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アリア・レーベル
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 数年前から計画をしていたアリアCDの自主レーベル製作。40年代から60年代初期にかけてのLP音源の復刻レーベルです。
 フォーマットはCD-R。ケースは薄型で、シンプルなデザインのジャケットと盤面印刷の仕様です。


 今回アリア・レーベルを立ち上げた理由はいくつかあります。

 昔から、名曲ごとにお奨めのアルバムを紹介するコーナーがほしかったのですが、自由にアイテムを選択すると、レーベル・価格・入荷期間・録音年代・音質など、あまりにもアイテムがバラバラになりすぎてしまいます。さらにそれらのアイテムはすぐに廃盤になったり、価格変更になったり、別のレーベルになったりするために、そうしたコーナーを永久保存版として維持管理をしていくことはとても難しいと思われます。

 最近のボックス・ブームにはちょっと辟易するところがないでしょうか。20枚組2000円とか、30枚組5000円とか、せっかくの名盤が「じっぱひとからげ」のようになっているのを見るのは個人的には辛いです。それより、思い入れのある音源をひとつひとつ大事に取り出して聴けるような環境を作りたい。・・・それが本当に愛した音源に対する接し方ではないのかと思っていました。

 また、どんな名演でも平気で廃盤になっていく現在の状況を打破する方法がないものかと模索していたというのもあります。


 ・・・そうしたいろいろな状況から、・・・それなら自分で作ろうか・・・ということになったわけです。


 しかし自分で作るとすると、過去の音源からの復刻ということになります。60年代初めまでに発売されたLPあるいはSPの音源復刻ということです。
 これは大きな制約に思えますか?
 いえいえ・・・名曲の定番的演奏を紹介するにあたり、「60年代前半までの音源に限る」というのは少しも制約ではありません。20世紀のおそるべき大巨匠たちの名演ひしめくこの時代の音源だけで、立派な、畏れ多いほど立派なカタログができあがります。

 残念ながらこの50,60年代の録音は、最近では廃盤か、国内盤の限定企画か輸入盤のセットものでしか聴けなくなってきています。そうなるとこれらの音源は、次第に聴かれなくなり、話題になることがなくなり、そしてやがて人々の記憶から消えていくことになるかもしれません。
 そうした状況を何とかしたかった。そういう音源の存在、そしてその素晴らしさを再認識してほしかった。・・・その思いこそが、実は今回の「アリア・レーベル」を作った最大の動機と言っていいでしょう。


 この名曲にはこんな素晴らしい名演があるんだよ、ということをご紹介し、確実に入手してもらう。そして同時に半世紀前の貴重な音源をもう一度世に送り出す。
 そういう意味で「アリア・レーベル」は初心者にも、そしてマニアの人にも受け入れられるシリーズになっていくと思います。


 ただ、今回のシリーズ、LPの復刻ということで敬遠する方もいらっしゃるかもしれません。モノラル録音の復刻もありますので、その部分で敬遠する方もいるかもしれません。
 レパートリーは確実に万人向けですが、音質に関しては万人向けではないかもしれません。
 しかし今回復刻をお願いしたのは、この数年信頼できる付き合いをしてきたARDMORE。なのでこれまでARDMOREレーベルを聴いてこられた方は問題なく楽しめると思います。しかも今回ARDMOREには、普段のリマスタリングの2倍以上の時間をかけて復刻製作をしてもらっています(アイテムによっては5回以上もリマスタリングをやり直してもらったものもあります)。LP復刻の限界はあるとはいえ、店主がある程度納得のいく音質のものしかリリースしないつもりです。
 ただ、メーカー・リリースのノー・ノイズのアルバムや、SACDの復刻盤を聴いている人たちは少し違和感を感じるかもしれません。しかしARDMOREの復刻、かなりがんばっていると思います。確かにLP特有のノイズはあるのですが、LPの持つ奥深さや優しさや広がりを感じていただけると思います。(ARDMOREについてはこちらをhttp://ardmore-hector.cocolog-nifty.com/blog/remastering.html


 さて、当然のことながら取り上げる音源は、店主がこれまででいいと思った録音になります。ですので「数打てば当たる的」なリリース数で勝負するレーベルではありません。その音源に愛着があるのはもちろん、その演奏の背景に深い興味を抱き、なおかつ一般の方に強くお奨めできる名演であること・・・それがアリア・レーベル音源の条件です。
 そういうわけで、珍しい音源も入ってくることはありますが、逆に非常に有名な音源も入ってくると思います。クレンペラーやフルトヴェングラーやワルターなどの音源が入ってくることもあるでしょう。それらの音源については、GRANDSLAMやMYTHOS、SPECTRUMといった怪物級の復刻レーベルから出ているものもあるかもしれません。・・・実はそれらと競合するアイテムをあえてアリア・レーベルで出す意味があるのか正直悩みました。それらの素晴らしさは何より店主自身が良く知っていますから。・・・・しかしこのアリア・レーベルの最大の特徴は、名曲の優れた名演を気軽に確実に手に取ってもらうことにあります。そう考えたとき、あえて他の優れたレーベルとの兼ね合いは意識せず、自分の道を行くべきという考えに行き着きました。購入する人にとっては選択の幅が広がることは決して悪いことではないと思うのです。
 何より、「アリア・レーベルのおかげですばらしい音源に出会えた」、と言っていただくことが店主の最大の喜びなので。





第11弾
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
1943年6月
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、第4番



第10弾
フリッツ・ブッシュ&デンマーク国立放送響
ブラームス:交響曲第2番



第9弾
マルティノン指揮&コンセール・ラムルー管
モーツァルト:交響曲第31番「パリ」、第32番、第33番

第8弾
オイゲン・ヨッフム指揮&ベルリン・フィル
ブラームス:交響曲第1番


第7弾
パウル・ファン・ケンペン指揮&ベルリン・フィル
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」




第1弾
クリップス&ウィーン・フィル
  チャイコフスキー:交響曲第5番


第2弾
クレンペラー&フィルハーモニアO
  ベートーヴェン:交響曲第5番


第3弾
イッセルシュテット&北ドイツ放送響
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」


第4弾
シルヴェストリ&ウィーン・フィル
ドヴォルザーク:交響曲第7番

第5弾
バーンスタイン
NYP音楽監督就任直後の「ロンドン」&「イタリア」


第6弾
ベーム&ウィーン・フィル/1954年6月
シューベルト:交響曲第8番「未完成」&第5番


フォーマットはCD-R。ケースは薄型で、シンプルなデザインのジャケットと盤面印刷の仕様です。
針音や歪みなどのオリジナル・ノイズがありますがご了承ください。



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アリア・レーベル newシリーズ


 好評いただいているアリア・レーベルに新シリーズ登場!
 上記「アリア・レーベル」は1940〜1960年代の歴史的録音のLP復刻を中心に企画されていますが、この「NEWシリーズ」は世界各国の名盤をアリアCD独自の解説と日本語帯をつけてお贈りするというもの。
 誰もが知っている名盤よりは、「もっとたくさんの人に知ってもらいたい」名演や名曲、名盤を取り上げていつもりです。基本的にレーベル・オフィシャルのCD-R仕様のアイテムを中心に扱っていく予定です。
 今回の第一弾はこのところ入手困難だったマンドリン作品集。そのなかのベートーヴェン作品を聴いてほしくて今回の企画となりました。きっと気に入っていただけると思います。




アリア・レーベル newシリーズ第1弾
ベートーヴェン:マンドリン・ソナチネ集
〜それは青年ベートーヴェンのセンチメンタルな憂鬱







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