに捧げられた作品で、もちろん彼女の名演も存在しますが、ズヴェーデンの演奏は、また違った立ち位置での解釈で、一つの作品が普遍的な価値を持つ経緯を眺めることができるでしょう。




Luis Tinoco: Round Time
8.572981
\2,300→\1790
ルイ・ティノコ:ラウンド・タイム
 1.ラウンド・タイム(2002)/2.距離の深さから(2008)/
 3-6.探求の歌(2007)
  <Ⅰ:終わりに向かって/Ⅱ:正統性/Ⅲ:日没の歌/Ⅳ:
   くちびる-Ⅴ:初期の断片>/
 7-10.孤独な夢想家の歌(2011)
  <Ⅰ:書物/Ⅱ:幸せな夢想家/Ⅲ:任意の集まり/水の天使>
   ※世界初録音
アナ・クインタンス(ソプラノ)…2/
イェリー・スー(ソプラノ)…3-6/
ラケル・カマリンハ(ソプラノ)…7-10/
グルペンキアン管弦楽団/
ディヴィッド・アラン・ミラー(指揮)
録音 2012年6月13-16日 ポルトガル リスボン,カロウステ・グフベンキアン財団,グルベンキアン・アウディトリウム

 ポルトガルの現代作曲家、ルイス・ティノコ(1969-)による“不可思議な音の世界”にご案内いたします。フランス印象派の残滓とブラジルのジャズの香り、官能性と郷愁。これらが入り混じった音楽は、これらの曲に初めて触れた人にも強烈な印象を残すことでしょう。
 エキゾチックで夢幻的な音の戯れ、時折訪れる破壊的なリズム、これらが混沌とした音の中に溶け合う様子は、まるで大きな望遠鏡で銀河を眺めるかのように茫洋としたものです。
 ソプラノ独唱を伴う3つの作品は、それぞれ違う歌手を起用することで、味わいの違いを引き立てています。実験的な手法を用いながらも、根源的な美しさを追求するというこの作曲家の独自性が良く表れた曲集と言えるでしょう。

 
Bob Chilcott: Everyone Sang
8.573158
\2,300→\1790
ボブ・チルコット:誰もが歌った
 1.島はざわめきで満ちている(2004)/
 2.ゆりとばら(2002/2008)/3.誰もが歌った(1995)/
 4-5.あなたと私(2005)<明るさ/私の良い面>/
 6-10.小さなジャズ・ミサ(2004/2005)
  <キリエ/グローリア/さんクトゥス//9.ベネディクト/
  10.アニュス・デイ/
 11.わが父(生命のパン)(2010)/
 12.冬のさなか(1994/1995)/
 13.彼のために全ての星が輝いている(2002)/
 14.真冬のばら(2010)/
 15-18.私は創造を共有する(2005)
  <日が昇る時/地球/最も内部の上/来たれ、偉大な世界よ>/
 19-23.イソップ物語(2008)
  <うさぎとカメ/労働者の山/きつねとブドウ/
   北風と太陽/がちょうとあひる>
    ※1.3-10.15-23世界初録音
ジェンマ・ビーソン(ピアノ)…2.12.13.19-23/
ウィル・トッド・トリオ…6-10/
ウェレンシアン・コンソート/
クリストファー・フィンチ(指揮)
録音 2011年8月25-26日 UK サマーセット、ミリフィールド・スクール,ジョンソン・ホール

 現代イギリスで最も人気を博している合唱曲指揮者&作曲家、ボブ・チルコット(1955-)の作品集です。彼は1985年にキングス・シンガースに参加し、12年間テナーを務めたあと、作曲に専念するために脱退したという実力の持ち主であり、編曲家としても高名です。そんな彼の作品はどれも親しみやすく、「歌う喜び」を味わわせてくれるものであり、例えばここに収録された「小さなジャズ・ミサ」や「イソップ物語」は、とりわけ機知に富んだ優れた作品として評価されるものでしょう。まずは冒頭の「島はざわめきで満ちている」を聴いてみてください。この何ともチャーミングなこと。ここを聴いただけで全てを知りたくなること間違いなしです。

 
Pavesi: Ser Marcantonio
8.660331
(2CD)
\3100→\2390
ステファーノ・パヴェージ:歌劇「マルカントニオ氏」
2幕のドラマ・ジョコーソ アンジェロ・アネッリ台本
 <CD1>1.シンフォニア/2-19.第1幕/
 <CD2>1-19.第2幕 ※世界初録音
マルカントニオ氏…マルコ・フィリッポ・ロマーノ(バリトン)/
ベッティーナ…ロリアーナ・カステラーノ(コントラルト)/
トビア…マッテオ・ダポリート(バス・バリトン)/
メドーロ…ティムール・ベクボスノフ(テノール)/
ドリーナ…シルヴィア・ベルトラミ(メゾ・ソプラノ)/
リセッタ…スヴェトラーナ・スモレンツェヴァ(メゾ・ソプラノ)/
パスクィーノ…マッシミリアーノ・シルヴェストリ(テノール)/
エリセオ・カストリニャーノ(ハープシコード)/
ポズナニ・バッハ室内合唱団/
南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団/
マッシモ・スパンダーノ(指揮)
録音 2011年7月7.10.16日 ドイツ バード・ヴィルバード,クルトヘーター宮殿 ライヴ収録

 現代ではすっかり忘れ去られてしまっていますが、このオペラ「マルカントニオ氏」はスカラ座の初演時に大成功を納め54回も上演され、1810年から1831年の間にも50回もの再演が行われたという記録があります(しかしその記録はロッシーニによって覆されてしまうのですが)。
 このオペラは「ドン・パスクァーレ」の元ネタとされていて、どちらも恋に不慣れな老人が笑いの種になるというものであり、人間嫌いの老人と機転の効く娘を軸とした騒動は、どのような味付けを施したとしても面白いものなのです。音楽的にも楽しさ満点なこの作品を、観客と舞台が一体となったような親密さも感じられる素晴らしい演奏でお届けいたします。

 
Yannis Papaioannou: In the Depth of the Looking Glass
8.572782
\2,300→\1790
パパイオアンヌー:鏡の奥に・アソシエーション 他
 1.前奏曲 第1番「祖国の夜」(1939)/
 2.前奏曲 第2番「海辺の朝」(1938)/
 3.前奏曲 第3番「水彩画」(1938)/4.エロティック(1986)/
 5.別れのばら(1944)/6.キャンドル(1953)/
 7,鏡の奥に(1984)/8.スケルツォ(1938)/
 9.アソシエーション(1978)/10.セレナード(1937)/
 11.島の踊り(ミティリーニ)(1944)/
 12-14. 14の子どもたちの肖像より(1960)
  <肖像 Ⅲ/肖像 Ⅵ/肖像 Ⅶ>/15.リズムと色彩(1974)/
 16.海の詩人(1986)/17.コルセアの踊り-第1番(1952)/
 18.組曲より第8楽章「ヴィヴァーチェ」(1959)/
 19.オラクルム(1965) ※4-8,10-15,18…世界初録音
コスタス・チャルダス(ピアノ)…1-8.10-14.16-19/
ミルト・パパタナシウ(ソプラノ)…5-7.16/
ヤニス・アニセゴス(フルート)…7/
ディソン・アート・アンサンブル…9/
ウラディミロス・シメオニディス(指揮)…9/
エビエ・パパタナシウ(チェロ)…10-11.16/
コスティス・テオス(チェロ)…15/
アレクシス・テオフィラクトウ(ヴァイオリン)…16/
グラメノス・チャルキアス(クラリネット)…16
録音 アテネ・コンサート・ホール 2011年7月28日…1-4.8.10-14.17-19, 2010年6月9日…5-7.16, 2010年2月26日…15/アリストトレ音楽大学 フォイヤー・オブ・ザ・デパートメント 2011年6月15日…9

 ギリシャの作曲家、ヤニス・パパイオアンヌー(1910-1989)の作品集。主にアテネで生活するも、パリで勉強した経験、とりわけオネゲルとの交流や、他のパリの音楽家たちの出会いを自らの音楽体験として、ギリシャの音楽に組み込むことで、独自の作品を生み出した人です。
 確かに前奏曲などは「ちょっと装飾の多い」サティもどきの曲であり、フランス印象派の作品と言われても疑う人はいないでしょう。1944年頃までは印象主義の作品を書いていましたが、その後はギリシャ音楽を徹底的に追求します。
 しかし1953年頃からは実験的な作風に転じ、シェーンベルクやウェーベルンを思わせる12音の音楽も書くようになります。そんな作曲家の様々な年代の作品を並べることで数多くのものが見えてくるような気がします。

 
Antonio Soler: Keyboard Sonatas Nos. 28-41
8.573084
\2,300→\1790
ソレル:鍵盤のためのソナタ集 第28番-第41番
 1.ソナタ 第28番 ハ長調/2.ソナタ 第29番 ハ長調/
 3.ソナタ 第30番 ト長調/4.ソナタ 第31番 ト長調/
 5.ソナタ 第32番 ト短調/6.ソナタ 第33番 ト長調/
 7.ソナタ 第34番 ホ長調/8.ソナタ 第35番 ト長調/
 9.ソナタ 第36番 ハ短調/10.ソナタ 第37番 ニ長調/
 11.ソナタ 第38番 ハ長調/12.ソナタ 第39番 ニ短調/
 13.ソナタ 第40番 ト長調/14.ソナタ 第41番 変ホ長調
デニス・ジダノフ(ピアノ)
録音 2011年11月28-30日 スペイン ジローナ パラウ・デ・コングレッソス・アウディトリウム

 ソレル(1729-1783)のソナタ集は、すでにローランドによるチェンバロ演奏のものがNAXOSから全集として発売されていて、その美しい造形美にファンも多いのですが、ピアノでも演奏するシリーズも秘かに進行しており、このアルバムはその第3集となります(第1集…8.572515,第2集…8.572516)。
 ここで見事な演奏を披露するピアニスト、ジダノフは2010年にバルセロナで開催された、第56回マリア・カナルス国際コンクールで第1位を獲得した俊英です。
 スカルラッティの影響を受けていると言われるソレルのソナタですが、そのスタイルは変幻自在であり、驚くほどに劇的で半音階を駆使したものがあるかと思えば、その時代を反映した、整然とした造りに終始しているものもあり、どれから聴いても飽きることはありません。
 
Ian Venables: Complete Works for Solo Piano
8.573156
\2,300→\1790
イアン・ヴェナブルズ:ピアノ独奏作品全集
 1.カプリース Op.35/
 2-5.組曲「ストウヘッド・フォーリーズ」:4つのロマンティックな印象 Op.4
  <第1番:アポロの神殿/第2番:パッラーディオの橋/
   第3番:パンテオン/第4番:グロット>/
 6-8. 3つの小品 Op.5
  <カプリース/テディ・ベアの踊り/民謡>/
 9.即興曲「ナイチンゲールとばら」Op.8/
 10.ジャニスの肖像 Op.9/
 11-13.ピアノ・ソナタ(1975):/D.S.C.Hへの思いでに Op.1
  ※1.9-13…世界初録音
グラハム・J・ロイド(ピアノ)
録音 2012年10月23-24日 UK モーンマスシャー,ウィアストン・コンサート・ホール

 リバプール出身の作曲家イアン・ヴェナブルズ(1955-)の名前は「英国歌曲好き」だったら忘れられない存在でしょう。彼は現在イギリス有数の歌曲作曲家であり、またアーサー・ブリス協会のプレジデントも務める名士です。
 彼の歌曲集(8.572514)は、その少々甘いメロディとテノール歌手A.ケネディの名唱で多くのファンを獲得しましたが、このピアノ曲も、歌曲に通じる抒情性と、うっとりするようなメロディが魅力的であり、瞬く間に、聴き手を新しい世界へといざなうものと言えそうです。「ストウヘッド」とは風景式庭園のことで、過去への連想や異国的なものへの憧れを含んだその造りは、見るものに素晴らしい印象を与えます。
 そんな庭園の印象を描いたのが組曲「ストウヘッド・フォーリーズ」。ちょっぴり印象派のような風情の曲が郷愁を呼び起こします。他の曲もどれもストーリーを帯びた名作です。

 







8.573337
\2,300→\1790
パトリック・ガロワ(フルート)
 ベートーヴェン:民謡による変奏曲集 P.ガロワによる演奏会ヴァージョン

 1-6.民謡による6つの変奏曲 Op.105
 <第1番:ウェルシュ民謡 ト長調「小屋の小間使い」/
  第2番:スコットランド民謡 ハ短調「オブ・ノーブル・ストック・ワズ・シンキン」/
  第3番:オーストリア民謡 ハ長調「シュルッセルとラインドル」/
  第4番:アイルランド民謡 変ホ長調「夏の最後のばら」/
  第5番:アイルランド民謡 変ホ長調「チリング・オグィリー」/
  第6番:アイルランド民謡 ニ長調「パディ・ウァック」>/
 7-16.民謡による10の変奏曲 Op.107
 <第1番:オーストリア民謡 変ホ長調「私はチロルブアです」/
  第2番:スコットランド民謡 ヘ長調「すこやかな若者、ハイランドの若者」/
  第3番:ロシア民謡 ト長調「小さなロシア民謡」/
  第4番:アイルランド民謡 ヘ長調「聖パトリックの日」/
  第5番:オーストリア民謡 ヘ長調「ア・メーデル・ヤー・ア・メーデル」/
  第6番:アイルランド民謡 変ホ長調「ペギーの娘さん」/
  第7番:ロシア民謡 イ短調「美しいミンカ」/
  第8番:スコットランド民謡 ニ長調「おお、メアリー、窓のそばに」/
  第9番:スコットランド民謡 変ホ長調「おお、あなたは私の心の芸術」/
  第10番:スコットランド民謡 ト短調「ハイランドの守り」>
パトリック・ガロワ(フルート)/
マリア・プリンツ(ピアノ)
録音 2014年6月19-21日 オーストリア ザルツブルク,イルンベルガー財団 モーツァルトザール

 19世紀の始め、スコットランドの熱心なアマチュア音楽家で出版業を営んでいたジョージ・トムソン(1757-1851)は「自国の民謡を普及するためにはどうしたら良いか」と考えます。
 そこで閃いたのは、当時ウィーンで活躍している作曲家たちに、民謡を編曲してもらうことでした。彼はスコットランドだけでなく、ヨーロッパ各地の民謡を採集し、ハイドンやプレイエル、そしてベートーヴェン(1770-1827)に編曲を依頼し、それを出版して大もうけを狙ったのです。
 トムソンがベートーヴェンに最初にコンタクトをとったのは1803年のこと。「アイルランド民謡を使ったソナタを書いて欲しい」という依頼に応えたベートーヴェン、すぐさまそれを仕上げ、トムソンに送ったのです。
 彼らのコラボレーションから生まれた作品は100作を越え、このアルバムのような「ヴァイオリン、もしくはフルートの伴奏付きのピアノ曲」だけでなく、声楽曲など多岐に渡っています。
 名フルーティスト、ガロワは当時の演奏法に基づき、このシンプルな曲たちに自由な即興や装飾を加えることで、珠玉の作品へと昇華させています。
  .


8.573340
\2,300→\1790
セーゲルスタム(指揮)&トゥルク・フィル
 シベリウス・チクルス
  シベリウス:劇音楽「誰もかれも」/2つの荘重な旋律

 1-17.劇音楽「誰もかれも」Op.83(1916)
 <第1番:ラルゴ/第2番:ラルゴ/第3番:アレグロ-/
  第3番a:アレグロ・コモード/
  第4番:踊りの歌:われらは招待状を持って-/
  第5番:再びその時が歌う/第6番:雨が振るとき/
  第7番:森は緑になる/第8番:ああ、大好きな人/
  第9番:森は緑になる/第10番:アレグロ・モルト/
  第11番:ラルゴ:常に神秘的に/
  第12番:アダージョ・ディ・モルト/
  第13番:アダージョ・ディ・モルト(続き)/
  第14番:ラルゴ・エ・モルト/第15番:レント/
  第16番:天のいと高きところには神に栄光あれ>/
 18-19. 2つの荘重な旋律 Op.77 (ヴァイオリンとオーケストラ編)
  <第1番:讃歌「わが心の喜び」/第2番:献身「わが心からの」>/
 20.イン・メモリアム(葬送行進曲) Op.59(1910)
ピア・パヤラ(ソプラノ)…6-8/
トゥオマス・カタヤラ(テノール)…5/
ニコラス・ゼーデルランド(バス)…8-9/
カテドラリス・アボエンシス合唱団…5.9.10.17/
ミカエラ・パルム(ヴァイオリン)…18-19/
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団/
レイフ・セーゲルスタム(指揮)
録音 2014年2月3-7日 フィンランド トゥルク・コンサート・ホール

 怒涛の勢いでリリース・ラッシュが続くセーゲルスタム&トゥルク・フィルのシベリウス・チクルス!
 早くも第4弾が登場!

 今回のアルバムはジャケットをご覧のとおりの「死」を意識した作品を収録。
 そんなわけもあってこれまでのアルバムとは違い、シベリウス・ファン以外でも「誰でもかれでも」楽しめるアルバムではないかもしれない。

 メインは付随音楽「誰もかれも」 
 全然なじみのない曲だが、英語タイトルだと「Everyman」となる。ドイツ語だと「Jedermann=イェーダーマン」となる。
 この作品はもともと中世の寓話を1912年にホフマンスタールが戯曲にしたものであり、信仰と善行を主題にした教訓話で、ザルツブルクの夏の音楽祭でも毎年野外上演が行われているという、ヨーロッパの人々には定番となっているお話。

主人公イェーダーマンは壮年の富裕な男性で、日々金儲けにあくせくしている人物である。隣人の貧者にわずかに施しをする程度の慈悲心は持ち合わせているが、金を返せなかった債務者の懇願は冷たくあしらい、母からはもっと信仰に深い生活をするようにと説教される。その日、イェーダーマンは知人や恋人を招いて大宴会を催すが、不意に鐘が鳴り、彼を連れてゆくために死神が現われる。イェーダーマンは友人や恋人に助けを求めるが誰も同行しようとせず、金の神(マモン)からもすげなくされる。そこにやせ細った女性の姿の「善行」が現われて、姉の「信仰」を呼び、イェーダーマンの信仰を確かめる。イェーダーマンは祈り、悪魔に対して善行と信仰、天使に身を守られながら、晴れ晴れとして墓の中に入ってゆく。

 フィンランド国立歌劇場は1916年にこの物語のための音楽をシベリウス(1865-1957)に依頼、すぐさま作品が出来上がり、10月にはリハーサル、11月には初演が行われた。
 その際は大成功を収めたが、唯一の失敗は、シベリウスが「組曲」を用意しなかったこと。そのために以降の演奏機会を失ってしまい、忘れ去られてしまったらしい。
 演奏される機会は少ないが、作曲されたのが交響曲第5番と同時期なので筆致は充実。ちょっと屈折した抒情が切ない。
 そして聞き物はシベリウス・ファンにしかわからないであろう、晦渋すれすれの神秘的なラルゴ。この神秘的な雰囲気を湛えた響きは、後の確固たる神の賛美への音楽への前奏曲でもある。

 他には第一次世界大戦時の重苦しい気分を反映した「2つの荘重な旋律」、シベリウス自身の葬儀で演奏された「イン・メモリアム」が収録されている。
 「イン・メモリアム」はデンマーク国立管にに続いて2回目の録音。

 また直接「死」を意識しないまでも、「2つの荘重な旋律」は荘厳な雰囲気に彩られた美しい作品。
 もともとはヴァイオリン&ピアノ版。オーケストラ版というのはあまり聴いたことがない。


  


8.573373
\2,300→\1790
マルタ島の忘れられた天才
 チャールズ・カミーレリ:ピアノ協奏曲「地中海」他

  1-3.ピアノ協奏曲 第1番「地中海」(1948/1978改編)
   <アレグロ・モデラート/アダージョ(フレンチホルン・ソロ…マルコ・コーラ)/
   アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ>/
  4-6.弦楽オーケストラとアコーディオンのための協奏曲(1968)
   <アンダンテ・モデラート/アンダンテ/アレグロ・ヴィヴァーチェ>/
  7-10.組曲「マルタ」(1946)
   <カントリー・ダンス/
    ワルツ(クラリネット・ソロ…ジョセフ・カミレーリ)/夜想曲/村祭り>
シャルレーヌ・ファルギア(ピアノ)…1-3/
フランコ・ボルジャーク(アコーディオン)…4-6/
マルタ・フィルハーモニー管弦楽団/
ミラン・ヴァウポティッチ(指揮)
録音 2014年7月21-23日 マルタ ヴァレッタ,地中海カンファレンスセンター

 地中海に浮かぶ島国マルタ。ここで生まれたカミーレリ(1931-2009)は早くから音楽の才能を示し、アコーディオンとピアノを巧みに弾きこなしました。
 11歳で作曲をはじめ、マルタの伝統音楽や民謡を取り入れた作品を作り注目を浴びるようになります。18歳でオーストラリアを経てロンドンに移住、映画音楽で知られるマルコム・アーノルドの助手を務めます。その後作曲家として大成した彼は1983年に再びマルタに戻り、この地で生涯を終えることとなります。
 このアルバムに収録された「ピアノ協奏曲地中海」は、まさに若書きの作品で、ロマンティックな様式に裏打ちされた強烈な旋律が耳に残ります。
 タンゴとも違う情熱的な音楽が印象的であり、この作曲家の個性を示すものです。人懐っこい風貌を持つ「アコーディオンのための協奏曲」では、まるでモーツァルトが民族衣装を纏って立っているかのような感覚さえ覚えることでしょう。
 組曲「マルタ」ではカミーレリの魅力が炸裂します。また、この組曲の中の「ワルツ」は、マルタの首都バレッタの広場で毎日流れているのだそうです。本当に心地よい音楽がここにあります。
  

8.573524
\2,300→\1790
Divine Redeemer-神の贖い オルガンとソプラノによる宗教曲集
 1.J.S.バッハ(1685-1750):
  御身が共にいるならば BWV 508(伝:G.H.シュテルツェル作)/
 2-3.J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547/
 4.グノー(1818-1893):悔悟(おお、神々しい贖罪主よ)/
 5.フランク(1822-1890):
  3声のミサ曲 Op.12, M.61 - 天使のパン(パニス・アンジェリクス)/
 6-8.ナディア・ブーランジェ(1887-1979):
  オルガンのための3つの小品
   <前奏曲/小カノン/インプロヴィゼーション>/
 9.リリー・ブーランジェ(1893-1918):ピエ・イエズス/
 10.プッチーニ(1858-1924):サルヴェ・レジーナ/
 11.ヴォルフ(1860-1903):スペイン歌曲集-
  第3番:いざ、さすらえマリア(M.レーガーによる声楽とオルガン編)/
 12.ヴォルフ:スペイン歌曲集-
  第5番:幼子よ、私をベツレヘムに連れて行って
  (M.レーガーによる声楽とオルガン編)/
 13.ヴォルフ:メーリケ詩集-
  第28番:祈り(M.レーガーによる声楽とオルガン編)/
 14-15.レーガー(1873-1916):トッカータとフーガ Op.59/
 16.ヘンデル(1685-1759):
  聖チェチーリアの祝日のためのオード HWV76-「だが、いったい、どんな技が」
クリスティン・ブルーワー(ソプラノ)…1.4.5.9.10.12.13.16./
パウル・ジェイコブス(オルガン)
録音 2013年8月13-15日 USA ウィスコンシン,ミルウォーキー ジェズ教会

 アメリカで最も知られる音楽家であり、ともにグラミー賞の受賞者でもあるソプラノのブルーワーとオルガニストのジェイコブス。この2人が奏でる美しく荘重な宗教的作品集です。
 この中で最も広く知られているのは、なんと言ってもフランクの「天使のパン」でしょう。しかし、他の曲はあまり耳にする機会の多くないものばかりであり、なかでもブーランジェ姉妹の作品は独自の美しさを放っています。
 また、レーガーが編曲したヴォルフの歌曲には、オルガンの名手であったレーガーらしい雄弁なオルガンの響きが満ち溢れています。聴き手に敬虔な気持ちと歓びをもたらす幸せな1枚です。

 






8.573139
\2,300→\1790
サン=サーンス:交響曲集 第2集 交響曲 第3番&交響曲 イ長調 他
 1-4.交響曲 第3番 ハ短調 「オルガン付き」Op.78(1886)
 5-8.交響曲 イ長調(1850頃)
 9.交響詩「オンファールの糸車」Op.31
カール・アダム・ランドステレム(オルガン)/
マルメ交響楽団/
マルク・スーストロ(指揮)
録音 2013年8月26-30日 スウェーデン,マルメ・コンサート・ホール

 サン=サーンス(1835-1921)が「この曲には私が注ぎ込める全てを注ぎ込んだ」と語ったほどに気合の入った交響曲第3番。随所で活躍するオルガンばかりが目立ちますが、実に精緻な管弦楽法と、これまた活躍するピアノの使い方も見事なものです。4楽章形式に見えますが、実は2部に分かれた2つの楽章から出来ています。あの華麗なオルガンの導入で有名な箇所は第4楽章ではなく、第2部の後半なのです。この曲は、彼の友人であったフランツ・リストの影響も垣間見られ、また曲自体も初演直後に亡くなったリストに捧げられてもいます。人気曲たる貫禄に満ちた作品です。
 それに比べ、「イ長調交響曲」はサン=サーーンス15歳頃の作品で、早熟の天才だった彼とはいえ、まだ独自の個性は開ききっておらず、モーツァルトやシューベルトの香りが漂う、初々しさ満開のチャーミングな曲です。「オンファールの糸車」も前述の通り、フランツ・リストとの交流から生まれた曲で、女王オンファールの下で奴隷として働くヘラクレスの目を通して、美しい女王の姿を音で描いた作品です。スーストロとマルメ交響楽団は見通しの良い響きと壮麗な音色を持ち味とした颯爽たるサン=サーンスを表出しています。

【スーストロ&マルメ交響楽団:サン=サーンス 交響曲集 第1集】
 交響曲第1番、第2番…8.573138
 

8.573105
\2,300→\1790
ウィリアム・ペリー:偉大なる無声映画時代の音楽集 第2集
 無声映画のヒロインたち

  1-8.メゾ・ソプラノとオーケストラのための歌組曲
  <リリアン・ギッシュ-嵐の孤児/
   メアリー・ピックフォード-ポリアンナ/
   グレタ・ガルボ-恋多き女/
   グロリア・スワンソン-良きマナー/
   ヴィルマ・バンキー-愛の夜/
   ベティー・ブロンソン-ピーター・パン/
   パール・ホワイト-ポーリンの危難/
   ジャネット・ゲイナー-第七天国>/
  9.夏の夜想曲/
  10-13.過去からのブラス
   <青いオフィクレイド/軍のオフィクレイド/
   田園のオフィクレイド/ラテンのオフィクレイド>
  14.世界の心 ※1-8.10-13.14…世界初録音
ウォリス・ギウンタ(メゾ・ソプラノ)…1-8.14/
ジョン・ブランシー(バリトン)…14/
ティモシー・ハッチンス(フルート)…9/
ミック・ビルン(オフィクレイド)…10-13/
マイケル・ケルトック(ピアノ/オルガン)…1-8.14/
アイルランド国立交響楽団/
ポール・フィリップス(指揮)
録音 2014年6月11-13日 ダブリン ナショナル・コンサート・ホール

 アメリカの作曲家、ピアニスト、ウィリアム・ペリー(1930-)。彼はニューヨーク市の近代美術館映画部の音楽監督を12年間務め、サイレント映画のためのピアノ伴奏を作り、また100作以上の映画音楽を作曲しました。第1集(8.572567)ではテレビの名シリーズ「サイレント・イヤーズ」が中心に収録されていましたが、今作では更に素晴らしい音を聴くことができます。
 「無声映画のヒロインたち」では当時の名女優8人をフィーチャーしたもので、それぞれが歌による特徴的な肖像画となっています。溢れんばかりの美メロは心を存分にくすぐります。「過去からのブラス」はオフィグレイドと管弦楽のための協奏曲であり、映画音楽ではありませんが、ペリーがユニークな映画音楽を書くための準備としても役立つものでした。

 

8.572462
\2,300→\1790
イサシ:弦楽四重奏曲集 第3集 ?第1番,第5番&ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調
 1-4.弦楽四重奏曲 第1番 ト長調 Op.11(1911/1914改訂)
 <第1楽章:Allegro moderatissimo/
  第2楽章:Andante e romantico/
  第3楽章:Intermezzo:Allegretto e mosso/
  第4楽章:Final: Allegro>/
 5-8.弦楽四重奏曲 第5番 ハ短調 Op.32(1921)
  <第1楽章:Allegro non troppo/第2楽章:Adagio/
  第3楽章:Allegretto vivace/第4楽章:Final: Allegro>/
 9-11.ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 Op.25(1917)
  <第1楽章:Allegro. Un poco recitativo/
  第2楽章:Romance: Adagio/第3楽章:Allegro molto>
  ※全てカルスティン・ドバースによる補筆完成版…世界初録音
イサシ弦楽四重奏団
<メンバー:
 アンナ・ボヒガス(第1ヴァイオリン)/
 エネコイツ・マルティネス(第2ヴァイオリン)/
 カーステン・ドーバーズ(ヴィオラ)/
 テレサ・バレンテ(チェロ)>…1-8/
アンナ・ボヒガス(ヴァイオリン)…9-11/
マルタ・サバレタ(ピアノ)…9-11
録音 2009年11月30日-12月3日 フランス ル・シャトー・ダルカング…1-8, 2013年9月21-22日 スペイン ビルバオ,アリアーガ・コンセルヴァトリー…9-11

 スペイン、ビルバオ出身のアンドレス・イサシ(1890-1940)の弦楽四重奏曲集も、この第3集で完結となります。
 19歳から留学していたベルリンで師事したフンパーディンクの影響は、1914年に故郷ビルバオに戻っても変わることなく、晩年に至るまで、その豊かなメロディに自然の音を取り入れた美しい作品を数多く書き残しました。
 ただ、当時のスペインではこの作風は受け入れられず、結局これらは忘れられてしまうことになったのです。彼はベルリンに到着する際、ビルバオ時代の作品は全て破棄するつもりだったようですが、このアルバムに収録された第1番は、自身で改訂しストックホルムで発表されたもので、ゆったりとした風情が印象的な四重奏曲です。
 第5番はブラームスに捧げられた作品で、彼の死後2年を経た1942年に初演されました。こちらは雄弁で起伏に富んだ主題を持つ第1楽章と、切ない風情を持つ第2楽章がとりわけ印象的です。
 またヴァイオリン・ソナタからはリヒャルト・シュトラウスの影響も感じられます。ゆったりと包み込むような暖かさに満ちた音楽です。
  







8.559756
\2,300→\1790
バーンスタイン:ピアノ作品集
 1-2.ピアノ・ソナタ(1938)/
 2-8. 7つのアニヴァーサリー(1943)
  <アーロン・コープランドに/シャーリーに/
   アルフレッド・アイスナーの追悼に/
   ポール・ボウルズに/ナタリー・クーセヴィツキーの追悼に/
   セルゲイ・クーセヴィツキーに/ウィリアム・シューマンに>/
 9-21. 13のアニヴァーサリー(1988)
  <シャーリー・ガビス・ローズ・パールのために/
   ウィリアム・カペルの追悼に/スティーヴン・ソンドハイムのために/
   クレッグ・アークハートのために/レオ・スミットのために/
   私の娘、ニーナのために/ヘレン・コーツの追悼のために/
   ゴッダード・リーバーソンの追悼のために/
   ジェシカ・フライシュマンのために/
   コンスタンス・ホープの追悼のために/
   フェリシアのために、私たちの28回目の誕生日(彼女の52回目の)/
   アーロン・スターンのために/
   エレン・ゲッツの追悼のために>/
 23-25.踊りのための音楽 第2番(1938)/
 26.ノン・トロッポプレスト(1937) ※23-25.26…世界初録音
アレクサンダー・ドッシン(ピアノ)
録音 2014年1月3-5日,3月24-26日 USA オレゴン大学 ビール・コンサート・ホール

 バーンスタイン(1918-1990)というと、作曲家としても指揮者としても、どうしても派手で熱いパフォーマンスばかりが思い浮かびがちですが、実はこんなに簡潔で美しく、刺激的な作品も書いていたのです。とは言え、世界中に親しい友人を持っていた彼のこと、これらの作品のほとんどはそんな人たちのために書かれているのです。彼による「アニヴァーサリー=記念日の音楽集」は4つのシリーズがそれぞれ1944年、1948年、1964年、1989年に出版されていて、このアルバムには最初と最後のシリーズが収録されています。「13のアニヴァーサリー」は1960年代から1980年代までの長いスパンに書かれた曲であり、これらの作品は他のいくつもの曲と関連性があり、またその後の作品にリサイクルされています(例えばトラック21の「エレン・ゲッツの追悼のために」は、後に“アリアとバルカロール”で再現されました)。この小さな作品に、バーンスタインの情熱が溢れていると思うと、ついつい聞き入ってしまうのではないでしょうか?またこのアルバムには、世界初録音である、初期に書かれた2つの作品も収録されています。

 

8.572978
\2,300→\1790
プーランク:無伴奏合唱作品集
 1-7. 7つの歌 FP81(1936)
  <白い雪/ほとんどゆがまずに/またいつかの夜に/
   全ての権利/美と似たもの/マリー/光る>/
 8-12.ミサ曲 ト長調 FP89(1937)
  <キリエ/グローリア/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ>/
 13-16.悔悛のための4つのモテット(1938-1939)
  <恐れおののき、われは願う/わが庭のぶどうは刈り取られ/
   あまねく暗くなりて/私の心は死ぬほど悲しい>/
 17-20.クリスマスのための4つのモテット FP 152(1952)
  <おお大いなる奇跡/羊飼いの見たものは/
   星を見て/今日キリストは生まれたまえり>
エローラ・フェスティバル・シンガーズ/
ノエル・エジソン(指揮)
録音 2012年10月13.14日,2013年4月7.20日 カナダ オンタリオ,エローラ 聖ジョン教会

 プーランク(1899-1963)の作風や人柄を一言で説明するのは至難の業です。何しろ、良く知られている一連の作品…「ティレジアスの乳房」やバレエ音楽、室内楽などは単純明快、軽妙、そして“エスプリ”がたっぷりと評価されています。
 しかし、宗教関係の作品になると、これが一転、「カルメル派修道女の対話」などのようにシリアスで深遠な作品が並ぶというわけです。
 彼自身、合唱曲や宗教曲については「自身の最良の部分、本来の自分に属するものをここに注ぎ込んだ」というほどに大切にしていたのです。
 このアルバムに収録されている合唱作品のうち「7つの歌」はアポリネールやエリュアールといった同世代の詩人のテキストを用いた短い作品で、人生の機微について語られています。
 他の3つの作品は宗教曲であり、これらは全て…彼の父に捧げられた「ミサ曲ト長調」も含めて、根底には彼の友人であったピエール=オクターヴ・フェルーの事故死(1936年)への追悼の思いと、彼自身の気持ちの変化が引き金となって書かれていると見られています。
 もちろんこの時代に書かれた曲ですから不協和音も多く使われていますが、どれも心をそっと包んでくれるような優しさが感じられるのは、エローラ・フェスティバル・シンガーズの透明な歌声のせいなのかも知れません。

 





8.573117
\2,300→\1790
ヴィラ=ロボス:ギターの写本 傑作集と失われた作品集 第3集
 1.タランテッラ(A.ビッソーリによるギター編)(1911/2010)/
 2-13.12の練習曲(1928)/
 14-27.「実用の手引き」から民謡編曲集(A.ビッソーリによる器楽編)(1932/2010)
  <第71番:Machadinha‐小さな斧/
   第112番:Samba-lele‐サンバ・レレ/
   第15番:Bela pastora‐羊飼い/
   第108番:Rosa amarela‐黄色いばら(第1稿)/
   第31番:Carneirinho, carneirao‐カルネイリンホ,カルネイラオ/
   第45番:O cravo‐おお、クラーボ(第1稿)/
   第133番:Vitu‐ヴィツ/
   第114番:Senhora Dona Sancha‐セニョーラ・ドンナ・サンチャ(第1稿)/
   第87番:Pai Francisco‐フランシスコ様(第1稿)/
   第35番:O ciranda, o cirandinha‐
    おお、シランダ、おお、シランディンハ、輪になって踊ろう/
   第41番:Constancia‐信心深く/
   第137番:Xo! Passarinho‐しーっ!小鳥さん/
   第55番:Fui no Itororo‐私はイトローロへ行った(第2稿)/
   第90番:Passaras, nao passaras‐パサラス、ナオ、パサラス>/
 28.O papagaio do moleque-少年の凧(1932)
  ※1.14-27…世界初録音
アンドレア・ビッソーリ(ギター)…1-27/
アンサンブル・シランディンハ…14-27/
ミナス・ゲライス・フィルハーモニック管弦楽団…28/
ファビオ・メケッティ(指揮)…28
録音 2014年7月1-5日 イタリア アルクナーノ,ヴィラ・カネラ・ディ・サラスコ…1-13, 2012年8月10-164日 イタリア ヴィチェンツァ,キエサ・ディ・サンタ・マリア・デイ・カルミーニ…14-27, 2013年5月2日 ブラジル ミナス・ゲライス,ベロ・ホリゾンテ,パラシオ・ダス・アルテス…28

 NAXOSの人気シリーズ「ヴィラ=ロボスの傑作集と失われた作品集」の第3集となります。このアルバムに収録されているのは「12の練習曲」と「実用の手引き」が中心となります。
 ヴィラ=ロボスが「12の練習曲」を書くきっかけとなったのは、あの伝説の名ギタリスト、アンドレス・セゴビアと出会ったことでした。セゴビアはヴィラ=ロボスに「練習曲」の作曲を依頼し、1928年に完成したのですが、なぜかヴィラ=ロボスは1953年、大幅な改訂(カット、追加、変更、運指法など)を加えてしまいました。ギタリスト、ビッソーリはこの失われた要素を研究し復元して演奏しています。
 また子ども向けの教材として書かれた「実用の手引き」はピアノで演奏されることが多いものですが、ここでは民族楽器とギターのアンサンブルでひたすら楽しく演奏されています。
 そして、壮大な交響的エピソード「少年の凧」がこのアルバムの最後、及びシリーズの最後を恭しく飾ります。少年の揚げる色鮮やかな凧が空気中を旋回しながら、風に乗って舞う姿が見事に捉えられた映画音楽のようなスリリングな作品です。

 

8.573375
\2,300→\1790
カサブランカス:ピアノ三重奏曲集
 1.三重奏のための楽章/2.即興曲/
 3.はい、モンサルバーチェさん!/
 4.フェデリコ・モンポウのための歌 「回想」/
 5-7.3つの俳句/8.アンコール 「アルバムの綴り」/
 9.スルバランのための俳句/
 10.哀歌 「ラモン・バルセのための俳句」/
 11.歓喜 「ジョルディ・サバールへのオマージュ」/
 12.三重奏曲第2番 「即興曲」/13.カム・ウン・レチタティーボ/
 14-15.2つの覚え書き/16-18.トリプティコ-三部作/
 19-21.3つの俳句(セカンド・コレクション)/
 22.三重奏のための俳句
  ※世界初録音
B3:ブローウェル・トリオ
<メンバー:
ジェニー・グエッラ(ヴァイオリン)/
エレーナ・ソラネス(チェロ)/
カルロス・アペラニス(ピアノ)>
録音 2012年7月3-4日 スペイン バレンシア,パラウ・ド・レ・アーツ「レイナ・ソフィア」…1.12, 2013年6月22-23日 スペイン バレンシア,パラウ・ド・ラ・ムジカ…2-4.8-11.16-18.22, 2014年2月10日 スペイン バレンシア,パラウ・ド・ラ・ムジカ…5-7.13-15.19-21

 現代スペイン、バルセロナを代表する作曲家、ベネット・カサブランカス(1956-)の室内楽作品集です。彼の作品は確かに難解ですが、一方、彼の代表著書は「音楽とユーモア、パロディとアイロニー」というのですから、なんとも「食えない作曲家」であることは間違いありません。
 彼は数多くの室内楽のための作品を書いていて、そのどれもが細部まで考え抜かれたテクスチャーを持ち、洗練された雰囲気を持っています。
 このアルバムには、40年に渡る時代の作品が収録されていて、これらはおおよそ3つの時代に分けることができます。もっとも初期の作品である「2つの覚え書き」での凝縮された音の動きの面白さと、彼の関心事である「日本の詩、俳句」のフォームを生かした最近の作品の斬新さ、など、深く分け入ることでカサブランカスの求める世界が見えてくるような気がします。

 .

8.573533
\2,300→\1790
Elements Eternal-永遠の要素
 1.ブライアン・カレント(1972-):炎の始まり(2012)/
 2-4.アンドリュー・スタニランド(1977-):至点の歌(2011)
  <アダージョ・エスプレッシーヴォ/間奏曲/生き生きと、舞曲のように>/
 5-7.マイケル・オエスタール(1968-):センテニアルズ-百年祭(2012)
  <ユリア・チャイルド/コンロン・ナンカロウ/ジャクソン・ポロック>/
 8-10.ジェームズ.K.ライト(1959-):不滅の恋への手紙(2012)
  <あなたがそうであるように、私はいつもあなたと一緒にいる/
   わが天使/わが不滅の愛する人>
    ※世界初録音
ジュリー・ナスララ(メゾ・ソプラノ)…8-10/
グリフォン・トリオ
<メンバー:
アンナリー・パティパタナクーン(ヴァイオリン)/
ローマン・ボリーズ(チェロ)/
ジャミー・パーカー(ピアノ)>
録音 2014年5月26-28日 カナダ オンタリオ,トロント グレン・グールド・スタジオ

 カナダの名アンサンブル、グリフォン・トリオは1993年からこれまでに、75作の新作を演奏し、世界中の作曲家から委嘱作を受けています。
 このアルバム「永遠の要素」はジュノー賞を獲得。演奏もさることながら、アルバムのコンセプトも高く評価されたものです。第1曲目のカレントの「炎の始まり」は作曲家がムスコカ湖のほとりで、湖面に反射する夏の日光を見て想起されたといい、煌く光をピアノが表現し、炎が燃え盛っていく様子が捉えられています。
 スタニランドの「至点の歌」は永遠に繰り返される季節の節目である「冬至、夏至について」の曲です。この日は特別であり、文化を越えて祝される日でもあります。「百年祭」は3人の文化人の100回目の誕生日について。各々の人々を独自の形で音として表現しています。最後の「不滅の恋への手紙」は良く知られるベートーヴェンの手紙のエピソードにインスパイアされた作品。アンダンテ・ファヴォリの旋律が引用された美しいものです。

  




8.559763
\2,300→\1790
ブラウワー:打ち砕かれた 室内楽作品集
 1.打ち砕かれたガラス(2007)/
 2-5.クラリネットと弦楽四重奏のための五重奏曲 イ調(2005)/
 6.あなたは、今、誰を天使と呼びますか?(2005)/
 7.孤独な湖(2011)/
 8-9.ブルー・ストリーク・アンサンブルのためのアレンジメント(2011)
  <ドビュッシー:月の光(ブロウワー編)/バッハ:2声のインヴェンション 第8番(ブロウワー編)>
サンドラ・シモン(ソプラノ)…6/
ダニエル・シルヴァー(クラリネット)…2-5/
マイア弦楽四重奏団…2-5/
ブルー・ストリーク・アンサンブル…1.7.8-9
録音 2012年10月24日 アメリカ オバーリン音楽学校,クロニック・ホール…1.6-9, 2007年9月27日 アメリカ アイオワ,聖ブリジスト教会…2-5

 現代のアメリカでとても高い評価を受けている作曲家マーガレット・ブロウワー(1940-)。彼女は現在クリーブランド音楽院の名誉教授を務め、数々の賞も受賞していますが、新作もコンスタントに発表しています。最近ではダラスやデトロイトのオーケストラを始め、クリーブランド室内管弦楽団などでその新作が演奏され、ますますその動向が注目されています。
 このアルバムには、そんな彼女の2000年代以降のいくつかの作品が収録されています。トラック1は、タイトルでわかる通りに「9.11」の事象が反映されたもので、複雑な音響と暴力的な打楽器とピアノ、フルートのパッセージの応酬が耳を打つ刺激的で悲劇的な音楽です。
 クラリネット五重奏曲にもその思いは繋がっており、とりわけ第2楽章では悲痛な哀しみが重苦しく漂っています。小さな歌曲であるトラック6も、やはり9.11の悲劇に触発された詩を用いたもの。それにひきかえ「孤独な湖」はもう少し気楽な雰囲気を持つ音楽。最後におかれた「アレンジメント」はおなじみの2つの作品をブルー・ストリーク・アンサンブルのために編曲したものです。
 


8.573044
\2,300→\1790
ハリス:チェロ協奏曲・交響曲 第4番
 1.チェロ協奏曲(2011)/
 2-6.交響曲 第4番「マヒナランギ・トッカーの思い出に」(2011)
  <第1楽章:海の擬態者はカヌカに1000の拍手を送る/
   第2楽章:私は幸福だ。笑うために着飾る。今夜の月は乱暴に私の気分を沈ませる。/
   第3楽章:窓の霧を私の指はなぞる。霧の中で私の目は汚れ、美について質問する/
   第4楽章:私は世界の変化を止めるただ一人の人間だ/
   第5楽章:彼女の日には空はなく、彼女の足元を雲が覆う>
キン・リウェイ(チェロ)…1/
ロバート・アシュワース(ヴィオラ)…2-6/
オークランド・フィルハーモニー管弦楽団/
ゲイリー・ウォーカー(指揮)…1/
ブレット・ディーン(指揮)…2-6
録音 2011年4月6-7日…2-6, 2012年5月3日…1 ニュージーランド、オークランド・タウン・ホール

 ニュージーランド生まれの作曲家ロス・ハリス(1945-)は、数々のユニークな作品で注目を浴びながら、30年の長きにわたり、ヴィクトリア大学の音楽科で教鞭を執り、この国の音楽発展に貢献している人物です。このアルバムで強い存在感を放つ、彼の第4番の交響曲は、オークランド・フィルハーモニー管弦楽団の委嘱を受けて書かれたもので、ニュージーランドの名シンガーソングライターのマヒナランギ・トッカー(1955-2008)へのオマージュとなっています。
 彼女は25年間の活動期間において、600以上の曲を書き、そのどれもが感動的な表情を持っていて、ハリスは彼女の作品に高い関心を抱いていました。この曲が書かれる3年前に、喘息発作で世を去ってしまった彼女への友情の証だとハリスは語っています(彼女はユダヤとケルトの血をひき、またレズピアンであることもカミングアウトしていました)。
 もう一つのチェロ協奏曲は、チェリスト、キン・リウェイの演奏に触発され書かれた作品で、不確実なメロディを奏でるオーケストラに載って、チェロが妖艶で不可思議なメロディを歌います。全ての部分は途切れることなく奏でられ、連綿を歌うチェロの響きには陶然とするばかりです。
 

8.573107
\2,300→\1790
ロッシーニ:ピアノ作品全集 第6集 老いのいたずら 第4巻:4つのオードブルと4つのデザート 他
 1-4.老いのいたずら 第4巻:4つのデザート
  <第1曲:干しイチジク(ただいま-こんにちは奥様)/
   第2曲:アーモンド(真夜中の音-こんにちは奥様)/
   第3曲干しブドウ(私の小さなインコへ)/
   第4曲:ヘーゼルナッツ(私の愛するニニへ)/
 5-8.老いのいたずら 第4巻:4つのオードブル
  <第1曲:ラディッシュ/第2曲:アンチョビ:主題と変奏/
   第3曲:ピクルス:序章/第4曲:バター:主題と変奏>/
 9-10.老いのいたずら 第10巻:ピアノの難曲(抜粋)
 <第4番:バガテル/第5番:イタリア風メロディ(バガテル)-イン・ノミネ・パトリス>/
 11.老いのいたずら 第6巻:すばしこい子どもたちのためのアルバムより
  第11番:ぜんそく患者の練習曲/
 12-16.老いのいたずら 第14巻:その他の老いのいたずら(抜粋)
  <第4番:パッシーからクールブヴォワへの小散歩/
   第8番:ゴシック風のリトルネッロ/第7番:半音階によるトゥルニケ、上行と下行/
   第6番:ちょっとした冗談を再び/第5番:歓喜>/
 17.ワルツ 変ホ長調(エレバ・バンディエラ・リッチ嬢に捧ぐ,1849年)
アレッサンドロ・マランゴーニ(ピアノ)
録音 2012年9月25-26日 イタリア イヴレア,スタジオSMCレコーズ,バロック・ホール

 ロッシーニと言えば、目もくらむような素晴らしいオペラの数々が思い浮かびますが、この曲集「老いのいたずら」は、若くして地位も名誉も確立したロッシーニが、44歳(!)で音楽界から引退した後、自ら高級レストランやサロンを経営しながら、あくまでも「自分や親しい人たちのために」書き溜めた曲集。出版もしなかったため、ほとんど知られていなかった作品たちです。
 どの曲もロッシーニらしく流麗なメロディと洒落たウィットに満ちています。
 この第6集では、まず4種類のオードブルとデザートからお楽しみください。この作品からすでに色々な仕掛けが施されているので、説明を書ききれないのが残念です。
 まずは第3曲の「干しブドウ」から聴いてみてください。とてもコミカルな「インコの声(?)」が聞こえてきます。インコは色々な事をしゃべっているのですが、何だか社会情勢についてまで語っているのだとか…。ま、鳥がしゃべることですのでお気になさらぬように。

 



8.573022
\2,300→\1790
エボニー・アンド・アイヴォリー クラリネットとピアノのための作品集
 1-2.セルバン・ニチフォア(1954-):
  アンドリュー・サイモンのための2つの舞曲(2003)/
 3-4.ヨゼフ・ホロヴィッツ(1926-):2つのマジョルカの小品(1956)/
 5-7.ホロヴィッツ:クラリネットとピアノのためのソナチネ(1981)/
 8.ホロヴィッツ:馴染みのある主題によるディヴァージョンズ(1997)/
 9-13.ヴィトルト・ルトスワフスキ(1913-1994):
  舞踏前奏曲(第3稿:クラリネットとピアノ版)(1955)/
 14-17.アーノルド・クック(1906-2005):クラリネット・ソナタ 変ロ長調(1959)/
 18-20.マルコム・アーノルド(1921-2006):
  クラリネットとピアノのためのソナチネ ト短調(1951)
アンドリュー・サイモン(クラリネット)/
ウオーレン・リー(ピアノ…3-20)
録音 2012年11月21-23日 UK モンマス,ウィアストン・コンサート・ホール

 20世紀から21世紀、新しい時代に書かれたクラリネット作品集です。ベルギーの作曲家ニチフォーによる冒頭の「2つの舞曲」からとんでもなく魅力的。ジャズ?民謡?ジャンル分けは不可能。まるで音符一つ一つが躍り出すかのような楽しい音楽です。
 ウィーン生まれのホロヴィッツは、多くの作品を生み出した作曲家であり、映画音楽の分野でも名高い人です。「ソナチネ」はすでにクラリネットの標準的なレパートリーとして定着していますが、他の2つの作品も息を呑むほどに美しいものです。ルトスワフスキの作品はもう少し前衛的でユニークなものです。ポーランド民謡を元にしながらも、各所に細密な音がはめ込まれています。「極めてヒンデミット風」なクックの曲、陽気で活発なアーノルドの曲と、様々なスタイルが楽しめるクラリネット好きなら外せない1枚です。
 

8.573101
\2,300→\1790
モンサルバーチェ:鳥の歌の主題によるマドリガル 他
 1.フォリア・ダリニアーナ(1995)/
 2.民謡「鳥の歌」の主題によるマドリガル(1991)/
 3-5.コンチェルティーノ 1+13(1975)/
 6.カダケスのリディアによせるセレナータ(1970)/
 7-11.十字架への5つの祈り(1969)
  <キリストの受難/聖母の涙/聖処女の冠/嘆き/礼拝の時>
サーシャ・クック(メゾ・ソプラノ)…2.7-11/
ティム・ファイン(ヴァイオリン)…3-5/
パースペクティヴ・アンサンブル/
アンヘル・ギル=オルドネス(指揮)…1-5.7-11
録音 2012年9月7.17.18.26日 ニューヨーク,スカーズデール グリーンヴィル・コミュニティ・チャーチ

 20世紀スペインを代表する音楽家の一人、ハビエル・モンサルバーチェ(1912-2002)。彼はスペイン内戦後の1942年から新聞で音楽評論を始める傍ら、数々の作品を世に送り出しました。その作風は時代によって違い、このアルバムでも多彩な音を聴くことができます。
 Track2の「民謡の主題」で使われているのは、カザルスの演奏でもお馴染みの「鳥の歌」。強烈な個性と絹のような滑らかな声を持つ歌手サーシャ・クックの歌うこのメロディは聴き手の心を優しく溶かしていきます。舞曲のエッセンスを新古典派の様式にはめ込んだ「フォリア・ダリニアーナ」は楽しさ満点。やはり新古典派のスタイルで書かれた「コンチェルティーノ」と名フルーティスト、ランパルのたえめの「セレナータ」そしてこのアルバムの白眉でもある「十字架への5つの祈り」。ここでもクックの名唱が冴えています。スペインの歴史に刻まれた悲劇と揺るぎない信仰心。これらが昇華した名作です。

 

8.571301
\2,300→\1790
イディル・ビレット/ソロ・エディション 第7集 シューマン:作品集
 1.蝶々 Op.2/2-22.謝肉祭 Op.9/23.アラベスク Op.18/
 24-32.森の情景 Op.82
  <入口/待ち伏せる狩人/寂しい花/気味の悪い場所/
   なつかしい風景/宿/予言の鳥/狩の歌/別れ>
イディル・ビレット(ピアノ)
録音 2013年5月

 ますます精力的な活動を続けるトルコの女性ピアニスト、イディル・ビレット。このシューマン(1810-1856)は彼女の最新録音となります。機知に富んだ「蝶々」の冒頭部を聴いただけで彼女の円熟度が理解できるのではないでしょうか?
 そしてピアニストの持つ表現力が試される「謝肉祭」。彼女の演奏はこの曲集から極めて夢幻的なイメージを引き出しています。シューマンの思い描いた「フロレスタンとオイゼビウス」の二面性も余すことなく描かれているようです。音が絡みつく「アラベスク」の美しさ、そして一見易しい音楽に見えるも実は更に深い内容を持つ「森の情景」での神秘的な表現もたまりません。





8.573032
\2,300→\1790
「ベニーを待ちながら」 ベニー・グッドマンを讃えて
 1-3.プーランク(1899-1963):
  クラリネット・ソナタ HP184(1962)/
 4-5.バーンスタイン(1918-1990):
  クラリネット・ソナタ(1941-1942)/
 6-8.ガーシュウィン(1898-1937):
  3つの前奏曲(J.コーン編)(1926/1987)/
 9-11.ストラヴィンスキー(1882-1971):
  クラリネット独奏のための3つの小品(1918)/
 12-19.モートン・グールド(1913-1996):
  ベニーズ・ギグ(1962/1979)
  <ゆっくり、そしてノスタルジックに/
   活発に、ドライブ感をもって/とてもゆっくり、そして躊躇いがちに/
   活発に/ゆっくりと/カリプソ・セレナーデ:ほどよく動いて/
   ゆったりと動いて/陽気に>/
 20-22.バルトーク(1881-1945):
  コントラスツ BB116/SZ111(1938-1940)
ジュリアン・エルヴェ(クラリネット)/
モード・ロヴェ(ヴァイオリン)…20-22/
ジーン=ヒサノリ・スギタニ(ピアノ)…1-8.20-22/
イン・ライ=グリーン(コントラバス)…12-19
録音 2011年7月25-28日 フランス,コンセルヴァトワール・ドゥ・パリ

 クラリネット界の巨匠、「スウィングの王様」ベニー・グッドマン(1909-1986)。彼はスウィング・ジャズの代表的存在であり、伝説的なバンドリーダーですが、クラシック音楽にも深い愛情を注いでおり、例えばモーツァルトの「クラリネット協奏曲」などの録音も存在し、また同世代であったバルトークとは親しい友人で、このアルバムに収録されている「コントラスツ」を献呈された時は、ヴァイオリニストのシゲティとともにこの曲を録音、これはNAXOSでも聴くことができる歴史的名演として存在しています(8.111343)。そんなグッドマンに触発された作曲家は数多く、例えばバーンスタインは自作の「前奏曲とフーガ」を捧げていますし、映画音楽で知られるモートン・グールドもグッドマンの友人で、彼のために2つの作品を書いています。プーランクのソナタは厳密にはグッドマンに捧げられたものではありませんが(オネゲルの墓前に捧げられたとされる)初演はバーンスタインの伴奏でグッドマンが行っています。ガーシュウインの「前奏曲」はジェームズ・コーンがグッドマンのためにクラリネット用に編曲したものです。
 

8.572979
\2,300→\1790
ドビュッシー:4手のためのピアノ作品集
 1-4.小組曲(1888-1889)
  <小舟にて/行列/メヌエット/バレエ>/
 5.スコットランド行進曲(昔のロス伯爵家の人々の行進曲)(1890年第1稿)/
 6-11. 6つの古代の墓碑銘
  <夏の嵐の神、パンに祈るために/無名の墓のために/
  夜が幸いであるために/カスタネットを持つ舞姫のために/
  エジプト女のために/朝の雨に感謝するために>/
 12-15.第1組曲(連弾版)
 <祭り/バレエ/夢/行進とバッカナール>
ジャン・ピエール・アルマンゴー(ピアノ)/
オリヴィエ・シャズ(ピアノ)
録音 2012年3月12-14日…5-15, 2012年7月4日…1-4 フランス イヴリー=シュル=セーヌ ピエール・マルボス.スタジオ「4'33」

 1872年にドビュッシー(1862-1918)はパリ音楽院に入学。正式に音楽の勉強を始めます。もともとはピアニストを志していた彼ですが、2年続けて賞が取れずに諦めてしまったのです。1878年からは作曲もはじめ、いくつかの曲を書きますが、1880年にあのメック夫人の伴奏者として同行し、多大なる影響を受けたことでも知られています。この当時に書かれた曲はあまり残存していないと言われていましたが、いくつかのピアノ連弾曲が2002年に発見、出版され、若きドビュッシーの姿を再現するのに一役買っていることはご存知の通りです。
 このアルバムでは更にレアな作品「管弦楽のための組曲」のピアノ連弾版が収録されていることに注目です。1882年から1884年頃に作曲されるもずっと演奏されることなく、2008年にようやく公開されたこの作品は、バレエ組曲のようであり、ドビュッシーのインスピレーションがフルに発揮された興味深い音楽です。どちらかといえばドリーブやラロに近い曲調ですが、至るところにドビュッシーらしさが感じられる、とても楽しい仕上がりとなっています。

 

8.573041
\2,300→\1790
イラ・ハーシェン:ストライク・アップ・ザ・バンド
 1.ガーシュウイン(1898-1937):
  ストライク・アップ・ザ・バンド(ハーシェン編)(1927/1987)
 2-5. J.P.スーザの主題による交響曲(1994-1997)
  <第1楽章:ワシントン・ポスト/第2楽章:雷神/
  第3楽章:美中の美/第4楽章:海を越える握手>/
 6.アーヴィング・バーリン(1888-1989):
  ショウほど素敵な商売はない(ハーシェン編)(1954/1988)/
 7-11.バンドのためのディヴェルティメント
  <ラグタイム/ブルース/マンボ・ロコ/
   スーザンの歌/小市民のための行進曲>
アメリカ空軍ヘリテージ・オブ・アメリカ・バンド…1-6/
アメリカ空軍バンド…7-11/
ローウェル・グレアム(指揮)
録音 1989年 アメリカ ボルティモア クラウスハール・アウディトリウム…1.6, 1994年2月 アメリカ ノーフォーク,チェリスラー・ホール…2-5, 2000年1月18-22日 アメリカ メリーランド・ホール・フォー・ザ・クリアティヴ・アーツ

 吹奏楽の分野では“知らぬ者のない”アイラ・ハーシェン(1948-)。アメリカで最も人気を誇り、また成功した名アレンジャーの一人です。彼は「トイ・ストーリー」や「スコーピオン・キング」などのハリウッド映画の名曲をバンドようにアレンジしたり、スーザの色とりどりのマーチを自由に構築し、驚くばかりの楽しさで聴かせる「J.P.スーザの主題による交響曲」(トラック2-5)を作り上げたり、と、ユニークな創作活動を行っています。この「交響曲」(とは言え吹奏楽の編成で書かれていますが)がとても面白いのです。
 おなじみのスーザのメロディが手を変え、品を変え現れては消えていくのですが、この過程の楽しいことと言ったら。まるで映画音楽ばりの壮大な世界観と、ひねった響き、そして何よりスーザのメロディの素晴らしさを再確認できるという、なんとも凄い1曲です。「ショウほど素敵な商売はない」のアレンジにも思わず笑ってしまうかも。

 

W.F. バッハ:チェンバロ・ソナタ集 Fk. 1b, 3 and 202/2台のチェンバロのための協奏曲 Fk. 10 (ブラウン)
8.573027
\2,300→\1790
W.F.バッハ:鍵盤のための作品集 第4集
 1-3.2台のハープシコードのためのソナタ(コンチェルト) ヘ長調 F.10/BR A12/
 4-6.ソナタ ハ長調 F.1b/BR A2a/
 7-9.ソナタ ヘ長調 F.202/BR A10/
 10-12.ソナタ ニ長調 F.3/BR A4
ジュリア・ブラウン(ハープシコード)/
バーバラ・ベアード(第2ハープシコード…1-3)
録音 2012年3月26-27日 アメリカ オレゴン大学,ビーオール・コンサート・ホール

 J.S.バッハ(1710-1784)の長男であり「最も才能に恵まれた」とされるヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ。しかし、ありあまる才能に溺れてしまい、努力を怠ったため、晩年は寂しくこの世を去ったという人としても知られています。そんな彼のこと、出版された作品は数が少ないのですが、どれも、感情の迸りが素晴らしい幻想的な作品として、愛好する人が多いのです。
 残された作品を見てみると、初期の作品は父の影響が強く感じられますが、少しずつ自由度が高くなり、彼の初の出版作品である「ニ長調」のソナタは、あまりにも複雑過ぎて、アマチュア愛好家たちの手には到底負えない難曲となってしまったためか、それ以降のソナタは敬遠されてしまったとも言われています。同時代からは背を向けられてしまった彼の作品ですが、今の私たちにとっては素晴らしい贈り物であることは間違いありません。
 

マンチネッリ:ヴェネツィアの風景/「クレオパトラの悲劇」のための6つの交響的間奏曲(ローマ響/ラ・ヴェッキア)
8.573074
\2,300→\1790
近代イタリア器楽派の先鋒
 ルイージ・マンチネッリ:ヴェネツィアの情景・クレオパトラ
  指揮はもちろん・・・ヴェッキア!

 1-5.組曲「ヴェネツィアの情景」(1989)
  <第1曲:カルノヴァーレ/第2曲:愛の宣言/
   第3曲:キオッジアへの恋人のかけおち/
   第4曲:ゴンドラで戻る/第5曲:結婚式と舞曲>/
 6-7.歌劇「クレオパトラ」-6つの交響的間奏曲より(1877)
  <第1番:序曲/第3番:戦争> ※1-5の組曲全曲…世界初録音
ローマ交響楽団/
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア
録音 2011年12月18-19日…1-6, 2011年11月27-28日…7 ローマ アウディトリウム・デ・ヴィラ・コンチリアツィオーネ

 19世紀から20世紀にかけて、イタリアを席捲していたのは華やかなオペラでした。そんな中「器楽音楽を復興しよう」と立ち上がったのがレスピーギやカセッラ、マルトゥッチであることはよく知られています。しかし、その少し前の世代であり、この運動を発足させた作曲家マンチネッリ(1848-1921)の名前を知っている人がどのくらいいるのでしょうか?
 彼はボローニャ音楽院院長を経て、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の指揮者に就任。イタリア故国ではヴェルディやプッチーニよりもワーグナーとその系譜にあたる作品を積極的に紹介した人であり、作曲家としてもやはりワーグナー風の壮大な作品を何曲か残しています。とは言え、どちらかというと指揮者としての活動が高く評価されているためか(生地オルヴィエーロの歌劇場には彼の名が冠されている)その作品については、あまり耳にする機会が持てないのが現状でしょう。しかしながら、ここで聴く2つの作品は、まさにレスピーギを先取りするものであり、色彩的で活力に溢れたもの。埋もれさせておくには心底惜しい作曲家です。

 
マクダウェル/カザルス/フィノー/ダッガン/マンディ/ヴォーン・ウィリアムズ/マウエルスベルガー:合唱作品集(ススピーリ)
8.573078
\2,300→\1790
失われた都市-時を超えた哀歌
 1.チェチーリア・マクダウェル(1951-):良き主よ/
 2.パブロ・カザルス(1876-1973):おお、全ての人々よ/
 3.ドミニク・フィノー(1510-1556頃):哀歌/
 4.ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
  神聖と世俗 Op.91-第7番「通り過ぎるあなた」/
 5-7.ジョン・ダッガン(1963-):哀歌 Ⅰ-Ⅲ/
 8.パブロ・オルティズ(1956-):
  5つのモテットより第2番「おお、全ての人々よ」/
 9.ジョン・マンディ(1555頃-1630):ジェレミーの哀歌/
 10.ラルフ・ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958):おお、全ての人々よ/
 11.ルドルフ・マウエスベルガー(1889-1971):何ゆえこの町は荒れ果ててしまったのか
ミランダ・ローレンス(ソプラノ)…1./
スザンナ・フェアベアン(ソプラノ)…5-7/
ロバート・ヴァンライン(トランペット)…5-7/
ソスピーリ/
クリストフ・ワトソン(指揮)
録音 2011年8月9-12日 ルジャン,ラングドック=ルシヨン地域圏 サン・ローレン教会

 哀歌とは、旧約聖書の中の一つ「エレミアの哀歌」のことであり、紀元前586年に起きたエルサレムの陥落と神殿の破壊を嘆く預言者エレミアの書いた詩的なテキストです。全体は5つの部分からなり、第1から第4までの部分はヘブライ語のアルファベットが各連のはじめにくるように技巧を凝らされています(第5の歌は民衆の祈りです)。
 この嘆きと悲しみの感情は、後世にキリストの受難の予言の比喩ともされるなど、多くの人々の共感を得て様々な芸術作品にも反映されました。これらの闇、荒廃、混乱の強大なイメージは悲観的な感情を想起させるも、破壊からやがて希望へと繋がるものであり、悲しみを乗り越える強さをももたらしてくれるものであることも間違いありません。中世の時代から現代まで、400年以上に渡る「哀歌」の数々は聴き手の心を優しく揺さぶることでしょう。

 
チャイコフスキー:即興曲/3つの小品 Op. 9/6つの小品 Op. 21 (ヤロシンスキー)
8.573086
\2,300→\1790
期待の新進演奏家シリーズ/アンドレイ・ヤロシンスキー ピアノ・リサイタル
チャイコフスキー(1840-1893):
 1.即興的カプリス ト長調/2.即興曲 変イ長調/
 3.即興曲 変イ長調「抒情的な時」(タネーエフによる完成版)/
 4-5. 2つの小品 Op.1
  <ロシア風スケルツォ 変ロ長調/即興曲 変ホ短調>/
 6-8. 3つの小品 Op.9 <夢想/サロン風ポルカ/サロン風マズルカ>/
 9-14.同一主題による6つの小品
  <前奏曲 ロ長調/4声のフーガ 嬰ト短調/即興曲 嬰ハ短調/
  葬送行進曲 変イ短調/マズルカ風 変イ短調/スケルツォ 変イ長調>
アンドレイ・ヤロシンスキー(ピアノ)
録音 2012年3月15-30日 モスクワ,ロシア国営TV&ラジオ・カンパニー 第1スタジオ

 1986年にロシアで生まれたピアニスト、アンドレイ・ヤロシンスキーの奏でる若々しく抒情的なチャイコフスキーのピアノ小品集です。
 モスクワ・チャイコフスキー音楽院でホアキン・ソリアーノ、ヴェラ・ゴルノステワらに学び、1999年のチェルニー国際コンクールをはじめ、2001年のギレリス、2002年のルービンシュタインなど、同時代の若きピアニストたちと同じく、数多くのコンクールの受賞歴を有しています。2005年のショパン・コンクールではファイナリストとなり、以降も数多くのコンクールに挑戦、やがて2011年のガバラ国際ピアノコンクールで優勝したのでした。すでに国際的な評価を受けている彼は、世界中で多くのオーケストラと共演し、その魅惑的な音楽で聴衆を幸せにしています。

 
シューマン:4つの行進曲/4つのフーガ/フゲッタ形式による7つの小品/子供のためのアルバム(ロドリゲス)
8.573094
\2,300→\1790
シューマン:ピアノ小品集
 1-4. 4つの行進曲 Op.76
  <変ホ長調/ト短調/変ロ長調「野営の情景」/変ホ長調>/
 5-8.4つのフーガ Op.72/
 9-15.フゲッタ形式の7つのピアノ小品/
 16.子どものためのアルバム Op.68 第8番「乱暴な騎手」/
 17-20.子どものためのアルバム 追加作品 Wo0.16
  <隠れているカッコウ/鬼ごっこ/ワルツ/ヴェネツィアの入り江>/
 21-36.子どものためのアルバム 追加作品 Wo0.30
  <ゴンドラにて/熊のおどり/ごく小さい子どものために/
   題名なし/左手もみせましょう/題名なし/
   人形のための子守歌/謎かけ/ヘンデルの主題/
   J.S.バッハによる小品/(グルックによる小品)/
   モーツァルトによる小品/(ベートーヴェンによる小品)/
   ウェーバーによる小品/
   ベートーヴェンによる優雅なメロディ/
   シューベルトによるレントラー>/37.予感
ホァン・カルロス・ロドリゲス(ピアノ)
録音 2012年7月20-21日 バルセロナ アウディトリ・キャン・ロイ・イ・トレ

 シューマン(1810-1856)のあまり聴かれることのない小品を集めた1枚です。「4つのフーガ」は1845年の作品。当時そろそろ精神的な変調を自覚していたシューマンですが、この作品にはそのような不安は微塵もありません。「4つの行進曲」は1849年の作品ですが、この頃は住み慣れたドレスデンが革命騒ぎで大きく揺れ動き、そのためシューマン一家も静寂を求め、マクセンに移動します。
 そんな時期に書かれたこの曲は、勇壮さの中に不安が見え隠れします。1848年には子ども好きのシューマンによる「ユーゲントアルバム(子どものためのアルバム)」が長女マリーへの贈り物として書かれました。最初は7曲、そこに40曲を加え、第2版ではもう1曲の全43曲の小品集としましたが、出版社との兼ね合いもあり、別々に出版されています。このCDでは、興味深いWo.030の追加曲と、2007年に発見された「予感」聴くことができます。

 


ベル・カント・バリー - 伝説的オペラ興行主ドメニコ・バルバイヤの音楽遺産
8.578237
\2,300→\1790

ベル・カント・バリー
 伝説の名オペラ・インプレサリオ(興行主)、ドメニコ・バルバイヤを讃えて

 ロッシーニ:オペラ・アリア集
  1.「新聞」よりシンフォニア/
  2.「オテッロ」より「私は何を聞くのです?」/
  3.「オテッロ」より「柳に身を寄せて」/
  4.「エジプトのモーゼ」より「汝の星をちりばめた玉座に」/
  5.「湖上の美人」より「おお、甘い炎よ」/
  6.「湖上の美人」より「胸の思いはあふれ」/
  7.「モハメット2世」より「心配にはおよびません」/
  8.ウェーバー(1786-1826):「オイリュアンテ」より序曲/
  9.ベッリーニ(1801-1835):「海賊」より「嵐の猛威で」/
  10.ベッリーニ:「海賊」より「無駄な涙をあなたのために」/
  11.ドニゼッティ(1797-1848):「ロベルト・デヴリュー」より
   「彼女の隣で」/
  12.ドニゼッティ:「ロベルト・デヴリュー」より
   「流された血は天国へと昇っていく」/
  13.メルカダンテ(1795-1870):「エレーナ・ダ・ファルトレ」より
   「ああ、私の優しい愛」
歌い手たち:
1.チェコ・チャンバー・ソロイスツ:
クリストファー・フランクリン(指揮)/
2.フィリッポ・アダミ(T)/
3.ジェシカ・プラット(S)/
4.ロレンツォ・レガッツォ(B)
天羽明惠(S) 他/
5.マキシム・ミロノフ(T)/
6.ソニア・ガナッシ(Ms)/
7.エヴァ・ポドレス(Ms)/
8.スロヴァキア交響楽団
アルフレッド・ヴァルター(指揮)/
9-10.マルチェロ・ジョルダーニ(T)
ジョヴァンニ・グァリアルド(Br)/
11-12.ディミトラ・テオドッシュウ(S)/
13.モニカ・コロンナ(S)
収録曲の原盤: 1. 8.660277-78/2-3. 8.660275-76/4. 8.660220-21/5-6. 8.660235-36/7. 8.553543/8. 8.550146/9-10. 8.557269/11-12. 8.660222-23/13. 8.225064-65

 ドメニコ・バルバイヤ(1777-1841)はナポリを拠点とし30年間に渡ってヨーロッパ歌劇場を支配した伝説の興行主でした。彼は当時ナポリで瀕死状態にあった、サン・カルロ歌劇場の復興を足掛かりとし、すぐさま活躍の幅を広げ、ロッシーニやウェーバーなど多くの作曲家や歌手たちと契約を結び、「新しい歌劇を聴衆に届ける」というビジネスプランを構築したのです今も昔もオペラの上演には膨大な資金が必要ですが、当時のイタリアは、この敏腕興行主バルバイヤがいたおかげで、数多くの名作が生まれたと言っても過言ではありません。
 彼は「どんな作品が受けるか」ということを本能的に感じ取っていたようで、それは1815年に契約したロッシーニの活躍ぶりをみてもおわかりでしょう。しかしロッシーニは大胆にも、バルバイヤの愛人コルブランと愛の逃避行を試み、起こったバルバイヤがすぐさまドニゼッティを契約を交わしたというエピソードも知られています。そんなバルバイヤの尽力(?)で生まれた数々の作品からチョイスした名アリア集をご堪能ください。

 

ゴードン:歌劇「ラッパハンノック郡」(ウォルターズ/シャーマン/トゥール/モレーノ/ムーア/ヴァージニア芸術祝祭管/フィッシャー)
8.669028
(2CD)
\3100→\2390

リッキー・イアン・ゴードン:歌劇「ラッパハンノック郡」他
 《歌劇「ラッパハンノック郡」(2009/2010)…マーク・キャンベル詞》
 《歌曲集「遅き午後」》
《ラッパハンノック郡》
マーク・ワルターズ(バリトン)/
フェイス・シェルマン(メゾ・ソプラノ)/
マシュー・トゥエル(テノール)/
ケヴィン・モレノ(バリトン)/
アウンディ・メアリー・ムーア(ソプラノ)/
ヴァージニア・アーツ・フェスティヴァル管弦楽団/
ロブ・フィッシャー(指揮)/
《歌曲集「遅き午後」》
マーガレット・ラティモア(メゾ・ソプラノ)/
リッキー・イアン・ゴードン(ピアノ)
録音 《ラッパハンノック郡》2011年4月12.16-17日 ヴァージニア ノーフォーク,ハリソン・オペラ・ハウス/《歌曲集「遅き午後」》2011年1月25日 USA ニューヨーク,スコット・レーナー・サウンド・デザイン

 1861年、独立後のアメリカで起きた最大の内戦「南北戦争」。経済、社会、政治的な相違によって引き起こされたこの戦いを、作曲家のゴードン(1956-)は90分のオペラに仕立てあげました。もちろんこれは容易なことではなく、台本を書いたキャンベルに至っては、南北戦争に詳しい学者であるエド・エアーズの協力を仰ぎ、様々な資料…当時の写真、日記、古い楽譜や手紙なども含め…を徹底的に調べあげ、苦労の末、この作品を書きあげたと言います。上演にあたっては、一人で何役もこなす歌手をはじめとした全てのスタッフが協力の上、感動的な舞台を作り上げたことはいうまでもありません。
 歌曲集「遅き午後」はゴードンのパートナーであったジェフリー・グロッシの死を悼んで書かれた作品。悲痛な感情の中に甘美さが漂っています。

 
HANDEL, G.F.: Concerti Grossi, Op. 6 (Aradia Ensemble, Mallon)
8.557358
(3CD)
\4800→\3290
ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.6
<CD1>
 1-5.第1番 ト長調 HWV319 /6-9.第2番 ヘ長調 HWV320/
 10-14.第3番 ホ短調 HWV321/15-18.第4番 イ短調 HWV322/
<CD2>
 1-6.第5番 ニ長調 HWV323/7-11.第6番 ト短調 HWV324/
 12-16.第7番 変ロ長調 HWV325/17-22.第8番 ハ短調 HWV326/
<CD3>
 1-6.第9番 ヘ長調 HWV327/7-11.第10番 ニ短調 HWV328/
 12-15.第11番 イ長調 HWV329/16-20.第12番 ロ短調 HWV330
アラディア・アンサンブル(ピリオド楽器使用)/
ケヴィン・マロン(指揮)
録音 2011年8月15-18日 カナダ トロント,グレース・チャーチ・オン・ザ・ヒル

 この合奏協奏曲 Op.6は、数あるヘンデル(1685-1759)の作品の中ではどちらかというとマイナーな曲集に属するものかもしれませんが、この中には18世紀最高の音楽がいくつも含まれています。
 様々な色彩的な響きと舞曲のリズム、宮廷の優美さ、コレッリなど他の作曲家たちからの影響…など興味深い要素が盛りだくさんなのです。
 ヘンデル54歳、1739年の9月から10月まで、およそ1か月足らずの期間に一気に書かれた作品で、その勢いと流麗さには思わず舌を巻くことでしょう。
 マロンの演奏は全体的にしっとりとした音色を用い、過度に華美になることのない落ち着いたものです。本来は弦楽合奏の曲ですが、1,2,5,6番ではヘンデルが付け加えたオーボエ・パートを加えて演奏しています。

 

FAIROUZ, M.: Native Informant / Tahwidah / Chorale Fantasy / Posh / For Victims / Jebel Lebnan (Hughes, Kravitz, Barton Pine, Krakauer, Thompson)
8.559744
\2,300→\1790
レイチェル・バートン・パインも参加
 モハメド・フェイルーズ:ネイティヴ・インフォーマント 他
 1.Tahwidah-子守歌(2008)/2.コラール・ファンタジー(2010)/
 3-7.無伴奏ヴァイオリンのためのネイティヴ・インフォーマント
  (土地の情報を提供する人)(2011)
  <抒情的な描写/ロンド/エジプトから/スケルツォ/
   例えばソルダットの子守歌>/
 8-10.ポッシュ(2011)<新生児用品のバラード/青い海の歌/ポッシュ>/
 11-12.犠牲者のために(2011)<プロローグ:正義の館/犠牲者の歌>/
 13-17.レバノンの山
  <第1番:バシルのマーチ/間奏曲:ナイ/
   第2番:ラメンテーション-アリエルの歌/
   第3番:舞曲と小さな歌/
   第4番:Mar Charbel's Dabkeh(アラビアの舞曲)>
    ※世界初録音
メリッサ・ヒューズ(ソプラノ)…1/
デヴィッド・クラカウアー(クラリネット)…1/
ボロメーオ弦楽四重奏団…2.11-12/
レイチェル・バートン・パイン(ヴァイオリン)…3-7/
クリストファー・トンプソン(バリテナーサックス)…8-10/
スティーヴン・スプーナー(ピアノ)…8-10/
ディヴィッド・クラヴィッツ(バリトン)…12/
イマニ・ウィンド…13-17
録音 ニューヨーク ヨンカーズ,オクタヴェン・オーディオ 2012年3月7日…3-7, 2012年3月10日…8-10, 2012年4月17日…1, 2012年5月7日…13-17, 2012年5月12日…2.11-12

 若いニューヨーク在住のアラブ系作曲家フェイルーズ(1985-)。名前が示す通り、彼の音楽には西洋の構造と中東の響きが溶け合い、これが得も言われぬ感動を齎してくれます。
 冒頭のアラビア語で「子守歌」を表すTahwidahでの、嘆きと諦めに満ちた歌声に絡みつく、妖艶なクラリネットの音色の凄惨な美しさ。この青白い光に満ちた小品を聞いただけでも、この作曲家の才能がなみなみならぬものであることを確認するのではないでしょうか?
 名ヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインのために書いたという「無伴奏ソナタ」の雄弁かつ濃厚な音楽、まるでラフマニノフのようなメロディを持つ連作歌曲「ポッシュ」、レバノン内戦に触発された木管五重奏のための「レバノンの山」など、どの曲も心の底に大いなる悲哀を持ちながらも、懸命に生きる人々の姿を映し出しています。

 

マクミラン/プーランク/ハンフォース/ハレー/スタンフォード:合唱作品集(エローラ・セント・ジョンズ合唱団)
8.572540
\2,300→\1790

内省、熟考のための詩編とモテット集
 1.ウィリアム・クロチュ(1775-1847):詩編第47番/
 2.ヨハネス・エッカルト(1553-1611):マリアが教会へ行く時/
 3.ジェームズ・マクミラン(1959-):詩編第96番より「新しい歌」/
 4.アイヴァー・アトキンス(1869-1953):詩編第2番/
 5.ジョン・タヴナー(1944-):子羊/
 6.フランソワ・プーランク(1899-1963):「悔悛のための4つのモテット」より
  第2番「わが庭のぶどうは刈り取られ」/
 7.バリー・ローズ(1934-):詩編第121番/
 8.トーマス・ハンフォース(1867-1948):詩編第145番/
 9.ポール・ハリー(1952-):キリスト、その栄光は天を満たす/
 10.プーランク:「悔悛のための4つのモテットより
  「第1番「恐れおののき、われは願う」/
 11.アトキンス:詩編第96番/
 12.チャールズ・スタンフォード(1852-1924):テ・デウム・ラウダムス 変ロ長調/
 13.ジョン・スタイナー(1840-1901):神は世界を愛された/
 14.シュテファン・パウルス(1949-):巡礼者の賛歌/
 15.アトキンス:詩編第107番/
 16.エドワード・カトラー(1831-1916):詩編第27番/
 17.ジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012):主よ、忘れたもうな/
 18.ジョージ・クーパー(1820-1876):詩編第19番
エローラ・セント・ジョンズ合唱団/
マイケル・ブロス(オルガン)/
ノエル・エジソン(指揮)
録音 2011年4月29日-5月1日 カナダ オンタリオ,聖ジョン教会

 神を賛美するための合唱曲集はなぜこんなにも真摯な思いに満ちているのでしょう。それは、プロテスタント、カトリック、東方正教会、中世の伝統に則り整然と歌い上げられるそれぞれの曲に、本当に数多くの人々の思いが宿っているからなのです。
 古くは16世紀の作品から、現代イギリス、フランス、スコットランドなどの作曲家たちの生み出した作品までその色合いは様々です。
 荘厳さと敬虔さを併せ持つこれらの曲。シンプルな響きを持つものもあれば、驚くほど複雑な対位法を有しているものもあり、その見事さには驚くばかり。神の存在を感じながら聞いてみてください。

 

ホフマイスター:フルート協奏曲集 1 - 第21番, 第24番(B. マイアー/プラハ室内管)
8.572738
\2,300→\1790

ホフマイスター:フルート協奏曲集 第1集
 1-3.フルート協奏曲 第24番 ニ長調/
 4-6.フルート協奏曲 第21番 ニ長調
  ※全て世界初録音
ブルーノ・マイアー(フルート)/
プラハ室内管弦楽団
録音 2011年10月4-5日 プラハ ドモヴィナ・スタジオ

 18世紀の終わり頃、最も人気を誇っていた作曲家の一人ホフマイスター(1754-1812)。彼のフルート協奏曲は全部で25曲あり、NAXOSではこの全曲の録音を開始します。
 現在、彼の名は「偉大なる音楽出版者」としても知られていて、彼は同時代の作曲家、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなど名だたる作曲家たちの作品を積極的に世に出していました。
 もちろん彼らたちと親しい友人として接していたことも間違いありません。
 そんなホフマイスター、作曲家としても多彩な作品を残しましたが、なかでもフルートのための作品は当時ウィーンに多数存在したアマチュア音楽家のために書かれたと推測され、現代でもその優雅さが愛されています。驚くほどの超絶技巧が駆使されているわけではありませんが、フルートの持つ魅力が見事に表現されています。




ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD トップページへ



Copyright(C) 2022 ARIA-CD.All rights reserved.08